漢方薬によるインフルエンザ・風邪治療!

今週に入って突然寒さが増しましたね。
体温調節を適宜行い、風邪を予防しましょう。
今年はすでに川尻地区でも例年に比べて一足早くインフルエンザの発生報告がありました。
今回はインフルエンザや風邪の感染を予防・治療する漢方薬を紹介します。
 
①  予防する漢方薬 ~補中(ほちゅう)()(っき)(とう)
  新型インフルエンザの予防法としては、現在のところインフルエンザワクチンや
  抗インフルエンザ薬による予防が一般的です。
  しかし、ワクチンの接種が必ずしもインフルエンザの罹患を予防するわけではない
  ことは皆さんもご存知だと思います。
  補中益気湯は、免疫力や消化機能を高める漢方薬として知られ、虚弱体質、病後の
  体力増強、食欲不振や夏痩せなどに広く使用されています。元気をつけたり、
  免疫力の低下による易感染状態を改善してくれるお薬です。

  この漢方薬を使うとよい人というのは、毎年インフルエンザや風邪にかかってしまう人や、
  感染するとリスクが高い人(COPDや喘息のある人など)、受験生などです。
  補中益気湯は風邪やインフルエンザの回復期にみられる倦怠感などにも効果があります。
 
②  治療する漢方薬~()黄湯(おうとう)
  皆さんがよくご存知の、()(っこん)(とう)という漢方薬は風邪の引き初めに飲むお薬です。
  麻黄湯という漢方薬も使い方は非常によく似ております。

  ではどういったときに使い分けるのか。
  それは、インフルエンザのように強い感染性をもつ場合に麻黄湯を用います。
  麻黄湯は、別名:麻杏桂甘(まきょうけいかん)(とう)といい、葛根湯よりも体を温める作用が強く、
  構成生薬数も少ないのでとても効き目がシャープに現れます。
  ですので、わが国でも古くから風邪やインフルエンザなどの急性期疾患に用いられてきました。
  最近の臨床研究ではタミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬と同等の抗ウイルス作用、
  解熱作用があると認められています。

  麻黄湯は身体の免疫機能を高めてあげる働きをすることによって抗ウイルス作用を発揮するという
  ほかの薬と違った作用を持っています。
  インフルエンザなどでは関節痛や頭痛、寒気などの症状も強く出ますが、
  そのような場合に麻黄湯を併用したり、用量を増やしたりなど工夫することが可能です。
  また構成生薬の杏仁には鎮咳作用もあるので、のどの痛みにも対応しています。
 
漢方薬は風邪などの急性期疾患に非常に高い効果を示すので、是非参考にしてみてくださいね。

infuru

H29.10.10ブログ

今回は自分の事を述べてみたいと思います。
皆さんからは意外であったり、違うと思われる部分もあると思いますが、
私自身が48年生まれ育って感じていることを書いてみます。

大反響が有ることを期待しております。(笑)
 
自分を一言で言うならば「バカ」とか「極端」です。
分かりやすく言えば、
「バカ正直」「思い込んだら突き進む」「やる時はやる、やらない時はやらない」「中途半端が嫌い」
随分前にも書きましたが、小学校から大学までの間に先生や先輩、同級生からの言動で
見聞きしたことがとても自分の中に残り、最終的には「無限」という言葉にたどり着きました。
 
自分は一人であり、与えられた時間は皆さんと同じ1日24時間です。
無限なんてありえないことも理解出来ていますが、もう限界だと思った時に自分の成長は終わる。
そういう精神を多くの方々から教わりました。
自分がどのように思われようと、自分の思いは正直に示し、伝える。
出来ること、すべきことはとことんやる。
出来ないこと、すべきでないことは断る。
こうして生きてきた結果、他人を巻き込んだり、喧嘩になったり、不幸にしたり・・・
逆に幸せにしたり、人の役に立ったこともあると思います。
いずれにしても人から見てわかりやすい人でありたいと思っていますし、
信じて貰える人でもありたいと思っています。
 
