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R7.1.20ブログ

新しい年のはじまり、皆様いかがお過ごしですか?

アメリカ大統領が交代し世界が混乱しなければ良いですが、テレビで民主主義の弱点みたいなものを聞き、なるほどなと思いました。

強いものが強い、平等ではなく強いものが強い、法を犯しても強ければ罰せられない、国内でも民間だったら犯罪、脱税になるものも政治家は逃げ切れたり、大統領になると犯罪も成立しないなどよく見渡すと強いものが強い世界が蔓延(はびこ)っています。

以前にも伝えましたが、「・・・ファースト」とは自分さえ良ければ良いというニュアンスがあり私は嫌いですが、いろいろな国、色々な地域、色々な場所で見られます。

そうなるとその先には争い、戦争へとつながるのだろうと思います。

日本被団協がノーベル平和賞を授与されました。世界の人たちが平和を意識していかないと恐ろしい時代になりそうです。日本は大丈夫と胡坐をかいていたら大変なことになると思います。

平和ボケせず、一人一人が世界平和を望み、身近なところから取り組んでいかなければならないのだろうと思います。

新年早々、暗い話になってしまいましたが、大事なことなので意見を述べさせていただきました。

花粉症には漢方を

インフルエンザが少し落ち着いてきたと思ったら、花粉も飛び始めました。昨年の夏は猛暑で今年の花粉の飛散量は多いと言われています。花粉症持ちの患者さんは『今年もついに来たな!?』と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

皆さんは花粉症の薬に“効き目の強さ”があるのをご存知ですか?症状がひどい人には強いお薬が使われたりしますが、患者さんによっては眠気が起こると困る方もいますよね。最近のお薬は眠気は少ないようですが、効果が少し弱い場合もあります。花粉症の薬はそのようなところでコントロールが難しかったりします。

『眠気は起きないでほしいが、よく効いてほしい!!』これが花粉症を患う人の強い願いでしょう。そんな時こそ漢方薬の 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の出番 です!小青竜湯(しょうせいりゅうとう)には麻黄(まおう)(主成分:エフェドリン)という生薬が含まれており、眠気を起こさず くしゃみ、鼻水、鼻づまりを改善するのです。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は『体の中から強力に温めて、鼻に溜まった水を散らす』為に作られた薬です。8種類の生薬で構成されていますが、主な作用は次の通りです。

症状がひどくて、鼻水がのどに流れてしまい痰や咳が出てしまってもこの薬で対処できます。味は酸っぱいですが、気にならない方はお湯にといて飲むとより効きが早くなります。(通常は約30分で効果が見られます)

 私がおすすめしたいのは、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を 補完的に使う という事です。

【服用のポイント】

①日中⇒小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、夜間⇒花粉症の薬(抗アレルギー剤)を。

②抗アレルギー剤の効果を高めたい時、眠気を抑えたい時に頓服として併用する。

③アレルギー性結膜炎にも効果があるので、目のかゆみを伴う場合に。

このような使い方が出来ますので、是非試してみてください。

早く効く漢方薬のご紹介!

漢方薬は長く飲まないと効かないと思っていませんか?

実はそんなことなないですよ。

今流行っている風邪やインフルエンザなどの急性疾患に対しては早く効果がでます。風邪には葛根湯(かっこんとう)、インフルエンザには麻黄湯(まおうとう)、花粉症には小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、特にこどもの急性胃腸炎(嘔吐・下痢)には五苓散(ごれいさん)、足がつった時の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)など、飲んですぐに(5分~15分で)効いてきます。

1976年に現在の漢方エキス製剤が薬価に収載されてから、当時は慢性疾患に対して多く用いられてきました。

西洋薬でなかなか良くならない、難治性の病気に対して使われることが多かったのです。漢方医学教育がなかった当時としては仕方なかったのかもしれません。大学で漢方医学教育が始まったのは2001年以降です。世界最古の医学書と言われる傷寒論(しょうかんろん)は急性熱性疾患を対象にしています。

飲んですぐ効かないとだめなんですね。

風邪やインフルエンザに効く漢方薬は、生体防御反応を促進するような薬です。ウィルスに罹患すると、それを排除しようと生体防御反応が働き出します。温熱産生スイッチがオンになり、熱に弱いウィルスを排除しようと体温を上昇させようと仕向けます。インターフェロンが出てきて、インターロイキン1αといったサイトカインと呼ばれる免疫物質が出てきます。

