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R2.12.6ブログ

各地でコロナ感染症の最高発症数が更新される中、医療崩壊が現実化しております。
そんな中にもかかわらず、行政は経済を抑制することをためらい、
矛盾した判断を続けております。
多くの方が様々な意見を言っている中で、行政は苦悩と多大なる負担を虐げられていると
思います。
だれもがコロナ感染症を抑制しながら、経済再生を願っているのは当然ですが、
容易ではないことも多くの方が認識していることと思います。
これらをどうコントロールするかは結果論となり、
なんとか乗り越えられたとしても、振り返り足りなかったところを批判する人が
出てくるのも現実です。

さらに感染抑制を優先すれば、商売をしている方々は反発し、
経済を優先すれば医療関係は勿論、感染の不安が拡大し国民の反発が当然に増してきます。
メディアもどちらを推し進めるべきか示すこともなく、
足りないところを指摘するだけのように思います。
これが社会の現実なのだろうと感じます。
今回、私が申し上げたいことが一つだけあります。

日頃からメディアでは車のアクセルとブレーキで例え話がされていますが、
根本的におかしいと思います。
アクセルはGO TOの事でしょう。
ブレーキは外出自粛などかと思います。

GO TOを縮小することは決してブレーキではなく、アクセルを緩める行為であり、
中止した時点でアクセルを離したことになります。
逆にブレーキは国内ではなかなかロックダウンなどのフルブレーキは無理でも
時短営業や不要不急の外出制限のお願い、リモート利用など様々な取り組みが
行われてきました。

では今、国内はどうなっているか?

私はアクセルを踏みながら、ブレーキを踏んでいる状況だと思います。

すなわち踏み方の強弱で進んだり、止まったりしている状況で
現状では少しずつ進んでいるのだろうと思います。
ここで一番何が言いたいか、ガソリンは無駄に使われているということです。
普段運転をするときにアクセルとブレーキを同時に踏むことはしないでしょう。
私が医療や生活の中でもよく言うのは「丁度良いのが丁度良い」です。
感染状況によって進める時にはゆるやかにアクセルを踏み、止める時にはまずはアクセルを離し、
状況に応じたブレーキを踏む。

急加速、急ブレーキは良くないと思います。

当たり前のことを当たり前にするだけかと思いますが・・・

しかし様々な事情が絡んでいる状況があることも現実だと理解は出来ます。

結局は私利私欲に支配される人間界の宿命なのだろうと感じます。

そんな社会に嫌気がさすことも少なくないのではないでしょうか!?
それでもあきらめず頑張っておられる方も多いのだと感じます。
 
最後にお伝えしたいのは医療従事者の同胞が社会の不条理に負けず、
最先端でコロナと戦っていることを偲び、心から応援したいと思います。

医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹

iryouarigato

身体を温める生薬!附子(ぶし)と乾姜(かんきょう)について

冷えに対して西洋医学では確立した治療法はありません。

あるとすれば下肢末梢の知覚障害、血行障害、運動障害がないことをチェックするくらいです。

大半の場合は(特に若い女性では)、西洋医学的治療の対象を見出せず、
漢方の助けを借りることが多くあります。

漢方医学的な病態(証)の基本的な分類は『陰証』と『陽証』です。

陰証は生体の反応力が低下した病態で、体温産生も不十分なため“冷え性”になりがちです。

漢方医学的には冷えを『寒』といいます。
温かいものを好む、長風呂が好き、夏でも靴下を履いて寝るなどがそうです。

さて実際の冷え症状は、全身型、上熱下寒型、末梢循環不全型と
大きく三つに分類して治療方針を考えます。

「全身型」は、全身的に寒が支配する真性の寒で、陰証の冷えです。
治療は服用することで生体を温める熱薬(附子や乾姜など)を含む方剤を用います。
(桂枝加朮附湯、真武湯、牛車腎気丸他)
附子はトリカブトの根を減毒処理したもので、バーナーで燃やすように
強く体を温める作用や鎮痛作用があります。

乾姜はショウガを蒸して乾燥させたもので
体の中(裏)から温め、元気をつける(補気)作用が強いものです。

この二大熱薬である乾姜と附子に甘草を加えた方剤を四逆湯といい、
温める漢方薬の基本骨格となっています。

尚、四逆湯はエキスにはありません。

名前が似ていますが四逆散(ツムラ35)は全く別の薬なので注意が必要ですね!!

pokapoka

R2.11.9ブログ

寒さが徐々に厳しくなってきました。

全国的にはGO TOトラベルやGO TOイートによると思われる第3波が来そうな状況です。

そんな中、アメリカ大統領選挙ではバイデン候補に当確が出ていますが、
トランプ大統領は認めない様相です。
日本とは違う投票制度で行政制度など比較はしにくいですが、コロナの中熱い戦いが行われました。
日本ではなかなか想像がつかないやじや嘘のような激しい攻防でしたが、幕を降ろそうとしています。

国内では菅総理が誕生し、少子化対策としての不妊治療の助成や携帯電話利用料ダウン、
さらにはハンコ使用の見直しなど様々に取り組まれながらも、
任期は約1年のため中途半端にならなければよいが・・・と心配でもあります。

また、コロナ対策で経済が優先されれば感染拡大は急増します。

インフルエンザとの同時流行が懸念される中、
経済対策は待った無しで行わなければならない状況なのでしょうか?

もう少しじっくりと経済対策を進めていく、すなわち丁度いいくらいで対応できないのでしょうか!?
まずは感染の少ない都道府県単位で安心して外出できるようにすることで、
地産地消も進むのではないかと思いますが、そうなると都心の経済が回らないのか?
観光地の収益が回らないのか?

