7月6日深夜大量の雨により、翌日の近隣状況は大きく様変わりしていました。
県内外で広範囲に土砂災害、浸水被害が発生し、川尻町内でも川が反乱し、
一部の家屋で被害が出ました。
それでも被害の大きい他地域よりは、少ない被害で済んだことは幸いでしたが・・・
町内の殆どで現在も断水が続いています。
近隣では安浦町の被害が大きく、5日間は駅周辺が浸水しており、復旧に
手を付けられない状況が続きました。
また道路も多くの場所で倒木、土砂、陥落で寸断される状況で物資は届かず、
自衛隊を含む救助、ボランティアの姿も1週間過ぎた頃から増えてきました。
川尻町内も同様ですが、地元の協力で最初は凌ぐしかなかった状況でした。
正直呉市中央で物資が届き、道路が整備されている情報を聞き、
疎外感を受けた方は少なくなかったかと思います。
まだまだ復旧活動は続けられ、浸水した家屋は今後の心配が多くあると思われますが、
当法人の状況についてお知らせします。
7日は統括責任者がケアビレッジたつき(安浦施設)に宿直し、
傍を流れる川の状況や近隣の住民が50名ほど避難されていた対応に追われました。
翌8日避難者や1Fグループホームあかねの入居者を2Fへ移動するなどの対応にも追われ
ましたが、幸いにも浸水は免れた状況です。
それから水の確保や道路の寸断で職員の確保が大変でした。
豪雨災害があった時に夜勤をされた方は帰ることもできず、交代も来ず心身ともに疲弊しました。
数名の方が避難場所としてデイサービスすみれを利用され、可能な限り受け入れを続けさせて
いただきました。
医院は7日を一応休診としましたが、出勤できた職員数名で来られた患者さんと救急の対応を
させていただきました。
翌週月曜日からも出られる職員でほぼ通常通りの診療を行ってきました。
しかしながらデイサービスつばきとすみれでは休業を余儀なくされ、
すみれは16日からつばきは23日からサービスを開始しております。
道路事情やつばきでは断水の影響もあり、通常通りのサービス提供はできていない現実もあります。
それでも医院がほぼ通常営業できたのは、地域の知人の協力で何日も何回も受水槽に給水してもらえたから
であり、職員が出勤してくれたからであり、薬局が寸断された道を徒歩で出勤してくれたからできたことです。
本当に多くの方々に助けられ、対応できたことに感謝し、近隣診療所が休診する中で、少しでも地域の方々の
健康管理、怪我や服薬管理の対応ができたことで少しは使命を果たせたかと思います。
この数週間で経験したこと、感じたこと、今後への対策は様々で語りつくせませんが、
この場をお借りしてご報告申し上げるとともに、ご支援ご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。
またこの度の豪雨災害で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りし、また多数の被害に合われた方々へ
お見舞い並びに早期の回復を願います。
まだ道半ばで、これからも復旧活動は続きますが、暑さの中で引き続きご支援ご協力をお願い申し上げます。