冬の寒さがやってきました。
まだまだ、かぜ・インフルエンザが流行っているというニュースは聞きませんね!
コロナの影響でみなさんが手洗い・うがい・マスク着用をしていることがいいのかもしれません。
今回はかぜの漢方治療についてお話します。
顔が青白く、ぞくぞく寒気を感じるかぜと、
熱が出て汗をかき、顔が赤く、ぼーっとするかぜ。
「かぜ」と言っても、さまざまで症状もくしゃみ、鼻水、咳、喉が痛い、腹痛や下痢など
いろいろです。
かぜの原因のほとんどはウイルス感染です。
疲れなどちょっとした体調の崩れをきっかけにかぜを引くことが多いです。
かぜはひき始めから数日経過して、こじれてくると症状も変化していきます。
1週間以上たっても、微熱、咳、寝汗、食欲がないなどの症状が続く場合は、
こじれて長引いた証拠なのです。
かぜの治療は西洋薬では解熱剤(熱を下げる)、咳を抑えるなどの対症療法が主ですが
漢方薬では、本来もっている免疫力・抵抗力を高めてかぜを治すことに
重点をおいています。
漢方薬での治療は病気(かぜ)の時期に応じて処方するのがポイントです。
★ひき始めの漢方薬
葛根湯 寒気・悪寒・発熱・汗をかいていない
麻黄湯 インフルエンザ・悪寒・発熱・関節痛・汗をかいていない
小青竜湯 鼻かぜ(水様性鼻汁)
麻黄附子細辛湯 寒気・高齢者・普段から冷え性の人
★長引いた時の漢方薬
柴胡桂枝湯 微熱・寝汗・口が苦い・食事が美味しくない・お腹の調子が悪い
竹筎温胆湯 微熱・夜間の咳嗽・不眠
★回復期の漢方薬
補中益気湯 倦怠感(手足のだるさ)・食欲不振(食事を摂れない)
麦門冬湯 乾性咳嗽・口が乾く(水を大量に飲む)
六君子湯 食欲不振(食事は摂れるが量が食べれない)
何かありましたら、ぜひご相談ください。