その過剰な産生を抑えるのが外来ウィルスに対する漢方薬の作用だということが解ってきました。(一時的に熱は上がるかもしれませんが汗が出れば熱は下がっていきます)

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)の効き方は未だよく解っていません。全ての漢方薬の中で上位に入っており、大変多く使われているお薬です。名前の通り、芍薬と甘草の二味からなる最もシンプルな漢方薬です。それなのにまだよく解っていないのです。

これまで芍薬のペオニフロリンと甘草のグリチルリチンがともに配糖体で、腸内細菌によって糖鎖が取れて有効成分が吸収されると考えられています。だから腸内細菌叢の状態によって効き方にも個人差があると考えられています。でもおそらく口腔粘膜からはもっと速やかに吸収され効果を発揮するのだと思います。口腔粘膜からだけではありません。五苓散はこどもでは注腸したり、独自に座薬を作製し使われているところもあります。おそらく粘膜から速やかに吸収され効果を発揮するんだと思います。

本来、急性疾患に対しては、1日3回毎食前というのはナンセンスなのです。頓服的に使われてきたのが実際です。

但し保険上の問題、副作用の問題もあります。

風邪には3-4時間おきに汗をかくまで。足がつったら即座に、夜中に足がつる人は寝る前に飲むのが効果的なのですが…。

お困りの方はぜひ、ご相談ください。

R6.12.16ブログ

ブログとしては今年最後の更新になります。

12月も半ばが過ぎ今年も終わろうとしています。

冬至も間近ですね。

時々西に向かって車を走らせていると、山の向こうに日が沈み、その山を越えたらまた日が見えることがあります。そんな時に何かひとつ乗り越えたなと感じるのは私くらいかもしれません。(何も乗り越えてなくても思ってしまう:笑)

世間では宇宙人は居ないと思っている方が意外に多いのかと思いますが、私は絶対にいると信じています。居なければ地球そのものを否定することになると私は思います。

宇宙の果てがどうなっているのか?考えても考えても想像がつきません。

これから人類がぶち当たる問題は沢山あるのだろうと思いますが、想像もつかないようなことが当たり前にできるようになり、人類が乗り越えていくことを願います。

そしてそんな訳のわからない発想をする私は現実を見て、ある時は落胆し、ある時は希望を持ち、そしてある時は実行していく。そして一つ何かを乗り越え達成したときに多くの方々と共に喜べればと思っています。

今年最後のブログで私が何を言おうとしているのかわからない方も多いかもしれませんが、それも未知で面白いと受け止めてください。

そして今後とも興味を持って見守り、支援していただければと願います。

今年も1年ありがとうございました。
皆さんの益々のご活躍並びにご健勝を祈り、年末の挨拶に変えさせていただきます。

生薬の附子(ぶし)と乾姜(かんきょう)について

冷えに対して西洋医学では確立した治療法はありません。

せいぜい下肢末梢の知覚障害、血行障害、運動障害がないことをチェックするくらいです。

大半の場合は(特に若い女性では)、西洋医学的治療の対象を見出せず、漢方の助けを借りることになります。漢方医学的な病態(証)の基本的な分類は『陰証』と『陽証』です。陰証は生体の反応力が低下した病態で、体温産生も不十分なため“冷え性”になりがちです。

漢方医学的には冷えを『寒』といいます。

さて実際の冷え症状は、全身型、上熱下寒型、末梢循環不全型と大きく三つに分類して治療方針を考えます。「全身型」は、全身的に寒が支配する真性の寒で、陰証の冷えです。治療は服用することで生体を温める熱薬(附子や乾姜など)を含む方剤を用います。

附子はトリカブトの根を減毒処理したもので、バーナーで燃やすように強く体を温める作用や鎮痛作用があります。

乾姜はショウガを蒸して乾燥させたもので体の中(裏)から温め、元気をつける(補気)作用が強いものです。

この二大熱薬である乾姜と附子に甘草を加えた方剤を四逆湯といい、温める漢方薬の基本骨格となっています。

尚、四逆湯はエキスにはありません。名前が似ていますが四逆散(ツムラ35)は全く別の薬なので注意が必要ですね。