理事長という立場になって、本当にバカ正直で、バカみたいに突き進んでいては組織は続きませんので、
その辺はバランスを取っているつもりですが、職員はそんなことはないと思っている人も多いかもしれません。
ただ一人ひとりの気持ちや立場を理解し、それぞれに最良の方向を導き出せればと思っています。
そうした姿勢を感じ、安心し、信頼して私に付いて来てくれる方々が増えていけばと願います。
最終的には法人理念を理解・実行出来たら、私が居なくなっても法人は繁栄していき、
必ず地域にも貢献できると思います。

それが、私の一つの願いでもあります。
 
いつまでこのような気持ちで、様々なことにチャレンジしていけるかわかりませんが、
続けていくには努力と忍耐、精神力が必要なのだと思います。
それを理解して、支援してくれる方々が地域にも増えていけばと願っております。

 sugataman

H29.9ブログ part2

最近ふと考えるのは、生活をしていく上で、昔と今とで皆さんは何が違うと思いますか?
 
私は職業柄もあるのか、手間が減り、効率的になったと思っています。
その反面、煩わしいことも増えてきたと感じます。
 
医師は学会発表や論文などを書きますが、教授、上司のチェックが入り書き直しです。
昔なら全て手書きですから、書き直しです。今ならワープロででも簡単に直せます。
とても効率的ですが、その反面昔に比べて書類作成が増えました。
手術の同意書、輸血、検査など様々です。
同意書を書いたことを確認するための同意書のようなものまで存在するとか・・・。
書式が統一され、自署が減り、出処が明らかでなくなってくる便利な世の中だからこそなのかもしれません。
 
高度なことがパソコンで出来るようになったためか、テレビやスマホ、様々な電気製品が高度化しています。
使いこなせていない現実よりも、技術の進歩が加速し、使いこなせない人には余計な機能であり、
使うのがより難しくなってきます。
昔のテレビのリモコンのボタンはスイッチとチャンネルと音量だけです。
でも今は沢山のボタンが有り、DVDなどと合体して、とても複雑になっています。
私は面倒なので、子供にチャンネルを変えてもらうようになりました。
 
スマホも変えたときは本当に不便でしたが、慣れればとても便利です。
仕事柄でも大変に役立ちます。
往診に行くナビになりますし、知らない薬や詳しくない病気を調べたり、医療機関の情報を確認したり、
書類や創を写メに記憶させたり。
とても便利ですが、保存義務やデータ漏洩の管理が必要になり、手間や費用が発生します。
 
よし悪しですが、本当は便利でない時代のほうが、報連相やコミュニケーションが出来ていたように思います。
便利を知ると昔には戻れませんが、科学が進めば進むほど、世界平和が揺いでくるようにも思います。
 
皆さんはいつ頃が良かったですか? 

 mukashitoima

漢方薬で便秘解消!

高齢者、こども、女性に特に多いとされる『便秘症』。
“何日間便が出ないと便秘”と明確な定義があるわけではありません。
便が出ないことにより感じる不快感や苦痛などが問題です。

今回は便秘を解消する漢方薬についてざっくりと紹介したいと思います。

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左記の図はツムラさんが出している便秘処方の選択の目安ですが、
このように便秘や腹部の膨満感に用いる漢方薬は色々あります
 
 
(じょう)()(とう)類:大承(だいじょう)()(とう)調胃承(ちょういじょう)()(とう)
刺激性下剤(腸管を刺激する)の大黄(だいおう)と塩類下剤(便を柔らかくする)の芒硝(ぼうしょう)の2つの生薬を
組み合わせた構成になっている漢方薬を『(じょう)()湯類(とうるい)』と呼びます。
腸管を刺激しながら苦痛を抑えてスムーズな排便を促すように構成されています。
 
