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平成29年2月-私の意見…

今回は、地域包括ケアシステムについて述べさせていただきます。 
先日、呉市ケアマネ研修会で
「地域包括ケアシステムとは?いつ、誰が整える?~開業在宅医の立場から~」
というテーマで講演いたしました。
初めての講演内容であり、初めてパワーポイントを作り講演に臨みましたが
正直、自己採点は30点で最低でした。
これまでの講演でこれだけポイントを伝えきれず、時間調整も出来なかった事は無く、自己嫌悪に陥り、
関係者はもちろん聞きに来ていただいた方々に申し訳なかったと反省しております。 
しかしこれに挫けず、反省点を改善し、次につなげて行ければと思っていますし、
3月22日にはリベンジの機会を得て、法人内で講演を行う予定です。
 
今回の反省をふまえ、ブログで少し私の意見をお伝えさせていただきます。
 
言葉が長く、何か分かりにくい方も少なくないと思います。

一言で言わせていただければ、今住んでいる地域が住みやすく、
希望の場所で人生の最期を迎える事が可能なシステム作りです!

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それを誰かがしてくれるのでは無く、一人ひとりが出来る事を今から取り組む必要があるという事です。
そうしなければ5年後、10年後には地域が無くなることが現実であることを
知ってもらう必要があります。
その中で行政や医療介護施設だけでなく、企業や個人、地域のすべてが
地域の存続を意識して取り組まなければならないという事です。
 
では具体的に二、三例を挙げさせていただきます。
 
 例1.コンビニが川尻安浦に6店舗あります。全て24時間365日営業です。
       お客さんも分散し、夜勤者を雇う事も難しく利益が出ないどころか、
       負担やストレスが大きくなるばかりではないかと思います。
       では何故、コンビニは24時間365日を続けるのでしょうか?
       それは他の店舗、事業所が24時間営業をしており、自事業所でも24時間営業を
       していないと昼間の集客に影響するからではないのかと私は考えます。
       呉市の夜間小児科は医療センターと労災病院と共済病院が夜間輪番制で行っているように、
       コンビニもそうすればよいのではないかと思います。
       簡単に行かない部分があるのでしょうが・・・
 
 例2.学校給食の拡充、川尻では生徒数も減り、小学校給食が中学校の給食を作り配送しています。
       少子化の中、学校給食の場が余力を残していることが十分に考えられます。
       その反面、様々な宅配業者や施設内給食など、人が集まらず、競争も激しくなり難しい
       状況もあるのが現実です。学校給食が施設や個人の給食をすることが最も合理的と思いますが、
       当然に学校給食に人を増やす必要も出ます。
       あるものを合理的に使うことが第一と考えますが、難しいと思います。
       この度広島で民間業者が集合給食を始めたように、給食センターを地域各所に作っていくことだと
       思案します。これも簡単に行かない部分があるのでしょうが・・・
       コーディネーターが居れば、実現可能と思います 。
 
 例3.介護サービスの統合、連携が不可欠!
       施設、事業所で、送迎運転手や介護職員、夜勤者の確保など過不足で偏りがあるのが
       ほとんどだと思います。統合したり、連携して効率性を高めることが大切と感じます。
       送迎センターを立ち上げる、通所を統合する。地域でどの職種が足りないのか情報共有するなど、
       顔の見える連携をしつつ、ギリギリで疲弊しきるまで判断を遅らせない等、そうすることで
       介護に携わる人たちを減らしてしまっている現実を考えてほしいと思います。

 取り組みとしては細かい事が沢山ありますが、今回は大きな項目で紹介させてもらいました。
 次回、もう少し身近な例を挙げられればと思います。

明けましておめでとうございます

ブログでは今年初めての記事になります。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 
正月から、子供よりも大人にインフルエンザが目立つようになって来ました。
徐々に増加しているようですし、学校も始まっていますので皆さんお気を付けください。
 
さて今年のスローガンを思い付きではありますが、「明るく元気に和気あいあい」といたしました。
当法人ではすべきこと、やりたいこと、積極的に取り組める環境を提供し、
そういう方々が増えてきている状況です。
しかしながらこの世界には限りはなく、当然に求められることが多く、ある意味未知のものです。 
今年酉年は、満ち溢れる年のようですが、頑張りすぎて燃え尽きたり、
疲弊してしまう事の無いようにとの思いで、このスローガンをかかげました。
今年一年が法人にとっても、職員にとっても、利用者さんにとっても満ち溢れ、
明るく元気に過ごせることを願っております。
引き続き、今年もご支援ご協力をいただけますようお願い申し上げます。 
 
さて先日、県内で大雪が降り、寒さも一段と厳しくなりました。
川尻でも数cm雪が積もり、スタッドレスタイヤ で移動するなどしましたが、
夜は子供の関係で黒瀬に行きましたが、気温が4度違い、マイナス2度で、
道路が一部凍結しておりました。
大学が雪国だったので、さほど慌てることもありませんでしたが、
私がこちらに帰ってきて20年近くの間で、一番雪が降ったように記憶します。
 
その帰りの冬の夜空は、星が照らしてくれるほどの多くの星が見えました。
 
しばらく寒さ続きますが、体に気を付けて良い年になられることを願っております。

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かゆみ・皮膚掻痒症

皆様、新年明けましておめでとうございます。良いお正月を過ごされましたでしょうか?
広島県も雪が各地で降り積もり、いよいよ冬本番となってきました。
前回は咳に用いる漢方薬を紹介しました。
今回も冬の季節に特に多くなる、『かゆみ』をテーマに、紹介していきます。
冬の乾いた外気と、皮脂の欠乏、発汗の低下などが合わさって起こる皮膚の病気を
『皮膚(ひふ)掻痒症(そうようしょう)』といいます。
皮脂の分泌が低下する高齢者や妊娠中の女性に多くみられ、その名の通り強いかゆみが生じます。
外部から皮膚を守っている角層のバリア機能が乾燥によって失われる為、
知覚神経が刺激を受けやすくなり、かゆみを生じるのです。
 
