私の原点

花見シーズンとなりますが、皆様落ち着いて過ごされていますか?
卒業入学や入職、転勤などそれぞれ落ち着かない方も多いのではないでしょうか?

当法人も、地域の為に、利用者さんや職員の為にと様々に取り組んで来ましたが、
落ち着かない日々が続いています。

なかなか人の事は容易ではなく、法人職員、利用者さん、他施設などとの隔たりや、個人的なことまで
生きている以上は全て誰かのお世話になり、迷惑をかけ続けるのであろうと思います。
 
そんな中で先日、トヨタ自動車創業者、豊田喜一郎をモデルにしたリーダーズテレビドラマを
途中からでしたが、たまたま見ました。
昭和という時代を象徴した作品で、主人公は社長としての鏡であり、信頼関係や仕事の大変さ
そして情熱を感じさせてくれるものでした。
 プレビュー
今の時代、ゆとりのある恵まれた環境が当然である中で、私の原点を思い出させてくれたと思いました。
 
現在、法人として川尻安浦の地域包括ケアシステムを構築しようと乗り出していますが、
このドラマでも国産自家用車が非現実的だった時代に、自動車会社を設立して行くことの大変さが
示されているように、誰もまだ我が身と感じていない中で、このシステムを構築するには壁が高く、
職員にも負担を強いります。
 
しかし少なくとも私だけでも犠牲を払い、このシステムを構築し、
50年先、川尻安浦が残っていることを見据えて取り組みたいと思います。
それが本当の意味の子供たちの為でもあり、自分の為でもあるのだと信じています。
テレビの回し者ではありませんが、是非一度ご覧下さい!

jounetu

重症化した花粉症に

今年は暖冬でしたので、花粉の飛散量も例年より多いと言われています。
花粉症もちの方は、最近は特にしんどい日々を過ごされているのではないでしょうか?
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花粉症の症状で辛いのは、目のかゆみ、頻発するくしゃみ、かんでもかんでも止まらない鼻汁…。
人によって様々ではありますが、これらの症状が特に辛いことでしょう。
 
花粉症の際、どうしても鼻をかむ回数が多くなったり、強くかんでしまったりしませんか?
正しいかみ方をしないと鼻の粘膜を傷つけてしまったり、急性中耳炎を起こしてしまう可能性があるので注意して下さいね。
また、アレルギー反応はもちろん、炎症によって鼻粘膜の浮腫が起こり鼻づまりを発症します。
この鼻づまりが花粉症の症状を重症化させる要因なのです。
 
鼻汁は通常、前(鼻の孔)からでる『前鼻漏』とのどに落ちる『後鼻漏』として排出されます。
人間は誰しも1日1Lのサラサラした鼻汁を産生していますが、通常はのどに落ちている為気になりません。
しかし風邪や花粉症の場合では、鼻汁の量が過剰になったり、ネバネバした鼻汁が排出される
ので不快な症状を呈します。
後鼻漏では、鼻づまりだけではなく喉の不快感などを伴うため、睡眠不足になったり
体の不調をきたしやすくなるのです。
 
そこで、今回紹介するのは『葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)』という漢方薬です。
この漢方薬はその名のとおり、『葛根湯(かっこんとう)』がベースとなっています。
葛根湯とは皆さんご周知のとおり、風邪の漢方薬です。
これに、川芎(せんきゅう)辛夷(しんい)という生薬を加えて鼻づまりを改善する漢方薬として
使われています。
川芎(せんきゅう)には、
痛みやかゆみを抑える『去風(きょふう)』と、化膿に対応する『排膿(はいのう)』
という薬能を有しています。
そして、辛夷には、詰まったものを開通させる『通竅(つうきょう)』といわれる薬能をもっています。
 
鼻づまりが起こると、首や肩にコリを生じたり、頭痛を起こすことがあります。
この症状、風邪の初期症状に似ていませんか?
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)は、“葛根湯を飲みたくなってしまうような
急性疾患(悪寒、発熱、無汗、項背部のコリ)に加えて、頭痛が強く、鼻づまりや鼻汁に難渋している”
というのが適応症となります。
鼻汁や鼻づまりの原因となる感染症や炎症に対しては葛根湯の部分が対応し、
川芎(せんきゅう)辛夷(しんい)は鼻汁や鼻づまり自体に対応する、という構成になっています。
 