大黄甘(だいおうかん)(ぞう)(とう)
大黄と甘草からなるシンプルな漢方薬です。甘草は痛みや痙攣を緩和します。
常習性の便秘に広く用いられます。
 
麻子(まし)(にん)(がん)(じゅん)(ちょう)(とう)
(じゅん)下剤(げざい)と呼ばれる麻子(まし)(にん)(きょう)(にん)()(おう)が含まれています(※麻子仁丸は地黄を含みません)。
これらは小腸内の腸管水分分泌を高める生薬ですので、便が乾燥して出ない、
うさぎのコロコロ様便が出るという場合に適しています。
特に麻子仁丸には、胃もたれを起こしやすい地黄や低カリウム血症の要因である甘草を含まず、
刺激性下剤の大黄を含んでいるので高齢者に優しい漢方薬です。
 
(けい)()加芍薬(かしゃくやく)大黄(だいおう)(とう)大建中(だいけんちゅう)(とう)(けい)()加芍薬(かしゃくやく)(とう)
これら3つは便秘に対応するというよりも、それに伴う腹部症状を改善する目的で用います。
どれも腸管の機能が低下している状態を改善する処方です。
少し便秘傾向が強ければ桂枝加芍薬大黄湯、冷えや腹痛が強ければ大建中湯、
痛みやしぶりばらがあれば桂枝加芍薬湯という選択になってきます。

便の状態や腹部症状によって用いる漢方薬は様々ですが、
ご自分の症状に近いものと照らし合わせて、気になった処方があればご相談くださいね。

benpikaisyou

H29.9ブログ

今回は、最近目にした記事で、なるほどという部分と、どうかな~?という部分を感じたので、
そのことを取り上げて書いてみたいと思います。
 
早速ですが、あなたは上司に「仕事の後付き合え」と言われたらどうしますか?
多分、年配の方であれば上司の誘いは絶対で、断れない人が多く、
若者は行く必要性がないので断る人が多いのではないでしょうか?
 
他の記事で書かれていたのは、誘われて行くだけの価値がどれほどあるか?
嫌いな上司や一緒に行って面白くなければ付き合いたくないが、
楽しく経験や情報が豊富で、その上司についていくと自分の人生や仕事の役に立つと思えば、
ついて行くどころか、誘ってくれるようになるというものです。
(すみません、少し私の主観を入れてアレンジしています。)
 
私は前者の部類で、基本誘われたら断らない方です。
ためになることなんてそんなになくても、たまにはあるし、
ためになることを気づかない人は、どんなにためになることを話してもらっても、
役に立たないと思います。
私には、若いころから多彩な経歴を持つ沢山の友人がいました。
その友人たちのしてきたことを聞いているだけで、ためになることが多く、
医師になっても、熱心にPTAや医師会、公の場に出ていったので見聞が広まりました。
 
しかし、実はわたしは奥手で人見知りです!それを誰も信じてくれません。
そう思われないことはある意味、私の努力の賜物だと理解するしか無いと思っています。
また、こんなに文章を書いておきながら、これも誰も信じてくれないでしょうが、
私は書くことが嫌いです。
 
過去の自分の言動が、今の自分の評価となり、それを現実に受け止めていかねばなりません。
それ故に、今の自分の言動を変えることで、未来の自分も変えられるでしょう。
 
まずは、今を一生懸命生きていきましょう!

H29.9

クーラー病

夏もお盆休みを過ぎ、終盤に差し掛かってきました。
この夏は猛暑のため、エアコンを使う頻度が高かったのではないでしょうか?

今回は『クーラー病』について紹介します。
 
クーラー病はエアコン使用による冷え過ぎから起こる病気で、
別名『冷房病』とも呼ばれています。

症状は、頭痛、肩こり、腰痛、腹痛、疲労感、食欲不振、不眠症、むくみ 等、
冷え症の症状と似ています。

寒さ対策をすれば大丈夫、と考えがちですが、
冷えている部屋に入るだけで症状が現れたり、
夏場を過ぎても体調が整わなかったりするなど慢性化してしまうことがあります。
特にひどくなると、頭痛や吐き気に悩まされることがあります。
頭痛(痛み)といえば、皆さんがよく使うのはNSAIDsと呼ばれる
お薬ではないでしょうか?

