お通じが1週間も10日もない。
おなかはもちろん、気分も悪く下剤をいくつも試し、かえって下痢や痔になってしまった、
なんていう経験はありませんか?
「便秘」とは個人差はありますが、便が出にくい、出ても硬い状態のことをいいます。
(2~3日に一度排便があれば便秘といいません)
便秘のうち特定の病気が原因でおこらない機能性便秘が慢性となったものが
いわゆる常習性便秘で多くの場合はこれにあたります。
常習性便秘は①弛緩性便秘 ②直腸性便秘 ③痙攣性便秘に分類されます。
便秘が続くと、排便しても硬いため、痔になりやすく、
さらにニキビや吹き出物ができる、肥満になる、気分も優れず不快感があるなど、
体調に悪影響が出ます。
毎日にすっきりとした「快便」で、心も体も気持ちよい日々を送りたいものです。
漢方薬にできることは??
漢方治療は乱れた腸の働きを整え、正常な便通を取り戻すのに優れた効果があります。
常習性便秘などでは西洋薬の下剤が合わなくお腹の調子が悪くなったり、
量ばかり増えてしまうという人もいます。
そういう方に漢方薬を使うことがあります。
① 大黄甘草湯 いろいろなタイプに幅広く用いられる
② 防風通聖散 腹部に皮下脂肪が多いタイプに用いられる。
③ 潤腸湯・麻子仁丸 高齢者のコロコロ便などに用いられる。
など多くの漢方薬が体質・症状に合わせて使われます。
便秘でお困りの患者さんは是非、ご相談ください!!