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夏ばてについてⅡ

お盆休みが明けても暑い日が続きますが、皆様お元気でしょうか?

元気の「気」は健康の源の重要な一要素と考えられています。

今回はその「気」について紹介します。

「気」には「先天の気」と「後天の気」とあります。

「先天の気」とは親から授かったもので、「腎」に宿ると考えられています。つまり成長(老化)とともに減っていってしまうものです。

それを補うのが「後天の気」で、消化・吸収、呼吸から得られ、「脾や肺」に宿ると考えられてきました。その「気」が不足してくると「気虚」という病態を呈してくる訳です。

「気虚」という病態の診断基準をお示しします。

気虚の治療には、補脾(補中)という考え方をします。

その代表が以前紹介しました、補中益気湯ということになります。

現代では、経管栄養とか便利な方法もありますが、栄養を取ることはできても元気は出ません。漢方では、口から栄養を取るということを非常に重要視してきた訳です。

食事を味わい、楽しむということは単に空腹を満たす、栄養を取るということ以上に元気を与えてくれます。

暑さで食欲が落ちる季節だからこそ、食事を大切にして下さい。料理を工夫し、夏の食材を楽しみましょう。

R5.8.10ブログ

 今年の夏は本当に暑いですね!最低気温が30度のような日もあるようで寝苦しく夜通しエアコンをつけている方も少なくないかと思います。

 さてそこで今回は、地球温暖化対策と地域包括ケアシステムを強引に関連付けて考えてみたいと思います。

 地球温暖化対策として、たつき新聞にも掲載しましたが、夏場をしのぐ方法としてショッピングモールなどを活用することをお伝えしました。すなわち公共施設やモールなど多くの方が集える場所の活用です。

 ではこのあたりでそんなところがあるでしょうか?呉で言えばゆめタウン、呉市役所、川尻安浦でもやはり支所、グリーンピアせとうちでしょうか…ただ省エネと暑さをしのぐためだけでは芸がありません。

 そこで突拍子もないアイデアを出させてもらいますが、地域資源を活用して地域活性化と省エネ、皆で真夏を乗り切る企画「川安夏プロジェクト」を提案します(笑)

 川尻安浦支所にはホールや沢山の部屋があります。グリーンピアせとうちにも沢山の部屋や宴会場、レストランや大浴場もあります。こまごまとした制約はここではさておき暑さをしのぎながら、沢山の企画で1日を通して過ごす企画として考えます。

 なのであえて今回はアウトドアを避けて提案させていただきます。

 ホールでは地元の方々が参加するコンサートやカラオケ大会、映画上映などを行い、各部屋ではテーマを決め、絵画展や書道展、盆栽展、骨董祭を開催し、的あてや金魚すくいなどお祭り企画なども行う。パンの販売など出店的なものも行うなど週末は支所に集合みたいなものはどうでしょうか!?

 移動は原則行わないが、当然に川尻と安浦を結ぶ送迎バスはありだと思いますし、介護施設の入居者さんにも来てもらい楽しんでいただく。

 町では文化祭などしてるじゃないかと怒られそうですが、私が感じているのは総合文化祭的なことです。大きな企画の方が集まる人も増え活性化し、世話役の方々の負担もトータルで考えれば少なくなると思います。

 非現実的だと笑われるのが落ちですが、こうした突拍子もない発想から仲間が増え、実現できることを模索し始め実行されたことも意外に多いのではないかと感じますし、結局諦めている人が多いだけだろうと感じます。

 こんなことをもし発想する人がそばにいれば、私は間違いなく話を聞きたいと伝えますし、少々無謀でも協力したいと思います。ただこれには私にとって最も大きな問題になるのは5類になったとはいえコロナ感染症です。

 しかし夢物語でも少しでも取り組めるようにまずは法人内で感染対策をしながら夢をかなえる取り組みを進めていければと思っており、法人内の取り組みが地域に広がっていくことを期待しております。

 省エネから離れてしまいましたが、公共施設に集うことで個人宅の省エネにはつながると思います。様々な視点から皆で工夫していければと思います。

R5.7.15ブログ

梅雨も明け、夏本番ですが今年の夏はさらに厳しく、暑くなると台風の巨大化も心配です。

さて、世間ではコロナ感染者増加も夏祭りなど例年の行事が復活しているとの情報を見聞きします。我々にとっては複雑な心境ですが、懐かしく平時に戻りつつあることは嬉しいことです。

そのような中で今後の地域包括ケアシステムをどう構築していくかですが、私は以前からタイミングのずれという課題を感じています。

私で言うと、子供が小学生の頃はPTA役員、PTA活動や地域活動にも積極的に参加しておりました。その頃はいかに多くの方々を巻き込むかということが大きな課題でしたが、子供が卒業・入学といったタイミングで人が入れ替わり大きな力となれず疲弊している現状があるのではないでしょうか?

また川尻安浦に法人事業所を持つ者として将来この地域のためにどうするべきか考え続けてきましたが、少しずつ軌道に乗り始めたと思っていた矢先、コロナ禍により活動がストップしリセットさせられてしまった状況があります。

PTAだけでなく青年協議会や老人クラブ、自治会、子ども会など様々な取り組みをされている団体があります。これらは現実地域の人口減少でマンパワーは低下しているところが少なくないと思います。

しかしながらそんな中でも、子供のためにと活動を熱心に取り組まれているグループや個人はおられます。これらを結び付けて少しでも大きな力で地域の活性化、地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいくべきだと思うのですが、なかなか良い手段が見つかりません。

賛同してくれる方々でまずは同じ方向に向かって取り組んでいけると良いのだろうと思います。

できるだけ協力支援して参りますのでお声掛けいただけると幸いです。

夏バテしたくないですよね!