ドラッグストアで身近に手に取ることができるものとしては、
例えばバファリン、ロキソニン、イブプロフェン等々…。
これらは非常に親しみやすく、飲んだら比較的早期に効くお薬ではありますが、
クーラー病=冷えによる頭痛には不向きかもしれません。
実は、NSAIDsというお薬は、血管を収縮させることによって痛みを抑えます。

血管を収縮させるということはその分血行が悪くなるので、
体温が低下し、場合によっては頭痛の原因である『冷え症』や『肩こり』を
悪化させてしまうことがあります。
原因がエアコンなのですから、頭痛だけでなく、
冷えも改善できるお薬を使いたいですよね。
そういった場合に良いのが、『呉茱萸(ごしゅゆ)(とう)』という漢方薬になります。 
呉茱萸湯という漢方薬は、温めながら制吐と鎮痛に働く呉茱萸を中心に
消化吸収機能改善の人参が加わり、
手足に冷えがある虚弱な人の嘔吐を伴う頭痛に効果があり、
頭痛のファーストチョイスの漢方薬です。
 
生薬
薬能
呉茱萸、生姜
冷えにより増悪する頭痛を改善する
呉茱萸
嘔吐を伴う頭痛に多用される
人参、大棗、生姜
低下した消化吸収機能を回復
 
漢方薬は風邪の引き初めに用いる葛根湯でお馴染みですが、
『体を温める』ことを得意としています。

冷えによる頭痛で困っている方は、是非参考にしてくださいね。


kurabyou

H29.8ブログ

厳しい暑さが続く中、8月7日に台風が接近通過しました。
呉市は直撃することはなかったので、大きな被害はなかったかと思いますが、
被害に遭われた方に対しましては、心よりお見舞い申し上げます。
台風接近の前日8月6日は、広島原爆の日でもあり、その3日後、8月9日は長崎原爆の日です。
 
昨年、オバマ前大統領が核兵器の廃絶を訴えて広島を訪問されたことは
記憶に新しいところです。
今年はオバマ前大統領の妹さんが広島市にお見えになられ、オバマ前大統領の心を継がれているものと思います。
 
さて8月6日の式典で、少し感じたことを挙げてみたいと思います。
まず例年のことですが、会場の平和記念公園に白い大型テントが設置されています。
純白なイメージで心洗われるような気分になるのは私だけでしょうか?
それでも、式典の会場は、かなり暑かったと思います。
次に毎年、小学6年生の男女が、心のこもったスピーチを行います。
いつも感心するのですが、とても上手なスピーチです。
心がこもっているばかりでなく、二人の息がぴったりでどれだけ練習したのか?
元々、コンクールか何かで表彰されるような小学生を選んでいるのか?
きっとインターネットで調べると分かるような時代なのでしょうが・・・
あえて調べず、想像で留めておきます。
あともう一点、式典も終わり、夕方の灯篭流しが行われた元安川の映像を見て、
あまりの外国人の多さにビックリしました。
昨年オバマ前大統領が来られたことが大きく影響しているのかと思いますが、
関心を持ってもらえることはとても良いことだと思います。
そうした輪が広がり、世界平和にいつか繋がることを願います。
 