一般的な治療では、皮膚の乾燥を防ぐために保湿剤のクリームやローションを塗ります。
また、かゆみがひどい場合にはステロイド剤、かゆみ止めを用いることもありますが、
十分な効果が得られない時もあります。
すぐに出来る対策としては、室内環境を整えることです。
暖房などを使う際には、加湿をし、室内の湿度を一定に保つよう心掛けて下さい。
 しかし、かゆみは痛みと違って、掻くという行為で解消できる症状です。
しかし我慢できずに掻き続けてしまうと、それがまたかゆみを強め、悪循環になってしまいます。
強いかゆみはやがて大きなストレスとなり、睡眠障害やイライラを引き起こすこともあります。
 
そんな辛いかゆみに対して、通常治療の効果を高められるような漢方薬を紹介します。

当帰飲子(とうきいんし)・・・・・・皮膚に潤いがなく乾燥して、かゆみがある慢性の皮膚疾患に!
元来、かゆみ・腫れ・かさぶた等の症状を伴う皮膚炎に使用されていました。
14世紀以降は、乾燥性の皮膚炎に良いとされ、特に虚証タイプ(高齢者などの虚弱な方)向けに
使われてきました。
この漢方薬には血流を良くし、皮膚のバリア機能の回復をはかる『四物湯』という漢方薬をベースに、
皮膚を強くしたり、かゆみ・痛み止めの役割を果たす生薬が加わっています。
皮膚のターンオーバーが出来ない状態に、外用剤の機能を高める役目をします。
 
また、精神不安・不眠症などのメンタル的な要素が加わった場合には
加味帰脾(かみきひ)(とう)という漢方薬もおすすめします。こちらには、精神を安定化させる生薬も含まれています。

かゆみが我慢できない、背中などがかゆくても手が届かないなどといった悩みがある方は
是非相談して下さい。

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今年も後わずかとなりました

今年も後わずかとなりました。年末せわしい事と存じます。
子供さんが居る家庭にとっては、懇談会やクリスマス、年賀状や大掃除と大変なことでしょう。
仕事の方も終業までに済まさないといけないことなど、心落ち着かない日々かと思います。
 
インフルエンザも早目に出始めたものの、大きな流行に繋がらず学校も冬休みに入り
例年と大きな違いが無いように感じております。
 
リフレッシュし、充実して新年が迎えられますように心から祈っております。
 
今年一年のご支援、ご協力ならびにご厚情に深く感謝し、年末の挨拶とさせていただきます。

nenmatuaisatu2016

咳・のどの痛み

だんだんと寒くなってきました。
ニュースでは、ようやく広島県で初雪が観測されたとの報道がありました。
クリスマスも控えておりますし、いよいよ冬本番となってくることでしょう。
服装や体調管理には気をつけて下さい。
年末の多忙な時期に急な気候の変化が重なり、体調を崩されてしまっている方も多くいらっしゃるのでは
ないでしょうか?

今回は咳やのどの痛みに用いる漢方薬を紹介します。
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1.風邪の後に咳だけが残ってしまう
風邪のつらい症状の一つである、咳。なかなか完治しないな、と思われている方も多いと思います。
咳は気道粘膜への刺激やウイルスなどの異物を除去しようとする生体の防御反応です。
しかし、炎症が長引くと、気道の乾燥を防ぐために分泌されていた痰が十分に分泌されなくなって
しまったり、粘稠度が増して切れにくくなるなどの乾性咳嗽を呈することがあります。
熱や鼻水などの症状は治まっても、
咳が残ってしまうとそれだけでも体力を消耗してしまいますよね。
そんな不快な症状を改善するのが『麦門(ばくもん)(どう)(とう)』という漢方薬です。
この薬は、気道粘膜を潤すものが不足し、気道過敏や弱い炎症が発症しているときに、
潤いを与えて痰を切れやすくし、咳を止める効果があります。
口腔内乾燥症でも用いられたりする漢方薬です。
‟咳は1回あたり、約2kcalを消費する“と言われています。
精神的・身体的な負担も多いので、無理をせずに気軽に相談して下さいね。
 
2.のどの腫れと痛み
こちらもつらい症状です。中には気になって眠れなくなるケースもありますよね。
『桔梗(ききょう)(とう)』という漢方薬は、扁桃やその周辺で起こっているのどの腫れや痛みを和らげます。
桔梗という生薬には、扁桃の炎症を和らげ、化膿を防ぐ薬能があります。
こむら返りの薬でお馴染みの『芍薬甘(しゃくやくかん)(ぞう)(とう)』と同様に、2つの生薬で構成される漢方薬ですので、
効き目もシャープです。
桔梗湯はそのまま飲んでしまうのではなく、ぬるま湯に溶かしてから口の中で軽くうがいをし、
吐き出さずに飲み込みます。
そうすると成分が患部に当たるのでより効果が増します。
出来る方は、顆粒剤のまま口の中でコロコロ転がす、という方法もありますので
好きな方でお試しください。
ドラッグストアでは桔梗湯のトローチも置いてありますので気軽に手に取ってみて下さい。
 
今回ご紹介した漢方薬はどちらも甘く、飲みやすい味になっています。

気になる症状があれば、気軽に相談して下さいね。