咳・のどの痛み

だんだんと寒くなってきました。
ニュースでは、ようやく広島県で初雪が観測されたとの報道がありました。
クリスマスも控えておりますし、いよいよ冬本番となってくることでしょう。
服装や体調管理には気をつけて下さい。
年末の多忙な時期に急な気候の変化が重なり、体調を崩されてしまっている方も多くいらっしゃるのでは
ないでしょうか?

今回は咳やのどの痛みに用いる漢方薬を紹介します。
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1.風邪の後に咳だけが残ってしまう
風邪のつらい症状の一つである、咳。なかなか完治しないな、と思われている方も多いと思います。
咳は気道粘膜への刺激やウイルスなどの異物を除去しようとする生体の防御反応です。
しかし、炎症が長引くと、気道の乾燥を防ぐために分泌されていた痰が十分に分泌されなくなって
しまったり、粘稠度が増して切れにくくなるなどの乾性咳嗽を呈することがあります。
熱や鼻水などの症状は治まっても、
咳が残ってしまうとそれだけでも体力を消耗してしまいますよね。
そんな不快な症状を改善するのが『麦門(ばくもん)(どう)(とう)』という漢方薬です。
この薬は、気道粘膜を潤すものが不足し、気道過敏や弱い炎症が発症しているときに、
潤いを与えて痰を切れやすくし、咳を止める効果があります。
口腔内乾燥症でも用いられたりする漢方薬です。
‟咳は1回あたり、約2kcalを消費する“と言われています。
精神的・身体的な負担も多いので、無理をせずに気軽に相談して下さいね。
 
2.のどの腫れと痛み
こちらもつらい症状です。中には気になって眠れなくなるケースもありますよね。
『桔梗(ききょう)(とう)』という漢方薬は、扁桃やその周辺で起こっているのどの腫れや痛みを和らげます。
桔梗という生薬には、扁桃の炎症を和らげ、化膿を防ぐ薬能があります。
こむら返りの薬でお馴染みの『芍薬甘(しゃくやくかん)(ぞう)(とう)』と同様に、2つの生薬で構成される漢方薬ですので、
効き目もシャープです。
桔梗湯はそのまま飲んでしまうのではなく、ぬるま湯に溶かしてから口の中で軽くうがいをし、
吐き出さずに飲み込みます。
そうすると成分が患部に当たるのでより効果が増します。
出来る方は、顆粒剤のまま口の中でコロコロ転がす、という方法もありますので
好きな方でお試しください。
ドラッグストアでは桔梗湯のトローチも置いてありますので気軽に手に取ってみて下さい。
 
今回ご紹介した漢方薬はどちらも甘く、飲みやすい味になっています。

気になる症状があれば、気軽に相談して下さいね。