すごい!

以下のような報告が施設管理者からありました。
当施設に限らず法人内外でこのような出来事が増加することを望みます。そのためには医療介護現場の充実が不可欠と感じます。
行政には削減、削減ばかりで実の伴わない政策ばかりでなく、人に優しい、心のケア充実を考えていただきたいと思います。
読んでいただいた方の心が温まれば幸いです。

『すごい!』と感じたエピソード
 
折り紙を折ることすらも断ることが多かった、消極的な老人がある日、「このまま天井ばかり見ていても仕方が無い。皆の所に出て食事がしたい。」と介護職員に伝えました。 
ここに至るまでは、日々、介護職員たちが身の回りの世話をし、看護職員たちが健康管理と精神的なケアを行い、OTが時間を作りながらかかわりを持ち続けていました。 
実はこの介護職員は、最近、業務やスタッフとの人間関係、このままこの施設で仕事を続けられるか悩んでいました。
「皆の所に出て食事がしたい。」という言葉に反応したのは、看護師でした。朝の申し送りの時に管理者から、「部屋から出て食事をしたいと言われていたがどうなりましたか?」との質問に目がきらりと輝きました。看護師はその介護職員に詳しく状況を確認し、懇切丁寧に指導を行いました。
“そのような時はどうすればよいのか?”“その言葉は君だから言ったのか?”“そういう言葉が出たのはなぜなのか?”などを正に現場で、実例を通し情熱的に話をしていました。 
そこに、日頃かかわっていたOTとOTの実習生が現れた時、看護師が、その介護職員からOTに説明をさせました。OTたちは「オー。すごいですね。」と感動の声を挙げました。
ここでまた看護師が「その人から、あの言葉を聞いたのは君だけだ。言葉だけかもしれないが、その言葉が出たということはすごいことなんだ。その証拠に皆感動しているだろ。これをどう次に繋げていくのかが大切になる。皆でアプローチして行こう。」と話していました。 
この出来事は、悩んでいた介護職員に自信を取り戻させ、OTの実習生に貴重な体験を与え、関わった看護職員、介護職員に介護の喜びと感動、ケアの醍醐味を実感させてくれました。 
ついつい見逃してしまいそうな一つのエピソードがこんなにも発展し、利用者をはじめ、多くの人に感動を与えてくれました。 
実際の現場では、『あれがダメ。』『これが出来てない。』『あの人がどうだ。』『あの人がこう言った。』などマイナス的な言葉があふれている現状の中、しっかりとアンテナを張り、沢山の上記のようなエピソードが日々繰り広げられ、感動に満ちている施設は最高ではないかと思いました。

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女性と高齢者に多い便秘

男性に比べて「女性」に便秘が多いのはなぜでしょうか?

それは筋力の違い、生理があること(女性ホルモンとの関係)、ダイエットです。
女性のための漢方治療では、積極的に便秘を解消することが薦められています。
その代表は桃核承(とうかくじょう)()(とう)です。月経痛、月経不順、更年期障害、にきびその他の皮膚症状などのときには少しでも大黄(だいおう)の入った漢方薬を用いるとよいとも教科書には書いています。承気湯という名前がつく漢方薬には、大黄と芒硝(ぼうしょう)が含まれています。大黄は刺激性下剤でアローゼンやプルゼニドと同じ成分を含んでいます。芒硝は塩類下剤で酸化マグネシウムと似た成分を含んでいて、便を柔らかくする作用があります。西洋薬の瀉下剤は成分が純粋なだけに最初は良くても毎日連用していたら次第に効かなくなってしまいます。これを耐性(たいせい)といいます。通常量の瀉下剤で効かないという方は早めに漢方薬への切り替えをお勧めします。

さて、高齢者」に便秘が多いのはなぜでしょうか?
それは加齢に伴う筋力の低下、生理機能の低下(体の乾燥=水分不足)などが考えられます。
高齢者の瀉下剤の代表は、麻子(まし)(にん)(がん)です。これにも大黄が含まれています。日本老年医学会の高齢者のための薬物治療のガイドラインにも推奨されています。
最近発売された新薬にアミティーザというものがあります。これは小腸の水分分泌量を上げて便を軟らかくし排泄しやすくする薬です。実は漢方薬にも滋潤剤というものがあります。その代表的なものは、()(おう)や麻子仁、(きょう)(にん)などです。精油成分を含み、便を滑りやすくし便通を改善させる潤腸作用があると言われているものですが、最近の研究で、やはり小腸での水分分泌量を増やすことが明らかになってきています。
日本老年医学会診療ガイドラインでは、麻子仁丸をセンナや大黄末、鉱物性下剤よりもまず先に使うと推奨しています。使い方は、眠前1包で十分。もし効果が弱い時は眠前2包もしくは2包分2(眠前1包、朝1包)でもよいとしています。
もう一つ高齢者向けの瀉下剤として(じゅん)(ちょう)(とう)というものもあります。この違いは、麻子仁丸に比べて大黄の量が半分なのでよりマイルド、虚弱者向けともいえますが、甘草を含みますので長期には偽アルドステロン症への注意が必要です。甘草を含まない麻子仁丸はそうした副作用への懸念のないことも推奨理由の一つなのではないかと考えられます。

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元気が一番!

久々にでもないかな?風邪をひきました。近年風邪をひくとタバコも吸わないのに咳が長引きます。色々な所で衰えを感じます。
さらに今回は咳が長引いている所にまた風邪をひきました。大変苦しく、喀血するかと思いました。また夜中には喘息様の呼吸となり喘息の方が不安になる気持ちを知ることが出来ました。
まだ治っていないのですが、なんとか山は越えたように感じます。
患者さんは治療に来られますが、私は自己治癒力を頼りあまり薬は使いません。しかし患者さんを診る立場であまり長く風邪をひいているのもどうかと思います。患者さんにうつすこと、ずっと風邪が治らない医師だと患者さんもいろいろな意味で不安になると思います。
最近は焼肉に行っても、寿司を食べても選ぶものがさっぱり系に・・・熱いお茶を好むようになり近頃の歌も判らず、テレビと言えばニュース・・・体の様々な痛みや老化に伴う現象など色々な意味で老いているのが感じられます。
我が家にある体重計では推定年齢が出ますが・・・いつも55歳から58歳くらいの表示です。
残された余命はだれにも判りませんが、間違いなく1秒、1分と人類平等に老化しています。
前向きに捉えれば常に成長しているとも言えるのかもしれませんが、残された人生をどう生きられるのか正直考えるようになりました。
いずれにしても元気が一番!精神的にも肉体的にも元気が一番!元気があれば周囲も元気になるでしょう!
生きていれば辛いことも、体調を崩すこともあるでしょうが、楽しいこともあるでしょう。
社会では思うようにいかないこともやりがいを感じることもあるでしょう。
家庭では責任や拘束されることがあっても喜びを感じることもあるでしょう。
どうせ生きるなら不安や不満ばかり感じるよりも、前向きに感謝しながら生きる方が良い!
どうせ生きるなら暗く不健康に生きるより、明るく健康的に生きた方が良い!
そう思いながら生きて行ければと思います 。
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