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サイト管理人のブログです。

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H30.1.23ブログ

1月も早終盤ですが、インフルエンザの流行が昨年末から続いております。
今年の特徴としては、A型、B型それぞれ同様に流行していることかと思います。
引き続き皆様予防され、お気を付け下さい。
 
当法人として新年を迎え変わったことと言えば・・・
職員が増え、看護体制が充実してきたことが一番でしょうか!
また今年も引き続き川尻・安浦地域包括ケアシステムを樹立する会が行われます。
さらに法人として初めての試みで餅つき大会を2月に企画していますし、
昨年に続いて安浦町民駅伝大会に職員が参加させていただきます。
 
今年のマニフェストでも書きましたが、
今年はより一層地域貢献が出来るように努めてまいりたいと思っています。
また安浦町では町おこしのための担当者募集が出ているようです。
蒲刈などでは取り組まれ、任期を過ぎても地域に残り事業をされていると聞いております。
こうした活動とも上手く連携しながら、
川尻・安浦がよりよい環境、住みやすい活気のある地域になるように微力ながら取り組んでいきたいと存じます。
 
皆様くれぐれもお体にご自愛ください。

motituki

 

 

肩こりと漢方

寒い日が続くとどうしても体に力が入って肩や首が凝ったり、頭が痛くなることがあります。
そんな時に、風邪に用いるお馴染みの漢方薬が活躍します!!
 
ファーストチョイス!葛根湯
(かっ)(こん)(とう)』と聞けば、風邪の引き初めに飲む漢方薬というイメージが強いのではないでしょうか。
実際、急性期(~3日)の風邪にはとても効果の高い薬です。
しかし病期が過ぎてしまうと(4日~)効かない例も多くあります。
余った漢方薬は今後風邪を引いてしまったときに用いることも良いですが、
意外と肩こりにも使えるのです!
 
たとえば風邪の引き初めの症状はどんなものが浮かびますか?
寒気を感じて、体がこわばって、頭が痛くなったり…。
葛根湯は体を温めて抗病反応を高めることでウイルスを撃退させる漢方薬です。
(余談となりますが、汗が出るまで飲むのがベストなのです。)  
生薬の[()(おう)]と[桂皮(けいひ)]には体を温め作用があり、[葛根]には筋肉の弛緩作用があります。
体が冷えることによって凝りが生じる場合には葛根湯が良いのです。
特に首のあたりまで凝る場合には葛根湯がおすすめです。
 
また、葛根湯には非常におすすめの飲み方があります。
葛根湯には[生姜(しょうきょう)]が入っています。この生薬も体を温める作用がありますが、
ドラッグストアやスーパーなどでも売っている『しょうが湯』に溶かしてみてください。
大体、100~150ccのお湯に溶いたしょうが湯で良いと思います。
[生姜]の温める作用がパワーアップして、飲んでいるうちに体がだんだんポカポカしてきます。
そして漢方薬の独特な味が苦手ということなら、
その上からお好みの量のハチミツを混ぜて飲んでみてください。
ハチミツにはのどによい成分が含まれていますので特に風邪を引いた際にはおすすめします。
色は良くないですが、甘さが加わってとても飲みやすくなります。
 
最後に豆知識!柴胡桂枝湯と柴胡桂枝乾姜湯
これは最近知った話になります。
肩が凝ると皆さんは鎖骨の上側部分のツボを押さえませんか?
そういった場合の肩こりには(さい)()(けい)()(とう)がよく効くそうです。
そして肩甲骨を縮めたくなるような背中の凝りには柴胡桂枝乾姜(さいこけいしかんきょう)(とう)が良いそうです。
 
もしこういった凝りがあれば是非試してみてくださいね!

katakori

H30.1.11ブログ

改めまして、明けましておめでとうございます。
皆さんにとりまして年末年始はいかがでしたでしょうか?どんなお正月を過ごされましたか?
 
寒さも本番でインフルエンザも年末より猛威を振るっております。
予防をしっかりして、十分にお気を付けください。
受験生にとりましては、大変な時期になりますが、悔いなく受験にチャレンジできることを
願っております。
 
本年はより多くの幸せ多い年になりますように!
本年も公私にわたり、どうぞよろしくお願いします。
shinnenaisatu 

H29.12.28ブログ

皆様、今年も公私にわたり大変お世話になりました。
良い正月を迎えられることを願っております。
 
私事ではありますが、先日私自身がインフルエンザになりました。
幸い水曜日から連休まで休ませてもらいましたが、非常勤の先生方のおかげもあり大きな混乱なく
対応させていただきました。
同時に母が転倒、骨折、手術となり、元気そうにしていますが家庭内は大騒動の週間になりました。
 
それでも最終週は通常通り、診療させていただき、年末を過ごすことが出来そうです。
 
例年より早くにインフルエンザが流行しておりますので、皆さんお気を付けください。
 
そして明るく、希望の持てる新年を迎えられることを心から願っております。
 
来年もどうぞよろしくお願いします。

20171228

 

(高麗)人参のはたらき

最近、健康ドリンクなどを自主的に購入されて健康に気を遣う方が増えてきました。
患者さんの中にも、『高麗(こうらい)人参(にんじん)』のドリンク剤を飲まれている方がいらっしゃいましたので、
今回は生薬の『人参(にんじん)』の話をしたいと思います。
 
人参と高麗人参は別モノ!
 高麗人参という名前から、野菜の人参と同じものだと認識されている人も多いのではないでしょうか?
 皆さんとなじみの深い人参はセリ科、高麗人参はウコギ科の植物なので全くの別物です。
 人参と高麗人参では含有成分が異なります。
 人参の主な成分はカロチン、ビタミンA、カリウム、食物繊維であり、
 高麗人参はサポニン、ビタミン、タンパク質、アミノ酸、炭水化物、ミネラルです。
 そして高麗人参には人参以上に栄養価が高いものですから高級品として扱われています。
 
高麗人参には別名がたくさん
 高麗人参は朝鮮人参(ちょうせんにんじん)雲州(うんしゅう)人参(にんじん)(こう)(じん)などとも呼ばれていますが、
 日本薬局方には「御種(おたね)人参(にんじん)」として記載されているのでこちらが正式名称となります。
 八代将軍・吉宗は朝鮮半島から入手した人参の種と苗を栽培した後、
 その種を各地大名に分け与えたことから“ありがたい・種”→『御種』と名がついたそうです。
 
高麗人参のもつ効果
 このような生薬の人参には次のような作用効果があります。
 1.補()()作用: 「気」を産生する胃腸系を強め、身体全体の強壮をはかります。
              例えば、下痢を止める、消化を促進、体力をつける、呼吸機能を高める、など。 
 2.生津(せいしん)作用:  熱などによって減少した体の体液(津液)を補い、口渇を止めます。
 
 
人参を含む漢方薬
 人参の滋養強壮作用を目的としている漢方薬にはほとんどの場合、『黄耆』という生薬も
 セットで含まれています。
 なぜなら黄耆は人参のもつ作用を高めるからです。
 例えば、補中(ほちゅう)(えっ)()(とう)十全(じゅうぜん)大補(たいほ)(とう)人参(にんじん)(よう)(えい)(とう)加味帰脾(かみきひ)(とう)などがこれらを含んでいます。
 この冬の時期では、風邪などの疾患で咳や倦怠感の症状がある場合に、
 鎮咳作用のある五味子(ごみし)を含んだ人参養栄湯がより適しています。
 このように、人参以外の生薬の組み合わせによっても適した処方が変わることがあります。
 気になられたら是非ご相談くださいね。

kouraininjin