国民の本意もどうなのだろうかと気になるところです。

いずれにしてもそれぞれができる予防を続けることが不可欠です。

良い新年が迎えられるように、お気をつけてお過ごしください。

医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹


yoboutudukeru

乾燥肌が気になる方へ

10月に入って寒暖差が激しく風邪にも注意が必要ですが、
空気も乾燥し、肌の乾燥も一層気になる季節となりました。

皮膚は表面から、表皮、真皮、皮下組織と分けられますが、
表皮の最も外側にある角層の水分量が低く、皮脂の分泌が少ない状態を乾燥肌(ドライスキン)
といいます。
男性よりも女性に乾燥肌は多く、また加齢にともなって乾燥しがちになります。
肌が乾燥すると、外部からの刺激を受けやすくなり、かぶれや湿疹の原因にもなりますので注意が
必要です。

西洋医学的には、保湿外用剤など皮膚を保護する薬が用いられます。
痒みが強いときは、ステロイド外用剤や抗ヒスタミン薬の飲み薬なども用いられます。
漢方では、感想肌は「(けつ)」が不足したり、滞っている状態と捉え、主に「(けっ)(きょ)」と診断します。
代表的な治療薬は四物(しもつ)(とう)です。
ただし、四物(しもつ)(とう)は単独で使われることは少なく、他の漢方薬と合わせて使われることが多い薬剤です。

四物(しもつ)(とう)は、当帰(とうき)芍薬(しゃくやく)川芎(せんきゅう)()(おう)から構成されています。

この組み合わせを含む代表的な漢方処方には、温清飲(うんせいいん)当帰飲子(とうきいんし)十全(じゅうぜん)大補(たいほ)(とう)などがあります。

1.温清飲(うんせいいん) (57): 温清飲(うんせいいん)は、黄連(おうれん)解毒(げどく)(とう)四物(しもつ)(とう)の合方になります。
    効能は、「月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症」となっていますが、
    その実態はほとんどアトピー性皮膚炎など、肌が乾燥し、痒みが強い皮膚症状に対して
    用いられることが多い漢方薬です。
2.当帰飲子(とうきいんし)(86) : 虚証の方の乾燥した皮膚掻痒症に用いられます。
3.十全(じゅうぜん)大補(たいほ)(とう)(48) : ()君子(くんし)(とう)四物(しもつ)(とう)の合方に更に黄耆(おうぎ)桂皮(けいひ)を加えたものです。
    気も血も虚した状態、つまり疲労感が強く、肌も荒れて、弱い方に用いられます。

また、最近では、漢方薬として飲むだけでなく浴用として用いることも研究されています。

富山大学の皮膚科の研究では、当帰(とうき)()(おう)の入浴療法で角質水分量、水分保持能に有意な改善が
得られることが明らかになっています。
用い方は、当帰(とうき)()(おう)それぞれ2gを熱湯にて煎じて、入浴剤のようにお風呂に入れるとのことです。

肌の乾燥は、美容的にも気になりますね。気になる方はご相談下さい。

kansouhada
 

R2.10.7ブログ

たつき新聞等でもお知らせしておりますが、12月開院予定の()(らく)しらさぎ診療所計画についての
経過報告をさせていただきます。
工事は順調に進み、内装も決め、什器備品などの段取りをしております。
10月中には完成引き渡し予定です。
職員については書類選考を行ったうえで、先日面接を行いました。
会場は今回ご支援いただいているマイライフにご提供いただきました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
面接も無事に終え、選考し採用予定者には連絡を行い、近日お会いできる予定となっています。
訪問診療や健診を専門とする診療所で職員は少人数とし、
看護師と事務を1.2名ずつ採用させていただく予定です。
応募いただきました皆様にお礼申し上げるとともに、採用できなかった方々には
お詫び申し上げます。
11月にはレントゲンなどの医療機器搬入や職員研修などを行い、12月1日開院予定です。
 
川尻の菅田医院は私、菅田が主で総合医として引き続き取り組み、
()(らく)しらさぎ診療所の褥瘡患者さんなども対応させていただく予定です。
楽々園の()(らく)しらさぎ診療所は、山下先生が主で内科訪問診療、健診を対応させていただきます。
また整形リハビリ医の石井先生は、川尻菅田医院の外来や訪問診療、()(らく)しらさぎ診療所の
往診なども対応させていただきます。
施設や在宅でかかりつけの先生方に診ていただいている方でも
「腰が痛い」「膝が痛い」「リハビリはどうしたらよいか」などご相談いただき、
関節注射やブロック注射、さらにはリハビリのアドバイスなども出来ますので、
かかりつけ医にご相談いただければと存じます。
もう一人、循環器内科医の杉本先生には川尻菅田医院と()(らく)しらさぎ診療所の往診や検査など
を対応していただく予定となっております。
 
今後、この4人で川尻安浦地区と佐伯区を中心とした地区の施設・在宅の患者さんに
24時間365日対応可能な体制を整えて患者さんの安心と安全、健康管理を
取り組まさせていただければと思っております。
また当法人は施設など対応するにあたり、人数制限は設けず対応させていただきます。
患者さんの医療費軽減、介護施設の対応の統一化により
介護職員の負担軽減につながるかと思います。
当然にできるだけ質の高い、医療や相談も大切かと思いますので、
遠慮なくお申し付けいただければと存じます。
 
コロナ感染症だけでなく、インフルエンザも心配な時期になってきました。
ご不安も多いかと思いますが、健康に注意してお過ごしください。


医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹


kiraku