十分、睡眠とれていますか?

今年のGWは行動制限もなく楽しい時間を過ごせましたか?

ここ最近、急に暑くなってきて、体は疲れていませんか?

十分に睡眠はとれていますか?

今回は睡眠で悩まれている、そんなあなたに試して頂きたい漢方薬を紹介します。
最初に申し上げますが、
漢方薬には、飲んですぐに眠気が期待できる『睡眠導入剤』のようなものはありません。
漢方薬は睡眠導入剤と違い、1日3包の服用により心身のバランスを整えるので
『睡眠の質』を改善、
つまり『ノンレム睡眠を増やす』ということが最近明らかになってきています。

でも『眠れないからこの漢方だ!!』という処方はありませんが、
今回は一般的によく用いられている漢方薬を例に挙げてみます。

1. (よく)肝散(かんさん) ((よく)肝散(かんさん)加陳皮半(かちんぴはん)())
   興奮しやすい、神経が高ぶりやすい場合に用いられる処方で、
   最近では認知症の周辺症状に対しても使用されることの多い処方です。
   元々は小児の夜泣き、いわゆる癇の高ぶりを抑えるために使用されてきました。
   不安で眠れないというより、イライラして眠れない場合に有効です。
 
2. (さん)(そう)(にん)(とう)
  心も体も疲れ切っているのに、逆に気が高ぶってしまって眠れない場合に有効です。
   不眠で用いられる漢方薬のファーストチョイスといわれている漢方薬です。
   ノイローゼ気味な方は良いかもしれません。
 
3. 加味帰脾(かみきひ)(とう)
   上記で見られるような症状に加え、
   さらに不安感が強い、元気がない、食欲不振、強いストレスなどの症状が見られる場合に
   有効です。
   また顔色が悪い、もともと貧血気味な方は良いかもしれません。
   最近はコロナ後遺症で虚弱なタイプで不安感が強く熟睡できないなど、
   そういう悩みをお持ちの方に服用していただきたい漢方薬です。
 
こういった悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

suiminbusoku
 

 

R4.5.8ブログ

GWも終わり、コロナ感染者数はどうなるのか心配な週間になりますが、
皆さんこのGW少しは有意義な時間を過ごせましたか?
久しぶりに規制のないGWで多くの人出でにぎわったようですが、
正直私は喜べないのが現実です。

高齢者は罹るとリスクは高く、施設での管理も大変になります。

医療や介護に携わる者も気が緩み、世間に同調する流れになっているのも現実で、
組織のルールを徹底することは困難です。 

これまでできるだけ根拠に基づき法人指針を更新してきましたが、
今では情報もあまり示されなくなってきており、
国としての方針も経済優先に変わり「罹らない、移さない」が容易でない状況です。


コロナ感染者数も急激に変動しております。
国民がコロナ禍に慣れ、受診にさえ至らないケースが増えているのではないかと感じる今日この頃です。

法人指針を更新していく軸は患者さんや利用者さんの健康は勿論、
職員の安心安全も考慮して決めています。
結果としてクラスターや拡散も無い状況です。

しかしながら弊害も様々にあり、ご家族の皆さんには大変ご不便おかけし、
指針を守っている職員にも様々にストレスを与えてきたものと思っております。
コロナ禍となり2年余り。

本当に大変ですが、皆様のご協力がありここまでくることができました。

正直まだ続くのかと思うと本来の医療に専念しにくく、ストレスフルな状況です。

それでもコロナ禍が続く以上、医療従事者としてできる努力はしていかなければなりませんし、
理事長としての責任も果たさなければなりません。

正直容易なことではなく、地域の方々や職員のご理解とご協力なくしては果せないのが現実です。

それぞれにストレス、ご不安、ご負担があると思いますが、
共にコロナ禍を乗り越えていければと存じます。

皆様のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。


医療法人社団たつき会菅田医院

norikoeyou