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鼻炎について

アレルギー性鼻炎とはハウスダスト、ダニ、花粉、カビ、ペットの毛など、
特定の原因となる物質(アレルゲン)が鼻粘膜に侵入して過敏反応(アレルギー反応)を起こし、
くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状をもたらす病気です。
春先になるとつらい「花粉症」もこのアレルギー性鼻炎の一つです。
特に今年は昨年に比べて花粉の飛散量も多いと言われています。
ひどい症状で日常生活に支障をきたすことも少なくないので、
花粉症に悩まされる方は早めの治療を心掛けましょう!!
 
治療の基本は薬物治療(点眼薬、点鼻薬、抗ヒスタミン剤他)です。
もちろん、アレルギーの原因を身の回りから取り除くことも大事です。
例えば、ダニによるアレルギー性鼻炎の場合は部屋の通気をよくすること、
布団を干しこまめに掃除を行うなど、ダニの繁殖しやすい環境を改善することは
非常に効果的です。
 
★漢方薬にできること
くしゃみ、鼻水、鼻づまりは花粉症の三大症状とするアレルギー性鼻炎には、
ハウスダスト、ダニなどによりいつも症状のある通年性のものと、
花粉の飛散する時期だけ症状のある季節性のものがあります。
 
漢方薬でファーストチョイスになるのは小青竜湯という漢方薬です。
小青竜湯の特徴は花粉症の三大症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまりに対して
科学的にも有用性が報告されています。
漢方薬の大きな特徴は眠気なる成分が入っていないので快適な日常生活の維持を重視した治療
と言えます。

今のシーズンは受験だったり、また常時、車の運転をする仕事の人などは
眠気のない漢方治療はひとつの選択肢です。
小青竜湯以外にも
鼻づまりが強ければ葛根湯加川芎辛夷、
冷えると症状が悪化する人(お風呂に入って温まると調子がいい人)には麻黄附子細辛湯
という漢方薬があります。
 
漢方薬は患者さんの体質、症状に合わせた漢方薬が処方されます。
 
花粉症でお困りの患者さんは是非、ご相談ください!!

bienkafunsyou

 

かぜは万病の元!しっかり治しましょう!!

顔が青白く、ぞくぞく寒気を感じるかぜと、熱が出て汗をかき、顔が赤く、ぼーっとするかぜ。
「かぜ」と言っても、さまざまで症状もくしゃみ、鼻水、咳、喉が痛い、腹痛や下痢などいろいろです。
かぜの原因のほとんどはウイルス感染です。
疲れなどちょっとした体調の崩れをきっかけにかぜを引くことが多いです。
 
かぜはひき始めから数日経過して、こじれてくると症状も変化していきます。
1週間以上たっても、微熱、咳、寝汗、食欲がないなどの症状が続く場合は、
こじれて長引いた証拠なのです。
 
かぜの治療は西洋薬では解熱剤(熱を下げる)、咳を抑えるなどの対症療法が主ですが
漢方薬では、本来もっている免疫力・抵抗力を高めてかぜを治すことに重点をおいています。
 
漢方薬での治療は病気(かぜ)の時期に応じて違う漢方薬が使われます。

★ひき始めの漢方薬
 葛根湯 寒気・悪寒・発熱・汗をかいていない
 麻黄湯 インフルエンザ・悪寒・発熱・関節痛
 小青竜湯 鼻かぜ(水様性鼻汁)
 麻黄附子細辛湯 寒気・高齢者・普段から冷え性の人

★長引いた時の漢方薬
 柴胡桂枝湯 微熱・寝汗・口が苦い・食事が美味しくない・お腹の調子が悪い
 竹筎温胆湯 微熱・夜間の咳嗽

★回復期の漢方薬
 補中益気湯 倦怠感
 麦門冬湯 乾性咳嗽
 六君子湯 食欲不振
 
今年に入ってインフルエンザ・かぜが流行っています。
何かありましたら、ぜひご相談ください。

kazehamannbyou

H31.1.7ブログ

年末は少し寒かったですが、やはり今年は暖冬のようです。
しかしながらインフルエンザが新年より増加傾向で、
児童生徒も3学期が始まり、さらに流行することが予測されますのでお気を付けください。
 
さて当法人ではこの春から、常勤医師が加わっていただけることになっております。
そのため現在、様々な検討を行っておりますが、
いずれにしても以前より取り組んでいる川尻安浦地区の医療と介護を中長期的に安定して
提供し続けられる体制づくりを考えております。
現在常勤医は私一人ですので、24時間365日何かあれば対応しなければなりません。
急患や急変が再々ある訳ではありませんが、精神的な負担は続いてきました。
このたび常勤医の雇い入れで、そうした負担は半減すると思われます。
 
しかしながら現実は地域のためにと、施設や人員を配置すればするほど、
運営が厳しくなってきます。
そうした取り組みに対して、地域や関連機関のご理解とご支援が必要な状況もあります。
 
