今年も残すところ2週間をきりました。寒さも厳しくなってきますので、お気をつけて年越しに備えてください。
さて、これまで地域包括ケアシステムについて様々な視点からお知らせしてきましたが、そろそろネタも尽きてきそうなので最後にしようと思います。あくまで私の概念であり、違うとお叱りを受けるかもしれませんが、たつき会の今後も踏まえてお伝えします。
今後地域で最も問題になるのは人手不足です。
そして団魂の世代が後期高齢者になられ介護サービスを十分に受けられない地域も増えていきます。さらには最期を迎える場所も希望に添えない状況も出てくると感じます。
そうしたことをできるだけ解消するには、共生と統合で事業を大規模化することです。
小規模の良いところは当然にあり、ダメだと言っているわけではありません。しかし、デイサービスでは50人の利用者を10人の職員でみることは可能でしょうが、10人の利用者を2人の職員でみることは困難だと思います。
そうした視点をもって地域を残していかなければ、結果的には必要な業種が無くなっていくのだろうと思います。できれば切磋琢磨しあえる状況があるべきなので、様々な業種が1つになるよりはどの業種も一定数残るべきだと思います。
こうしたことを行政や地域の方々が意識すべきで、サービスの質が悪ければ廃業されるか吸収合併されるべきです。より良いところが生き残っていくことが地域のためになるので、当然たつき会はより良いサービスで安心安全の医療と介護を提供し続けなければならないと考えています。
しかしながらすべての方にとって満足いただける医療や介護を提供することは困難であり、全ての職員が高いレベルの医療や介護を提供することも難しい現実もありますが、理想を求め続け諦めないことが大切だと思います。
すでに共生・統合は医療や介護だけでなく、様々な業種で始まっております。地域のことを考えて取り組まれている企業を応援していかなければならないのではないかと考えています。
選ばれるたつき会になるように、来年より新たなスタートをきる予定です。
たつき会の永続のためには一人の個人に求心力が集まることは好ましくないと考えます。たつき会の理念が求心力となり、理念に沿って一人ひとりの職員が仕事をすることが大切だと思います。
よって来年からは理事長として私は実権を放棄し職員に任せていくことを、職員に伝えました。最初は不安や失敗も多くなると思いますが、私が居なくなってもたつき会がより良い組織として永続するために様々なことに取り組んでまいります。
関わっていただいた全ての皆様に感謝し、これからのたつき会も応援していただければ幸いです。
皆様が慌ただしい年末を体調崩さず過ごされ、元気に明るく新年を迎えられますことを願っております。