気の異常・気の病

病は気からという言葉は聞かれたことがあると思います。

漢方では、生体を維持する循環要素として、「気」、「血」、「水」といった考え方がありますが、気の乱れが血や水にも影響を及ぼすと考えられていることにも起因しています。気とは、生命活動を営む根源的なエネルギーと解されています。しかし目に見えないものですから、未だにその理解が進んでいません。

気の病には次の3つのタイプがあります。

現代医学では診断のつかない症状でも、気のせいじゃありません。漢方では病名がつくのです。そして治療薬も用意されています。

五月病とは新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称として使われている言葉です。専門医の間では、スチューデントアパシー(学生の無気力症)、サラリーマンアパシー(サラリーマンの無気力症)などと呼ばれています。また医学的には適応障害とも言われますが、これも気の病のひとつです。

受験、入学、転校、入社、転勤と春は環境変化によるストレスの多い季節でもあります。またストレスは現代病のひとつでもあって、最近ではフェイスブックなど流行の最先端のものまで私たちはストレスの負荷を受けていたりするのです。

補気はほとんど中焦(脾胃)の機能を整え活気付ける方剤です。つまり気の不足は食事から補うとも考えられています。ちゃんと朝食を取っていますか?

暴飲暴食を避け、過度なダイエットを慎み、1日3回規則正しい食事を取ることをお勧めします。

R6.5.18ブログ

今回は自分との争いについて述べてみます。

よく自分の中には天使と悪魔がいると言われていますが、皆さんはそんなことを考えることはありますか?

私はあまり二者択一をしていることを意識したことはありませんが、振り返ってみると若いころは悪魔が勝っていたことが多く、社会に出て天使が勝っている印象です。

天使が勝っていると言えば聞こえは良いかもしれませんが、私自身としては周囲を気にして冒険ができない、我慢しているだけで見かけ上良い人を演じている感覚です。悪魔が明らかに勝つときは、健康上節制すべきなのについ食べてしまうことや飲んでしまうことです。なかなか自分との争いに勝つことはできません。足腰が衰えないように運動をすることもついつい夜遅くなると喜んで断念してしまう自分がいます。

そう考えると自分に勝つことは容易ではなく、負けてばかりなのかもしれません。こうしたことに勝てる方々がすばらしいと感心します。

なので診察する際も、自分に負けてしまう方にどうしても甘くなってしまいがちです。それでも私から厳しめのことを言われる方は、悪化している方ですので頑張っていただきたいのですが、なかなか勝つのが難しいようで薬が増えていく現実があります。

こうした方々のために健康教室など実施していたこともありますし、共に改善する方法はいくつかあると感じるのですが、実行できない自分はまた負けています。

いずれにしても健康寿命を延ばすことが大事だと思います。そのためにいくつか提案させいただきます。できそうなものがあれば実行してみてください。実行できた方は勝者です!

・動物を飼って散歩をする。もしくは知人と一緒に散歩をする。

・寝る前に1分でもいいから毎日体操をする。

・町内の体操教室や集いなどに参加する。

・お風呂に入ったときに体操をする。

・トイレで肛門を締める体操をする。

・毎日早口言葉を発声する。

・唾をできるだけ早く8回程度飲み込む。

・毎日脳トレをする。

何もできない私が提案することですが、上記1つでも続けられれば貴方は勝者です!

継続は力なり!