漢方薬の飲み方について

今回は漢方薬の飲み方についてご紹介します。
その前に名称についてご紹介します。

漢方薬の名前の最後には、○○湯、○○散、○○丸、○○飲、○○飲子、○○一方などとついています。

尚、語尾に料とついているものは、散剤や丸剤を煎じて湯剤のように抽出したもののことです。

散は元々散剤で粉薬として作られていました。
丸は丸剤です。粉薬を蜂蜜で練って丸剤を作っていました。
飲は冷服することを指示し、子は頻回に服用することを指示するという解釈と音韻の収まりを良くするため
につけたという説があります。

一方は煎じて服用する意味です。
そして最も多い湯はやはり煎じ薬を意味するのですが、煎じてすぐに熱いまま飲むものと
冷ましてから飲むものとあります。
現代の漢方製剤は、湯剤も散剤も丸剤も全て煎じて抽出した同じエキス剤となっています。

さて、飲み方についてですが、基本的にはインスタントコーヒーと同じと考えて下さい。
インスタントコーヒーを粉のまま口に入れて水で流し込むなんてしないと思います。
そう考えれば、お湯に溶いて飲むか、それを冷まして飲むかということになります。
コーヒーと一緒で香りを味わって飲むのです。不思議と体に合っていれば美味しく感じるものです。
まあそれでも苦いものは確かにあります。
呉茱萸(ごしゅゆ)黄連(おうれん)など苦い生薬は苦いですね。
でも多くの漢方薬に入っている(かん)(ぞう)は蔗糖の50倍も甘いと言われています。
でも薬は苦いものとして淡々と飲むことも必要かもしれません。
本当に熱いお湯に溶いて飲んでいただきたいのは、風邪の引き始めで悪寒のある時です。
悪寒はこれから熱を出そうと体が準備している状態です。
こうした寒気のある時には熱い方が効果的です。
2000年前の古典にも温服すると書いてあります。
それから冷えがある方もやはり温服すべきです。
逆に冷まして飲む方がいいものは、体を冷やす作用のあるものです。
黄連(おうれん)解毒(げどく)(とう)のように出血傾向のあるもの、のぼせの強いもの、体に熱感の強い方は冷服した方がよいでしょう。
また、吐き気のある場合も温服では飲めませんから、悪阻の時の小半夏加茯苓(しょうはんげかぶくりょう)(とう)五苓(ごれい)(さん)などは冷服して下さい。

漢方薬とは体の状態に応じた薬です。今貴方がお茶を飲むとします。
熱いお茶が飲みたいのか、それとも冷たいお茶が飲みたいのか。
体の欲するままに飲んでいただければ結構です。
ちなみに中国で「湯」という字はスープの意味があるそうです。

kusurinomu

R2.3.10ブログ

世間では新型コロナウイルスに翻弄させられています。
自然や感染症に人類は勝てませんし、勝とうとしてもいけないと思います。
共生共存していかなければなりません。
 
そのために最も大事なことは、予防でも薬でもないと私は思います。
人類は誕生した時から、滅びず繁栄してきました。
それは文明の力であり、人類の繁殖能力であり、何よりも自然治癒力だと思っています。
しかし今の時代はどうでしょうか!?
文明にばかり頼り、体力を低下させ、先進国では繁殖力も低下しています。
 
不安なことは沢山あることかと思いますが、どうにもならないことは悩んでも始まりません。
やりたい事が出来なくても、またこの時期を乗り越えれば、出来るようになります。
今は我慢の時ではありますが、それを休息、充電の時期だと捉えプラス思考で皆で乗り越えましょう!


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