ですので、花粉症が少し悪化し始め、風邪みたいな症状になってきたなと感じたら是非試してみて下さい。

平成29年2月-私の意見…

今回は、地域包括ケアシステムについて述べさせていただきます。 
先日、呉市ケアマネ研修会で
「地域包括ケアシステムとは?いつ、誰が整える?~開業在宅医の立場から~」
というテーマで講演いたしました。
初めての講演内容であり、初めてパワーポイントを作り講演に臨みましたが
正直、自己採点は30点で最低でした。
これまでの講演でこれだけポイントを伝えきれず、時間調整も出来なかった事は無く、自己嫌悪に陥り、
関係者はもちろん聞きに来ていただいた方々に申し訳なかったと反省しております。 
しかしこれに挫けず、反省点を改善し、次につなげて行ければと思っていますし、
3月22日にはリベンジの機会を得て、法人内で講演を行う予定です。
 
今回の反省をふまえ、ブログで少し私の意見をお伝えさせていただきます。
 
言葉が長く、何か分かりにくい方も少なくないと思います。

一言で言わせていただければ、今住んでいる地域が住みやすく、
希望の場所で人生の最期を迎える事が可能なシステム作りです!

tiikisyourai











それを誰かがしてくれるのでは無く、一人ひとりが出来る事を今から取り組む必要があるという事です。
そうしなければ5年後、10年後には地域が無くなることが現実であることを
知ってもらう必要があります。
その中で行政や医療介護施設だけでなく、企業や個人、地域のすべてが
地域の存続を意識して取り組まなければならないという事です。
 
では具体的に二、三例を挙げさせていただきます。
 
 例1.コンビニが川尻安浦に6店舗あります。全て24時間365日営業です。
       お客さんも分散し、夜勤者を雇う事も難しく利益が出ないどころか、
       負担やストレスが大きくなるばかりではないかと思います。
       では何故、コンビニは24時間365日を続けるのでしょうか?
       それは他の店舗、事業所が24時間営業をしており、自事業所でも24時間営業を
       していないと昼間の集客に影響するからではないのかと私は考えます。
       呉市の夜間小児科は医療センターと労災病院と共済病院が夜間輪番制で行っているように、
       コンビニもそうすればよいのではないかと思います。
       簡単に行かない部分があるのでしょうが・・・
 
 例2.学校給食の拡充、川尻では生徒数も減り、小学校給食が中学校の給食を作り配送しています。
       少子化の中、学校給食の場が余力を残していることが十分に考えられます。
       その反面、様々な宅配業者や施設内給食など、人が集まらず、競争も激しくなり難しい
       状況もあるのが現実です。学校給食が施設や個人の給食をすることが最も合理的と思いますが、
       当然に学校給食に人を増やす必要も出ます。
       あるものを合理的に使うことが第一と考えますが、難しいと思います。
       この度広島で民間業者が集合給食を始めたように、給食センターを地域各所に作っていくことだと
       思案します。これも簡単に行かない部分があるのでしょうが・・・
       コーディネーターが居れば、実現可能と思います 。
 
 例3.介護サービスの統合、連携が不可欠!
       施設、事業所で、送迎運転手や介護職員、夜勤者の確保など過不足で偏りがあるのが
       ほとんどだと思います。統合したり、連携して効率性を高めることが大切と感じます。
       送迎センターを立ち上げる、通所を統合する。地域でどの職種が足りないのか情報共有するなど、
       顔の見える連携をしつつ、ギリギリで疲弊しきるまで判断を遅らせない等、そうすることで
       介護に携わる人たちを減らしてしまっている現実を考えてほしいと思います。

 取り組みとしては細かい事が沢山ありますが、今回は大きな項目で紹介させてもらいました。
 次回、もう少し身近な例を挙げられればと思います。