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H30.12.25ブログ
これまでに何度か振れたことではありますが、年末を締めくくるブログとして
私がこれまでに役に立った、大切な言葉を上げさせていただきたいと思います。
1.小学校で担任の佐藤先生が、
「どうせ生きるならばくすぶった火ではなく燃え上がる炎のように生きた方がいい!」
私にとってはそのころ印象に残った言葉でしたが、どこまで意識して生きてこられたかは
わかりません。
今振り返ると影響のあった言葉だと思っていますし、この炎には周りを暖め、照らす役割が
あると感じています。
ただ自分自身、燃え上がり過ぎて早く灰になりそうな不安な面と周りを火傷させてしまうのでは
ないかという懸念もあります。
2.「自分の限界を作ったら、そこで成長は終わる」
と、大学時代のアメフトの川端先輩に言われました。
なんども取り上げてきた言葉で、高校からアメフトをして大学は医学部でなめていた自分に
ぴったりの言葉だったと心に刺さり、この言葉は後に勉強や仕事に活かしてきたと思っています。
ただその反面ゆとりが無くなる自分もありました。
壁にぶつかるたびに周囲に助けてもらったと思います。
3.「宇宙一勉強した」と、これも大学のアメフトの岡崎先輩の言葉でした。
それに負けないくらい勉強してやると、限界を作らず勉強しました。
おかげで今の職種になれたのだと思います。しかし上には上がいくらでもいます。
医師になって様々な経験をし、言葉を知り、自己を振り返りながらここまで来ることが出来ました。
そして今、一番大事にしているのは法人理念です。
しかしながら理念は捉え方で様々です。
抽象的でわかりにくい欠点がありますが、そこは心なのだろうと思います。
自分に正直で、ブレず信じるものを信じ貫き通すことは大切ですし、
視野を狭めず寛大な気持ちで物事を受け止められる器も大きくしていくのが人生なのだろうと思います。
今年最後のブログになると思います。
今年も様々な出来事がありましたが、今がある事に感謝し、来年希望を持って迎えられればと
思います。
皆様も1年の振り返りをしつつ、来年に繋げ良い年になるように願っております。
今年一年のご支援とご協力、さらにお付き合いいただきましたこと感謝申し上げます。
冷え性は治らない?
「冷え性は治らない」と思っていませんか??
体の冷えは、他人には理解されにくいものです。
女性の二人に一人は冷えに悩んでいるといわれますが、
その数の多さに対して社会の理解はまだまだ低いのです。
実際に冷えは適切な治療をすれば改善できる症状です。
また、日常生活でも服装や食事を少し工夫するだけで、
つらい冷えの悩みを軽減することが可能です。
★こんな人は冷え性!!
1. とても寒がりで冷房が嫌い
2. 手足など体の一部が冷えてつらい
3. カイロや電気毛布が手放せない
4. 寝るときや夏でも靴下をはく
★冷えと関連する疾患
関節リウマチ・アトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性鼻炎・過敏性腸症候群・
膀胱炎・痔核・月経前緊張症・月経困難病・不妊症
★冷え性治療は漢方薬の得意技
漢方治療は体全体を一つのまとまった機能としてみるので冷え性のような治療に
適していると考えています。
★漢方からみた冷え性のタイプと使われる漢方薬!
1 新陳代謝低下型
→このタイプはエネルギー・熱の産生能が落ちているので疲れやすく、
温かい飲み物を好み、寒がりで風邪を引きやすいのが特徴
真武湯・人参湯・十全大補湯・人参養栄湯・八味地黄丸
2 血流障害型
→血液の循環の滞りが原因の冷え性!指先やかかとが荒れやすい、
顔色が悪く便秘気味、月経痛があり肩こりがひどいなどが特徴
当帰四逆加呉茱萸生姜湯・桃核承気湯・桂枝茯苓丸・温経湯・当帰芍薬散・加味逍遙散
3 水分貯留型
→水分が貯留しているタイプ。むくみやすく、頭痛・頭重感があり、尿が近く、
めまいや耳鳴り、吐き気を伴うのが特徴
苓姜朮甘湯・防已黄耆湯・半夏白朮天麻湯・真武湯・当帰芍薬散
冷え性の治療は患者さんの症状に応じて行いますので、お困りの患者さんは是非、ご相談ください!!