最後になりますが、核兵器禁止条約に唯一の被爆国でありながら、
日本国として条約参加していないことには憤りを隠しきれない。
憲法改正も戦争に近づく方向であることは間違いなく、歴史が繰り返されてきたことを顧みず、
平和ボケとしか言いようがない政府の方針に日本人として情けなく感じました。
米国は同盟国で、核の傘下に守られていようと日本は非核のリーダーシップを取らなければならない
立場で、条約参加しないことは世界各国からも理解されないことは言うまでもないと思います。
米国からの観光客が増えている中で、米国人も不思議と思われるのだろうと思います。
原爆投下から72年が経過し、生存している被爆者の平均年齢も80歳を超えていますが、
非核化に向けて若者が引き継ぎ、決して忘れてはいけないことだと思います。
人はどうして争うのでしょうか?人はどうして比べるのでしょうか?
世界平和のために不要な思いは捨て去るべきではないでしょうか!?

sekaiheiwa

H29.7ブログ part2

世間では花火大会のシーズンとなりました!
梅雨も開け、夏本番となり海水浴客も増えているようです。
昔のように真っ黒に日焼けた子どもを見ることが少なくなりましたが、
夏休みになるとエアコンの効いた部屋で過ごし、暑さに弱くなっているように思います。
 
さて話は戻りますが、医院の事務職員が黒瀬で行われた花火大会を最前列で見たとの情報が入りました。
誰と行ったのか?など野暮なことは聞きませんが・・・(笑)
また新聞では宇品で花火大会があったようで、今年も大勢の見物客で賑わったことと思います・・・
以前は医師会でフェリーをチャーターして参加し、見に行ったこともありましたが、
近年、花火を見たのは子どもが外でするのを見たくらいです。
 
花火大会は費用もかかるでしょうし、景気にも左右され、
状況によっては、少しずつ規模が小さくなったり、中止されて行くのもあるかと思います。
ちなみに現在、グリーンピアせとうちが休園中となり、花火は無くなったものと思います。
安芸津でも昔はしていたようですが・・・今はどうなのでしょうか?
 
私が思い出に残っている花火大会は学生時代に行った、石川県和倉温泉の花火大会で花火のほぼ真下で、
火の粉が落ちてくるような状況でした!音の迫力と目の前で見る大きさにびっくりした記憶がありますが・・・ 
これはきっと風向きでそうなったのではないかと今更ながらに感じます。
 
いずれにしましても、夏本番で熱中症症状の方も無意識のうちに診られていますので、
十分に注意して水分補給や塩分摂取を行いましょう!
ただし腎臓や心臓の悪い方は安易に水分や塩分を摂ると問題がある場合がありますので、
主治医にちゃんと相談して指示を仰いで下さい。
 
暑さに負けず!効きの良いエアコンの誘惑にも負けず!ストレスにも負けず!夏を乗り切りましょう!

hanabineko

 

夏の暑さに負けない!Step Up ver.

梅雨の時期を越え、いよいよ暑さも夏本番に近づいてきました。
去年は7月下旬を過ぎたあたりから気温30℃を超える暑い日々が始まりました。
日中、野外で過ごすことが多い人は勿論、快適な室内で過ごす場合においても
気温の変化で体調を崩しやすいので気をつけて下さいね。

natubate

去年は夏バテ対策に、
『補中(ほちゅう)()(っき)(とう)』、『清暑(せいしょ)()(っき)(とう)という漢方薬について紹介しました!
(覚えていますか?) 

これらは消化吸収機能を改善・体に元気をつける、
『補剤(ほざい)』とよばれるグループの漢方薬です。



どちらも元気を補うための漢方薬ですが、
補中益気湯はもともと体力のない方が暑い夏を乗り越えて頂くための処方で、
清暑益気湯は汗がジクジク出る・体が熱さで火照っているような場合に使うと効果が良い漢方薬です。
 
今年は、夏に有用な五苓散(ごれいさん)(びゃっ)()加人参(かにんじん)(とう)という漢方薬について新しく触れたいと思います。

 1.五苓散
   この漢方薬は比較的よく知られているのではないでしょうか?
   五苓散は浮腫、めまい、頭痛、二日酔い、下痢など、体内の水分偏在をコントロールする薬として
   万能です。
   五苓散は、既に熱中症になってしまった場合に有用です。
   もっとわかりやすく言うと、水分補給をしっかりしているのに一向に気分が良くならない場合に
   効果を示します。
   このような人は水分をうまく吸収できない状態だと考えることが出来るので、
   五苓散で後押ししてあげます。

