夏の暑さに負けない!

7月に入り、熱中症になる人が増えています。
すでに、広島県内においておよそ400人の患者さんが救急搬送されているという現状です。
梅雨の明けていない高温多湿のこの時期では、熱中症への警戒がより必要です。
「まだ大丈夫!」と無理をせずに、水分補給と暑さを避ける対策を小まめにして下さいね。 
しかし、それでも体調不良を避けられない場合があります。
そんな時に力になってくれるのが『補中(ほちゅう)(えっ)()(とう)』、『清暑(せいしょ)(えっ)()(とう)』という漢方薬です。
この時期になると毎年決まって体調を崩す方、既に夏バテ傾向にある方必見です!                       
 
1.補中(ほちゅう)(えっ)()(とう)
「中(胃腸機能)を補い、元気を益す」というネーミングの漢方薬です。
胃腸機能が低下して倦怠感を訴え、免疫力も低下している場合によいとされます。
もともと体力のない方が暑い夏を乗り越えていただくための処方です。
暑さで微熱・寝汗が出てきたら処方するタイミングとなります。
だるい、疲れた、しんどい等の倦怠感や、食べる気も起らないといった場合に使用してみて下さい。
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2.清暑(せいしょ)(えっ)()(とう)
上述した補中益気湯がベースとなり、「暑さを清めて元気を益す」という夏に特化した漢方薬です。
通常は普通に過ごすことが出来る方が、暑いために体調を崩した時に使う処方です。
麦門冬、五味子が体に足りない水分を補い、黄柏が火照った体を冷まします。
また、夏に沢山水分を取ってお腹が冷えて下痢をしてしまう場合に対しても効果が期待出来ます。
真夏に肉体労働者の方々に協力を頂いて行われた報告では、肉体労働時の体温上昇を軽減しています。
じっとしていても汗がジクジク出る、のどが渇く、下痢をしやすいと言った場合に使用してみて下さい。
 
点滴をしてもなかなかだるさが取れないといった場合に対しても、この2つの漢方薬をどちらか飲めばスッキリすることでしょう。
夏の季節には上手く漢方薬を利用してみて下さいね。

atuikuma