熱中症(夏バテ)対策できていますか?

6月も中旬になり連日、気温が30℃を超える日が増えてきています。
また、今年は新型コロナウイルス感染症の影響でマスクをつける機会が多く、
ニュースなどではマスク熱中症という言葉も聞きますし、
すでに熱中症で搬送されたなんてニュースも流れています。

本来夏バテは夏の暑い盛りから初秋になって体調の不調を訴えることを言っていましたが、
最近は夏前から猛暑になり体の不調を訴えるケースが増えています。
症状としては、だるい、食欲がないといった症状が主に現れます。
現代では、さらに冷房による寒邪も絡み合って、より複雑な病態を呈しています。
夏なのに冷え症を体感されている方もいるのではないでしょうか?

夏バテの漢方処方は、
代表的にはだるさを取ってくれる補中益気湯、
さらに脱水状態にも対処できる清暑益気湯、
水の偏在を治してくれる五苓散などが有名です。
①   補中益気湯は、中を補い気を益す薬という意味があり、
     疲弊した消化吸収機能を高め元気を出す薬です。
     夏バテだけではなく、消耗性疾患の基礎体力向上、自然治癒力の改善、
     免疫力の増強を目的に幅広く使われるお薬で別名、医王湯とも呼ばれます。
②   清暑益気湯は、夏バテ専用のお薬で、消化器を補い元気を益す生薬の他に、
     人参、麦門冬、五味子という組み合せを含み、この3つの生薬の組み合せは、
     生脈散と呼ばれ、暑気あたりによって脱水状態を来たした病態に
     使われてきたものです。
     ですから、清暑益気湯は夏専用のお薬として作られたものなのです。

熱中症で救急搬送される患者さんが急増しています。
節電も美徳かもしれませんが、健康を損なっては元も子もありません。
どんどん温暖化が進んでいますし、我慢せずにエアコンなどは活用すべきです。
それと、やはり夏には体を冷やし水分を上手に補ってくれる食事(酢の物やすいかなど)、
昔の知恵も活かしたいものです。
何かお困りのことがあればぜひ、ご相談下さい!! 


masknettyuusyou