気の異常・気の病

病は気からという言葉は聞かれたことがあると思います。

漢方では、生体を維持する循環要素として、「気」、「血」、「水」といった考え方がありますが、気の乱れが血や水にも影響を及ぼすと考えられていることにも起因しています。気とは、生命活動を営む根源的なエネルギーと解されています。しかし目に見えないものですから、未だにその理解が進んでいません。

気の病には次の3つのタイプがあります。

現代医学では診断のつかない症状でも、気のせいじゃありません。漢方では病名がつくのです。そして治療薬も用意されています。

五月病とは新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称として使われている言葉です。専門医の間では、スチューデントアパシー(学生の無気力症)、サラリーマンアパシー(サラリーマンの無気力症)などと呼ばれています。また医学的には適応障害とも言われますが、これも気の病のひとつです。

受験、入学、転校、入社、転勤と春は環境変化によるストレスの多い季節でもあります。またストレスは現代病のひとつでもあって、最近ではフェイスブックなど流行の最先端のものまで私たちはストレスの負荷を受けていたりするのです。

補気はほとんど中焦(脾胃)の機能を整え活気付ける方剤です。つまり気の不足は食事から補うとも考えられています。ちゃんと朝食を取っていますか?

暴飲暴食を避け、過度なダイエットを慎み、1日3回規則正しい食事を取ることをお勧めします。