頭痛に使う漢方薬について!

GWも終わり、だんだんと夏の季節の気配を感じられる暖かさとなってきましたね。
今年は緊急事態宣言の影響でGWは楽しめなかったと思いますが!

5月~6月にかけては季節の変わり目と言われ、特に頭痛を引き起こしやすい季節です。

今回は頭痛に対しての漢方治療について紹介します。
 
頭痛のタイプには、下図のように片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛に分けられます。

①片頭痛 ➡ ズキズキと脈にあわせて痛み、日常動作によって痛みが増強する
【原因】➡ 生活リズムやホルモンが乱れた時、緊張状態から解放されホッとした時
②緊張型頭痛 ➡ 頭を締めつけられるような痛み、首や肩のコリを伴う
【原因】➡ ストレスや精神的緊張、筋肉の緊張、姿勢の悪さ、歯の噛み合わせ
③群発頭痛 ➡ 毎日、同じ時間に強烈な痛みがある
【原因】➡ 原因は不明、こめかみの血管拡張が起きていると言われている
 
特に日常診療の中で多いタイプは片頭痛と緊張型頭痛です。

この2つのタイプに効果的な漢方薬の例は以下のとおりです。
 
頭痛タイプ
漢方処方
症状ポイント
片頭痛
呉茱萸湯
片頭痛のファーストチョイス。
胃腸虚弱、吐き気、冷え、月経痛を伴う場合にも有効。
桂枝人参湯
のぼせがあり、疲労感、冷えが強い場合。
五苓散
天候に左右される場合
緊張型頭痛
釣藤散
中間
頭重感、イライラ感、めまいを伴う場合。
葛根湯
中間
項部のこり。頓用として用いることが多い。
(注)寒:寒がり 熱:熱がり
 
片頭痛の代表は呉茱萸湯です。緊張型頭痛の代表は釣藤散です。

また梅雨時、雨降り前に頭痛がする場合には五苓散に効果があります。

頭痛の原因を明らかにし、患者さん一人一人の症状やタイプ(証)によって合う漢方薬がありますから、
是非相談してみて下さいね。

zutuiroiro

R2.5.6ブログ

緊急事態宣言が延長される中、野外での活動が増えているのか、
転落や転倒、捻挫や外傷などの患者さんを医師会急患センターで診ながら、
ブログ更新を行っております。
 
6月のたつき新聞に掲載予定ではありますが、現在様々に議論されている中で、
9月始業や医療崩壊、緊急事態宣言の解除の目安、さらに保証など課題は山積みです。
地域差もありますがそうした対応を医療従事者はもちろん、行政の方々も
大変なご苦労をされている状況かと思います。
 
今回お伝えしたいのは、その地域差です!
幸い呉地区での感染者はほとんどおらず、
我々医療従事者もまだ世間から偏見を感じるほどの状況ではありません。
しかしながら予防や対策は時間とともに厳重になっていきます。
それは当然なことでもあり仕方がないことでもありますが・・・
 
地域によっては、また段階を追って制限を緩めていく見込みのようですが・・・、
予防はもちろん、感染地域にできるだけ足を踏み入れないことが大切かと思います。
 
暑さ厳しくなってきますので、バテないようにしっかりと日々の生活を整えましょう! 
 
医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹


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