H30.12.10ブログ
今年も残すところわずかとなりました。
当法人では毎年、忘年会を行っていますが、今年は久々に地元であり、
産業医にもなったグリーンピアせとうちで行いました。
参加人数は約70人で子育て中や夜勤の方々など参加が難しい方以外出席してもらい、
今年はさらにパワーアップして楽しくにぎやかに過ごせました。
私の最初の挨拶のせいか、多くの方がビールを注ぎに来てくれて、
腹いっぱい、胸いっぱい、肝臓もいっぱいになりました。
2次会3次会と続き、ほぼ寝てしまい意識がありません。
忘年会挨拶でも話をしたのですが、
ケアビレッジたつきが出来る開設記念パーティーが思い出され、
感慨深く約5年間邁進してきましたが、
ようやく本当の意味での礎が整いつつあると感じています。
そして来年は未来を見据えた、大きな進化の年になるものと思っています。
人の気持ちのわかる職員と地域の為になる法人が
新年、益々向上心と積極性を持って歩み進んでいきたいと思います。
今年多くの方々にお世話になり、ご支援ご協力をいただいたことに感謝申し上げ、
皆様のご健勝をお祈りして新年を迎えられればと思います。
大建中湯という漢方薬について
大建中湯の構成生薬であるサンショウ
(煮物・焼き物・お吸い物などの料理に使われるおなじみの食材)の他、
カンキョウ(ショウガの根茎を湯通し後に乾燥させたもの)ニンジン、コウイ(飴)は
そもそも「食品」といってもよく、いわば大建中湯は漢方薬の薬膳料理と言い換えてもいいと思います。
そのため大建中湯は、お腹の血液の流れを増やし、お腹を温めて、腸の動きを整える
「薬膳料理」のようなお薬なのです!!
また大建中湯の4つの構成生薬は非常に安全です。
(副作用発現頻度調査において3269例において64例72件 副作用発現頻度2%でした
:メーカー調査)
大建中湯は「体力虚弱で特に腹部に冷えや膨満感」がある方に適した漢方薬になります。
臨床では証(実証:元気な方、虚証:元気がない方)をあまり気にせず、
消化管手術後のイレウスの治療や予防、また便秘に伴う腹部膨満感・腹痛などに
効果が確認されています。
大建中湯の服用法は水で服用するのではなく、ぜひお湯で一旦顆粒を十分に溶かして、
できれば温かいうちに服用することをお勧めします。具体的には50mL程度で溶解し、
水を加えて好みの温かさと濃さでの服用をお勧めします。
お腹の冷えに対して、温かい大建中湯の服用は理にかなっています。
大建中湯にはダイオウ(刺激性下剤の役割)やボウショウ(塩類下剤の役割)など
強い生薬は含有されていません。
お腹を温めて腸管の蠕動運動を整えることによって
腹部膨満感・腹痛の改善が報告されています。
① 便秘・腹部膨満感でお困りの方・・・
② 便秘薬を服用して腹痛で長く飲めないなどでお困りの方・・・
ぜひ、一度ご相談ください!!!
H30.11.6ブログ
私が好きな言葉に「良いことはすぐやります。悪いことはすぐやめます」というのがあります。
簡単そうでとても難しいことですが、ずっと続けてきた習慣を変えることも容易ではありませんし、
良いことだからと労力を使って新しいことを始めるのも負担が増えることです。
しかしながらそうしたことを積み重ねることで、信頼され、仕事も効率化し
生き方そのものが好転してくるのではないかと思っています。
この言葉はそうごう薬局の方が言われていた言葉で、パクって時々使わせてもらっています。
一人ひとりがそうした事に気付き、取り組んでいける法人になることを
目指していきたいと思っています。
最近新たなことに取り組もうと考えてくれている職員が増えています。
また苦難を乗り越えようと考えてくれている人もいます。
まだまだ道半ばですが、法人だけでなく社会、世界に投げかけたい言葉だと思います。