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今年も後わずかとなりました

今年も後わずかとなりました。年末せわしい事と存じます。
子供さんが居る家庭にとっては、懇談会やクリスマス、年賀状や大掃除と大変なことでしょう。
仕事の方も終業までに済まさないといけないことなど、心落ち着かない日々かと思います。
 
インフルエンザも早目に出始めたものの、大きな流行に繋がらず学校も冬休みに入り
例年と大きな違いが無いように感じております。
 
リフレッシュし、充実して新年が迎えられますように心から祈っております。
 
今年一年のご支援、ご協力ならびにご厚情に深く感謝し、年末の挨拶とさせていただきます。

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咳・のどの痛み

だんだんと寒くなってきました。
ニュースでは、ようやく広島県で初雪が観測されたとの報道がありました。
クリスマスも控えておりますし、いよいよ冬本番となってくることでしょう。
服装や体調管理には気をつけて下さい。
年末の多忙な時期に急な気候の変化が重なり、体調を崩されてしまっている方も多くいらっしゃるのでは
ないでしょうか?

今回は咳やのどの痛みに用いる漢方薬を紹介します。
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1.風邪の後に咳だけが残ってしまう
風邪のつらい症状の一つである、咳。なかなか完治しないな、と思われている方も多いと思います。
咳は気道粘膜への刺激やウイルスなどの異物を除去しようとする生体の防御反応です。
しかし、炎症が長引くと、気道の乾燥を防ぐために分泌されていた痰が十分に分泌されなくなって
しまったり、粘稠度が増して切れにくくなるなどの乾性咳嗽を呈することがあります。
熱や鼻水などの症状は治まっても、
咳が残ってしまうとそれだけでも体力を消耗してしまいますよね。
そんな不快な症状を改善するのが『麦門(ばくもん)(どう)(とう)』という漢方薬です。
この薬は、気道粘膜を潤すものが不足し、気道過敏や弱い炎症が発症しているときに、
潤いを与えて痰を切れやすくし、咳を止める効果があります。
口腔内乾燥症でも用いられたりする漢方薬です。
‟咳は1回あたり、約2kcalを消費する“と言われています。
精神的・身体的な負担も多いので、無理をせずに気軽に相談して下さいね。
 
2.のどの腫れと痛み
こちらもつらい症状です。中には気になって眠れなくなるケースもありますよね。
『桔梗(ききょう)(とう)』という漢方薬は、扁桃やその周辺で起こっているのどの腫れや痛みを和らげます。
桔梗という生薬には、扁桃の炎症を和らげ、化膿を防ぐ薬能があります。
こむら返りの薬でお馴染みの『芍薬甘(しゃくやくかん)(ぞう)(とう)』と同様に、2つの生薬で構成される漢方薬ですので、
効き目もシャープです。
桔梗湯はそのまま飲んでしまうのではなく、ぬるま湯に溶かしてから口の中で軽くうがいをし、
吐き出さずに飲み込みます。
そうすると成分が患部に当たるのでより効果が増します。
出来る方は、顆粒剤のまま口の中でコロコロ転がす、という方法もありますので
好きな方でお試しください。
ドラッグストアでは桔梗湯のトローチも置いてありますので気軽に手に取ってみて下さい。
 
今回ご紹介した漢方薬はどちらも甘く、飲みやすい味になっています。

気になる症状があれば、気軽に相談して下さいね。
 

今年も残す所わずか…

今年も残す所わずか、忘年会などで飲む機会も多いのではないでしょうか!?
当法人の忘年会も12月10日に行われました。
今回は広ステーションホテルで行いましたが、年々内容が充実しているように思います。
本年度より設置したコーディネーター(委員会のようなもの)がそれぞれに役割を果たし、
充実させてくれています。
 
