梅雨明けして暑い日が続いていましたが、先週から梅雨が戻ったような天気ですね!
今年の夏は猛暑という予想もでています。
体調がすぐれずだるい、食欲がない、胃腸の調子が悪い、下痢をする、
体重が落ちる、頭が痛い、めまいがする・・・。
など夏バテのこんな症状、病気ではないけれど結構、つらいものです。
原因として、食欲減退による栄養不足、冷たい飲み物のとりすぎによる消化機能の低下、
暑さによる睡眠不足、冷房のあたりすぎによる体温の調整不良、
発汗によるミネラル・ビタミンの消耗などによって
体力が著しく消耗されたことが考えられます。
とくに暑い室外と冷房で冷えた室内を行き来することで自律神経のバランスが崩れ、
体温調節機能が低下し、だるさや頭痛、めまいや手足の冷えなどが起こりやすくなります。
今回は夏バテによく使われる漢方薬について紹介します。
最もよく使われるのは清暑益気湯という漢方薬です。
字のごとく暑さをとってやって元気をつけるという意味で作られた漢方薬です。
似た処方に補中益気湯という処方がありますが、
清暑益気湯は補中益気湯の夏バージョンと言っていいと思います。
補中益気湯は主に食欲不振、倦怠感に使われますが、
清暑益気湯にはプラスして脱水を防ぐ生薬や体を冷やす生薬が入っています。
倦怠感・食欲不振にプラスして汗をかきすぎて熱感を訴える場合など効果が期待できます。
他にも六君子湯という漢方薬もあります。
この薬は主に上腹部愁訴を良くしてあげます。
特に食欲不振(食べれるけど量が摂れない)によく使われます。
以下にポイントをまとめます。
① 清暑益気湯 ➡ 体がだるく食欲もなく下痢があり夏やせする場合
この薬は体を冷やし、脱水を防ぐ役割のある薬です!
② 補中益気湯 ➡ 胃腸の働きが低下し体力が著しく落ち、寝汗がある場合
とくに手足のだるさがひどい場合にピッタリです!
③ 六君子湯 ➡ 食欲がなく、胃腸が弱く、手足の冷えがある場合
とくに食べたくても食べれない場合
夏バテの患者さんにも症状に応じて使える漢方薬は多くあります。
お困りの患者さんはぜひご相談下さい!!