各地でコロナ感染症の最高発症数が更新される中、医療崩壊が現実化しております。
そんな中にもかかわらず、行政は経済を抑制することをためらい、
矛盾した判断を続けております。
多くの方が様々な意見を言っている中で、行政は苦悩と多大なる負担を虐げられていると
思います。
だれもがコロナ感染症を抑制しながら、経済再生を願っているのは当然ですが、
容易ではないことも多くの方が認識していることと思います。
これらをどうコントロールするかは結果論となり、
なんとか乗り越えられたとしても、振り返り足りなかったところを批判する人が
出てくるのも現実です。
さらに感染抑制を優先すれば、商売をしている方々は反発し、
経済を優先すれば医療関係は勿論、感染の不安が拡大し国民の反発が当然に増してきます。
メディアもどちらを推し進めるべきか示すこともなく、
足りないところを指摘するだけのように思います。
これが社会の現実なのだろうと感じます。
今回、私が申し上げたいことが一つだけあります。
日頃からメディアでは車のアクセルとブレーキで例え話がされていますが、
根本的におかしいと思います。
アクセルはGO TOの事でしょう。
ブレーキは外出自粛などかと思います。
GO TOを縮小することは決してブレーキではなく、アクセルを緩める行為であり、
中止した時点でアクセルを離したことになります。
逆にブレーキは国内ではなかなかロックダウンなどのフルブレーキは無理でも
時短営業や不要不急の外出制限のお願い、リモート利用など様々な取り組みが
行われてきました。
では今、国内はどうなっているか?
私はアクセルを踏みながら、ブレーキを踏んでいる状況だと思います。
すなわち踏み方の強弱で進んだり、止まったりしている状況で
現状では少しずつ進んでいるのだろうと思います。
ここで一番何が言いたいか、ガソリンは無駄に使われているということです。
普段運転をするときにアクセルとブレーキを同時に踏むことはしないでしょう。
私が医療や生活の中でもよく言うのは「丁度良いのが丁度良い」です。
感染状況によって進める時にはゆるやかにアクセルを踏み、止める時にはまずはアクセルを離し、
状況に応じたブレーキを踏む。
急加速、急ブレーキは良くないと思います。
当たり前のことを当たり前にするだけかと思いますが・・・
しかし様々な事情が絡んでいる状況があることも現実だと理解は出来ます。
結局は私利私欲に支配される人間界の宿命なのだろうと感じます。
そんな社会に嫌気がさすことも少なくないのではないでしょうか!?
それでもあきらめず頑張っておられる方も多いのだと感じます。
最後にお伝えしたいのは医療従事者の同胞が社会の不条理に負けず、
最先端でコロナと戦っていることを偲び、心から応援したいと思います。
医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