 7月に入り、全国的に暑さが厳しくなってきました。まだ梅雨明けしていない高温多湿のこの時期では、熱中症への警戒がより必要になります。「まだ大丈夫!」と思わずに、水分補給と暑さを避ける対策、エアコンなども上手く使いましょう。

今の暑さを考えれば、十分な対策をとっても体調不良が避けられない場合があります。そんな時に役に立つ漢方薬が『補中益気湯』、『清暑益気湯』です。この時期になると毎年決まって体調を崩す方、既に夏バテ傾向にある方にはぜひ、試していただきたい漢方薬です。

補中益気湯

「中(胃腸機能)を補い、元気を益す」というネーミングの漢方薬です。胃腸機能が低下して倦怠感を訴え、免疫力も低下している場合によいとされます。もともと体力のない方が暑い夏を乗り越えて頂くための処方です。暑さで微熱・寝汗が出てきたら処方するタイミングとなります。だるい、疲れた、しんどい等の倦怠感や、食べる気も起らないといった場合に使用してみて下さい。

清暑益気湯

上述した補中益気湯がベースとなり、「暑さを清めて元気を益す」という夏に特化した漢方薬です。通常は普通に過ごすことが出来る方が、暑いために体調を崩した時に使う処方です。麦門冬、五味子が体に足りない水分を補い、黄柏が火照った体を冷まします。また、夏に沢山水分を取ってお腹が冷えて下痢をしてしまう場合に対しても効果が期待出来ます。真夏に肉体労働者の方々に協力を頂いて行われた報告では、肉体労働時の体温上昇を軽減しています。じっとしていても汗がジクジク出る、のどが渇く、下痢をしやすいと言った場合に使用してみて下さい。

点滴をしてもなかなかだるさが取れないといった場合に対しても、この2つの漢方薬をどちらか飲めばスッキリすることでしょう。暑い夏を乗りきるためにこの漢方薬を利用してみて下さいね。お困りに方はぜひ、ご相談下さい。

R5.6.15ブログ

 世界では様々な推移が出ています。皆さんにとってなじみがあるのは人口推移ではないでしょうか?2050年には日本の人口は何人になるなど耳にされたことがある方は少なくないと思います。「だから何?」とピンとこない方も多いのかもしれません。

 これまでに何度も人口減少や少子化などの問題点を書かせていただきましたが、今回は我々の業界に特化した推計についてお伝えしたいと思います。

 地域にもよりますが特に広島を中心にお伝えしますと、すでに後期高齢者の人口増加は緩やかになり外来患者さんは減少傾向にあります。

 裏を返して言えば、今後外来対応医療機関は少しずつ必要なくなるということです。

 しかしながら在宅診療(往診)は2040年までは減少しないと言われています。呉に限定するともう少し早くに減少し始めるのかもしれませんが、まだしばらくは増加していきます。

 川尻には外来対応医療機関は比較的多くありますが、在宅診療(往診)の対応をされる医療機関はわずかです。

 そのため当院が在宅診療(往診)に力を入れなければ地域の方々が困る状況であり、私の外来時間を減らして在宅診療(往診)に対応しなければならなくなっているのが現状です。

 現在、学校医・医師会病院の非常勤医師・産業医・ワクチン接種など外来診療だけでない業務も行っており、外来枠を減らしても在宅患者さんは増えつつあり、受け入れられる時間は無くなってきている状況もあります。

 こうした推計を考えながら時代を先取りしてこれまで20年以上地域医療に携わらせていただいております。

 医療については上記に述べましたので、続いて介護事業について簡単に今後の見込みをお伝えしておきます。

 居宅(ケアマネ)はしばらく必要度が増し続けます。通所は今後、少しずつ利用者が減少してくると思われます。

 短期入所や入居施設はまだまだ増加していきますが、呉市は今後医療機関の病床整備が大きく変化するだろうと推測され増加しない可能性も十分に考えられます。

 訪問看護・訪問リハビリ・訪問介護(ホームヘルプ)はもうしばらく増加していきますが、入院や入居が増えていくことから10年後くらいから減少傾向になっていくものと思われます。

 なぜこうしたことをお伝えするかと申しますとこれも地域包括ケアシステムが関係します。必要度が低くなる介護事業所は評判のよくないところから経営が成り立たなくなります。

 もしくはすべての介護事業所がぎりぎりで体力を失い共倒れになるかです。

 以前の記事でも書きましたが、コンビニが地域に無くなれば町民の方々はとても不自由になります。

 介護事業所も共倒れになると当然に近くのところを利用したくても利用できなくなり困ると思います。では遠くの事業所が迎えに来てくれるでしょうか?

 人員不足で疲弊している事業所が遠くの人を送迎するデメリットを避けることになるのは当然です。

 そうしたことも利用される方々、計画するケアマネが考えていかなければ地域が衰退していくこととなります。

 介護事業所は選ばれるサービスや介護の質の向上に取り組まなければなりません。

 そうしたことも地域包括ケアシステムの構築であることを知っていただきたくお伝えさせていただきました。