今回の忘年会では2つのことをお願いし挨拶とさせていただきました。
 
1つ目は地域包括ケアを来年は積極的に取り組んでいくが、これは地域の為、職員の為、利用者さんの為になる事、
多職種で協力し合わなければ真の地域包括ケアは整わないことを認識し、協力してほしい事、
まずは法人が団結することをお願いしました。
 
2つ目はコーディネーターや役職者はなって見ないと判らない、努力や苦労をしていることを知り、
協力してほしい事をお願いしました。
上述したように法人の役職者やコーディネーターは本当に自分の役割を果たそうと努力されています。
しかし職員の気付かない一言で、モチベーションを下げたり、不条理なことを感じます。
そうした負の発言になることを慎んで支え合えるようにお願いしました。
 
その後、コーディネーターの方々が司会、準備を整えて盛会で終えることが出来ました。
理事長の突然の勝手で2次会へ行ったり、3次会まで付き合わせたりと有意義な時間が過ごせたと思います。
 
今年のご支援に感謝し、来年益々ご健勝のこととお祈り申し上げます。

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今年は早く寒くなり…

今年は早く寒くなり、インフルエンザも流行しつつあります。
予防接種や手洗いうがい、日々の生活リズムを整えて、感染予防に努めてください。
 
さて、カープ優勝パレード・ファン感謝デーも終わり、
カープ一色だった今年も終盤となりました。
いろいろなことがあった一年ではないかと思いますが、老弱男女問わず今年を振り返り、
来年に向けて心の準備、目標設定など準備を整えましょう!
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年末気忙しくなり行事なども多いかと思われますが、
お体にご自愛いただき最後の最後で大きな事故や病気が無いことを願っております!

漢方医学の基本概念~寒・熱~

今回は「寒熱(かんねつ)」について紹介しますが、さほど難しい概念ではありません。
患者さん本人が寒いと感じ、温めると楽になるのか、逆に熱いと感じ、
冷やすと楽になるのかという自覚的な観点に着目します。
前者を「寒証(かんしょう)」、後者を「熱証(ねつしょう)」といい、前回ご紹介した「証」のひとつです。
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寒証
 冷え、冷感を訴える。風邪の引き初めに悪寒を強く感じるが熱はあまり上がらない等
熱証
 炎症、発熱、熱感、発赤等を訴える。また、精神的な興奮により熱感やのぼせを示す等 
 
1.「寒証」
「寒証」の基本治療は、温めることです(()陽散(ようさん)(かん)といいます)。
附子(ぶし)桂皮(けいひ)乾姜(かんきょう)呉茱萸(ごしゅゆ)山椒(さんしょう)等の生薬は身体の深部を温めます。
また、温めて発汗を促す(解表(げひょう)(やく)といいます)()(おう)(さい)(しん)などは、皮膚や筋肉、関節など
身体の外表部である「表」の血行を改善して温めます。
これらの治療方法は「寒証」の原因が外からの寒気である「外因」である場合、
いわゆる急性期の症状を呈する場合です。
しかし、その原因が身体内部の問題である「内因」の場合は慢性の症状となります。
そういった場合は「内因」を改善しなければ根本的な治療にはなりません。
以下のような場合が考えられます。
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2.「熱証」
「熱証」の基本治療は、冷やすことです(清熱(せいねつ)といいます)。
急性期に強い熱状を呈している場合は、石膏(せっこう)知母(ちも)黄連(おうれん)黄(おうごん)(さい)()等の「清熱薬」で
治療します。
これらの生薬は精神的な興奮による熱感にも対応します。
また、熱や、炎症が消化管に入り便秘を発症している場合は「清熱・瀉下」の薬能をもつ
大黄、芒硝を配合した「(じょう)()湯類(とうるい)」を使用します。
しかし、「寒証」の場合と同様に、「熱証」の原因が内因である場合は慢性症状となり、
根本的な治療が必要となります。
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冬に近づくにつれて冷えが気になる季節となります。
この寒熱の概念を理解することが、漢方薬の処方選択に役立つことになるでしょう。