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R元.6.7ブログ
女性のストレスと漢方~こころとからだを元気に~
今月は女性のストレスと漢方についてお話しします。
春先にははっきりとした身体の病気・精神的な病気でもないのに、
調子が悪い、からだのあちこちが痛い、何をするのもツラい、気分が思い・・・・など!
そういう悩みの背景には「ストレス病」が隠れていることがあります。
女性には毎月の女性ホルモンの変化、妊娠・出産、更年期といったからだの内側の環境が変化しやすく、
それだけでもツラいのに家庭や仕事でもプレッシャーがあり、ストレスへの抵抗力が弱ってしまいがちです。
ストレスへの抵抗力が弱ると不定愁訴、不眠、不安、イライラ感などが現れます。
それだけではなく、高血圧、糖尿病、動脈硬化、喘息、胃潰瘍などの疾患がストレスの影響で
発症・悪化してしまうこともあります。
漢方薬にできることは?
ストレスの治療には西洋薬(抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬)がファーストチョイスと考えています。
それから、行動療法などでストレスに対する抵抗力をつけていくことが大切です。
漢方薬は西洋薬でカバーしきれない症状の改善、西洋薬の減量・中止する時に大変役立ちます。
また、漢方薬の大きな特徴として長期に服用しても依存性を生じるという問題もありません!!
柴朴湯 → 不安感が強い、のどの異物感、動悸、めまい
加味逍遙散 → 愁訴が多い、イライラが強い、のぼせ
加味帰脾湯 → 意欲低下、抑うつ、不眠、貧血
抑肝散・抑肝散加陳皮半夏 → イライラが強い
柴胡加竜骨牡蛎湯 → ストレス病
など患者さんの症状に応じて、いろいろな漢方薬があります。
お困りの患者さんはぜひ、ご相談ください!!
R元.5.12ブログ
夏日が増えて来ましたが、まだまだ寒い日も有り気温の変化に注意しましょう!
さて時代も令和に移り変わり、平成最後から令和初に変わっています。
小さなことを言えば令和初は沢山ありますが、オリンピックの抽選申し込みも始まり、
来年令和初の日本人金メダルが登場すると思います。
皆さんはオリンピックに申し込みをされましたか?
東京オリンピックでも東京でない場所でも開催されます。
また真夏にて暑さによる選手や観客の体調不良も心配です。
行かれる方はご注意ください。
外交では変わらず、貿易問題やミサイル問題など不安定な状況が続いています。
国内では消費税がどうなるか?
社会情勢は不安だらけで、間もなく梅雨時期になりますので天候不安もあります。
そんな中で生活をしていかなければなりません。
生活や組織運営には希薄化する人間関係、コミュニケーションを維持向上することは
とても重要だと思います。
自分は大丈夫ではなく、自分から円滑に仕事や生活が維持向上するように取り組んでいかなければ
よりよい生活や組織づくりは出来ないと思います。
それは昨年災害にあったこの地域だからこそ、身を持って知っているのではないでしょうか!?
男性のストレスと漢方
新年度が始まると会社や家庭で浴びるストレスシャワーがつらく感じるのではないだろうか?
ストレス病は仕事の効率を悪くするだけでなく他の病気の発症や悪化にも関係しています。
最悪の場合は過労死や自殺という不幸な結果を招くことがあります。
食欲の変化、不眠、気力の減退、疲れが抜けない、頭が重い、気分が沈みがち、
イライラする、不安感が強い、集中力が出ない、性欲減退などはストレス度の高いサインです。
現在の日本では就職の不安、職場での人間関係の悪化、リストラの不安、賃金カットに対する
経済不安など多くのストレスのもとが我々にストレスシャワーのように降り注いでいます。
更に家庭でも会話がなく孤立することが多く、
男性自身が自分の居場所を見つけることが難しくなっています。
寅さんではないですが、まさに「男はつらいよ」です。
漢方薬にできることとは何か?
原因不明のからだの不調が続いたら、まずストレス病を疑ってみます。
休養をとりストレスの元から距離を置くことが大切です。
自分が思っている以上にストレス病が進行している場合もあるので
専門家に相談することが一番安心できる方法です。
治療が必要になると薬(抗不安薬・抗うつ薬・睡眠薬)で症状を軽くしていきます。
セルフコントロールがうまくできるようになれば、
薬の減量や注視していきますが薬を中止することに不安を感じる場合も多くあり、
そういう時が漢方薬の出番になります。
漢方薬は副作用も少なく、長期に使っても依存性の心配がないので
西洋薬の減量や中止に大変役立ちます。
ストレスに使われる漢方薬には
柴朴湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯、黄連解毒湯など
多くあり、不安、イライラ、不眠、疲労感など体質・症状に応じて処方していきます。
お薬を減量したい患者さんはぜひご相談ください!
※このたびは男性のストレスについて掲載させていただきましたが、
女性にストレスがない、男性だけが社会に出ているという
趣旨ではないことをご理解ください。
また性差で漢方薬の使い方が変わることもありますので、
女性の方もお悩みがあればご相談ください。
H31.4.14ブログ
突然ですが皆さんは価値観や閾値をどのように捉え、自己評価はどのようにされていますか?
これはなかなか簡単に測れるものではありませんので、
自己評価はもちろん他者を評価することも容易ではありません。
私の仕事で言えば個々の価値観はそれぞれで、病気の取り組みや死を迎える時など様々に感じます。
またけがをした時などの痛がりようで、比較は難しいですが
それぞれの痛みに対する閾値を勝手に感じています。
これら様々な場面でどちらが良いのか変わります。
例えば自分と価値観が違えば、比較そのものができません。
自分の価値観で話をすると誤解や不信感を生じます。
少し価値観と違うかもしれませんが、相手の緊張を和らげようと微笑むと馬鹿にされたと
感じられることもあります。
病気の痛みやしんどさに閾値が高く、我慢強い方は見つかった時には手遅れになっていることもあります。
我々、医療従事者はそうした様々な患者さんと向き合い、完璧とは容易に行きませんが、
個々の違いを理解し、柔軟な対応をしていかなければなりません。
最後に話がそれますが、そうした柔軟な対応をこれからのメールやゲーム世代の若い先生ができるのか不安に感じます。
先日、アンケートがありこれからの医療は急速に良くなると答えましたが、
医師とのコミュニケーションについては悪くなると答えました。
これは医療界だけのことではないと思います。
しかし地域を守るにはコミュニケーションが最も重要ではないでしょうか!?
これもある意味私の価値観ですが・・・