 2.白虎加人参湯
   白虎加人参湯は、白虎湯に人参を加えた処方です。
   白虎とは石膏(せっこう)という生薬を表します。
   石膏の生薬が白いことから中国の神話に出てくる四神の一つで西方を守護する白虎の名前が
   与えられました。
   西方には砂漠がありますので、その守り神の白虎がもつ白虎加人参湯の薬能は
   『身体の灼熱感を鎮め、乾きを潤す』
   というわけです。
   石膏は比較的、冷やす力が強い生薬です。
   体が火照ってしまって夜が眠れない、暑くて暑くて苦しいといった状態の時、
   白虎加人参湯でガツンと冷やしてあげると良いでしょう。
 
今回は熱中症になってしまった場合にもちいる漢方薬を紹介しました。
ご自身がどの状態に近いのか考え、是非参考にしてみて下さいね。

H29.7ブログ

悪天候が続き、九州では水害が発生しております。
人命も奪われており、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 
今回、法人としての取り組みを一つ紹介させていただきます。
その取り組みとは「川尻安浦地域包括ケアシステムを樹立する会」です!
 
この名称についても法人内で議論されました。
私としては「創造する会」が良いかと思っていましたが、
たつき会の「根源となっている樹」を使い、新たに樹立していく会にふさわしいのでは
との職員からの意見をいただき、命名されました。
 
当法人には理事長の意見をも退かせ、より良いものを提案してくれる職員が居ます。
理事長が色々なアイデアを出しても却下され、実行してくれる委員会もあります。
さらには理事長の作成した文面がおかしいところを直してくれる、
自称編集委員の方が何人も居ます。
 
本当にありがたいことだと感謝しておりますし、私が適当な仕事をしてしまっても
支えてくれる職員がいることは組織力につながると感じています。
 
しかしその反面、組織が大きくなるにつて多くの利用者さんや患者さんと関わらせて
いただく中で、不適切、不親切な対応でご迷惑をかけてしまうこともあります。
どうしてそんなことになったのかと不思議に思うこともありますが、
気付いた時点でどうすべきか、しっかりと対応していけるように力を合わせて取り組んでいます。
 
こうした法人の問題点は他組織も同様だと思いますし、地域によっては自分たちの力だけでは
解決できないこともありかと思います。
そのような地域の問題点を相談し、解決できる場であったり、地域で働いている方々が、
何に苦労しているのか?どうすれば効率的になるのか?
そして将来、川尻安浦地域が安心して暮らせる地域であり続けるためには何が必要でどうしなければ
ならないのか?
これらを皆で考える機会を作っていければと思い、
「川尻安浦地域包括ケアシステムを樹立する会」を設立しました。
 
まだ発車したばかりで、手探り状態ではありますが、到着地点すなわち目指す山の頂は定まっています
ので、これからその頂に向かってどこから、どのように頂を目指すかを
模索していかなければなりません。
しかし地域の状況を考えれば10年、20年後に整えばよいのではなく、
数年後にはある程度のものが整わなければ、過疎化に追いつけないと思っています。
 
詳しいことはいつでもお尋ね下さい。
当法人ホームページにもこのシリーズを掲載しておりますのでご参照下さい。
 
地域を活性化させるには「若者」「よそ者」「バカ者」が必要と東日本大震災の時に言われた言葉が
ありますが、まさにその通りで、当法人には地元の方々は勿論、
「若者」「よそ者」「大バカ者」が揃っておりますので、
しっかりと取り組んでいきたいと思っております。 
是非、ご賛同頂ける方々は、どのような形でもよろしいのでご支援いただければ幸いです。

樹立する会 イラスト

 

 

 

川尻安浦地域包括ケアシステムを樹立する会ページへ