当然、ご支援ご利用いただくのは、当法人が提供する医療と介護の質が高い事が大前提であり、
鋭意努力していかなければならないと思っています。
今後も地域の為に安心、安全のお役に立てるように取り組んでまいりますので、
より一層の地域包括ケアシステム構築の為、ご協力をお願いします。

joukinishi

H30.12.25ブログ

これまでに何度か振れたことではありますが、年末を締めくくるブログとして
私がこれまでに役に立った、大切な言葉を上げさせていただきたいと思います。
1.小学校で担任の佐藤先生が、
 「どうせ生きるならばくすぶった火ではなく燃え上がる炎のように生きた方がいい!」
 私にとってはそのころ印象に残った言葉でしたが、どこまで意識して生きてこられたかは
 わかりません。
 今振り返ると影響のあった言葉だと思っていますし、この炎には周りを暖め、照らす役割が
 あると感じています。
 ただ自分自身、燃え上がり過ぎて早く灰になりそうな不安な面と周りを火傷させてしまうのでは
 ないかという懸念もあります。
2.「自分の限界を作ったら、そこで成長は終わる」
 と、大学時代のアメフトの川端先輩に言われました。
 なんども取り上げてきた言葉で、高校からアメフトをして大学は医学部でなめていた自分に
 ぴったりの言葉だったと心に刺さり、この言葉は後に勉強や仕事に活かしてきたと思っています。
 ただその反面ゆとりが無くなる自分もありました。
 壁にぶつかるたびに周囲に助けてもらったと思います。
3.「宇宙一勉強した」と、これも大学のアメフトの岡崎先輩の言葉でした。
 それに負けないくらい勉強してやると、限界を作らず勉強しました。
 おかげで今の職種になれたのだと思います。しかし上には上がいくらでもいます。
 
医師になって様々な経験をし、言葉を知り、自己を振り返りながらここまで来ることが出来ました。
そして今、一番大事にしているのは法人理念です。

しかしながら理念は捉え方で様々です。
抽象的でわかりにくい欠点がありますが、そこは心なのだろうと思います。
自分に正直で、ブレず信じるものを信じ貫き通すことは大切ですし、
視野を狭めず寛大な気持ちで物事を受け止められる器も大きくしていくのが人生なのだろうと思います。

tatukirinen













 
今年最後のブログになると思います。
 
今年も様々な出来事がありましたが、今がある事に感謝し、来年希望を持って迎えられればと
思います。
皆様も1年の振り返りをしつつ、来年に繋げ良い年になるように願っております。
 
今年一年のご支援とご協力、さらにお付き合いいただきましたこと感謝申し上げます。

 

冷え性は治らない?

「冷え性は治らない」と思っていませんか??
 体の冷えは、他人には理解されにくいものです。
 女性の二人に一人は冷えに悩んでいるといわれますが、
 その数の多さに対して社会の理解はまだまだ低いのです。
 実際に冷えは適切な治療をすれば改善できる症状です。
 また、日常生活でも服装や食事を少し工夫するだけで、
 つらい冷えの悩みを軽減することが可能です。

★こんな人は冷え性!!
1.    とても寒がりで冷房が嫌い
2.    手足など体の一部が冷えてつらい
3.    カイロや電気毛布が手放せない
4.    寝るときや夏でも靴下をはく

★冷えと関連する疾患
関節リウマチ・アトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性鼻炎・過敏性腸症候群・
膀胱炎・痔核・月経前緊張症・月経困難病・不妊症

★冷え性治療は漢方薬の得意技
漢方治療は体全体を一つのまとまった機能としてみるので冷え性のような治療に
適していると考えています。

★漢方からみた冷え性のタイプと使われる漢方薬!
1 新陳代謝低下型
→このタイプはエネルギー・熱の産生能が落ちているので疲れやすく、
 温かい飲み物を好み、寒がりで風邪を引きやすいのが特徴
  真武湯・人参湯・十全大補湯・人参養栄湯・八味地黄丸
2 血流障害型
→血液の循環の滞りが原因の冷え性!指先やかかとが荒れやすい、
 顔色が悪く便秘気味、月経痛があり肩こりがひどいなどが特徴
  当帰四逆加呉茱萸生姜湯・桃核承気湯・桂枝茯苓丸・温経湯・当帰芍薬散・加味逍遙散
3 水分貯留型
→水分が貯留しているタイプ。むくみやすく、頭痛・頭重感があり、尿が近く、
 めまいや耳鳴り、吐き気を伴うのが特徴
  苓姜朮甘湯・防已黄耆湯・半夏白朮天麻湯・真武湯・当帰芍薬散
 
冷え性の治療は患者さんの症状に応じて行いますので、お困りの患者さんは是非、ご相談ください!!

hiesyou