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人生
世界人口は72億以上、日本人は1億2千万人以上、その全ての人に人生がある。
全て違う人生がある。
誰の人生が正しいのでしょうか?
誰かのために生きてきた人?
業績を上げた人?
人に迷惑をかけなかった人?
何か結果を残した人?
社会的地位を残した人?
愛した人を大切にした人?
大事な人を大切にした人?
子供から好かれた人?
我が子から尊敬された人?
一生懸命生きた人?
成果を残した人?
筋を通した人?
愛を貫いた人?
親を大事にした人?
社会貢献した人?
損得無しに正しいと思うことを取り組んだ人?
我慢した人?
主張した人?
私は思います。
本当に正しい人は居ないと・・・
それは誰にも決められないからです!
万人に好かれ慕われる人は居ません。
万人に嫌われ恨まれる人もいません。
人は知らないうちに人を傷つけ、人のために生きているのだと思います。
戦争をしても、喧嘩をしても、責めても、守ってもきっと皆自分の道が正しいと信じて生きているのだと思います。
間違っていると感じていても、自分の欲が勝ってしまうのだと思います。
間違っていると感じていても、しんどい事は出来ないのだと思います。
正しいと思っていても、しんどいので出来ないのだと思います。
ただ私が思うのは、素直でバカ正直が一番!
誰かに迷惑をかけたら心から謝る、頑張っている人が居たら褒める。
間違った考えかもしれなくても正直に伝える。
多分・・・バカ正直に生きていれば誰かが教えてくれる。
そうやって生きてきましたが・・・
立場的なこともあるのか私には注意したり、教えてくれたり、怒ってくれる人は少ない・・・
そんな中、最近中学生が私に剣道を指導してくれた。
新鮮であり素直に聞いた。
それが正しい指導かもわからないが嬉しかった。
人生はそんなことの繰り返しなのだと思う。
私には絶対に信じて裏切らない人が居る。
それは同じ思想で、同じ頂を目指しているから。
絶対に信じた人が過ちを犯したとしても私は絶対に信じ通す。
それは絶対にその人にそうなった理由があるから・・・
そしてなによりも自分が信じた人だから・・・
冒頭で述べたように全ての人が違う人生を生き、誰が正しいのか判らない生き方をしている。
私が信じた人は信じ続けたい。どんなに信じた人でも過ちは犯すでしょうが、それにはきっと理由がある。
正しいとも間違っているとも判らないが、私が感じる人生で正しい生き方とは・・・
人を信じることが出来るかではないかと思う!
逆に言えば自分が信じてもらえるかだと思う!
答えなんかない!人はそれぞれ生きている。
諦めずに、精一杯、前を向いて生きていければと思う。
虚実という漢方の考え方
漢方医学では、「虚証」、「実証」と分類されます。聞かれたことがあるのではないでしょうか?
世界最古の医学書の一つ「黄帝内経」には、「虚するものはこれを補い、実するものはこれを瀉す」と記載されています。
つまり「虚」とは不足しているという意味合いです。逆に「実」とは充実して有り余っているという意味です。
ですから「虚」には補う治療を、「実」には瀉する(瀉下、発汗、駆逐するなど)治療が行われます。
例えば主語を栄養とすると、「虚」は栄養失調、「実」は肥満と考えられます。栄養が足らない状態では、人参を主体とする漢方薬です。
食欲を増進する六君子湯や栄養失調の結果として体力低下、免疫力低下があることが想定される場合補中益気湯などが使われます。
一方、肥満の場合には、瀉下作用のほかに白色脂肪細胞の重量を減少させ、また熱産生を司る褐色脂肪組織を活性化する作用のある防風通聖散などが用いられます。
「黄帝内経」にはもう一つ、「病勢が盛んであれば実、抗病反応や生理機能の低下は虚」という記載もあります。
つまり生体防御反応が強い状態、例えば、インフルエンザのように強い病原体に侵されたような場合は、生体は高熱を発し、ウィルスをやっつけようとします。
これは実証の反応を示している訳ですから麻黄湯のような実証の薬が適応となる訳です。
ですから日本老年医学会の高齢者に推奨する薬物の中に、インフルエンザに対する麻黄湯が掲載されているのです。高齢者だから虚証とは限りません。
今のお年寄りは皆さん元気です。強いウィルスに対抗するために、やはり高熱を発します。
更にガイドラインの解説では、インフルエンザに対しては、熱が上がりきって下がるまで1包ずつ約4時間ごとに内服を続け、発汗解熱したらそこで止めるという使用法が効果的である。
これは高齢者でも基本的に変わらない。急性感染症に麻黄剤で治療を行う際には、短期間で効果が上がりやすい服薬方法により、かえって有害事象を招き難く治癒を促進することができると記載しているのです。
見た目倒しという言葉がありますが、一般に筋骨隆々としたプロレスラーのような方の見かけは「実証」です。
華奢なモデルさんのような方は、一見「虚証」のようにも見えます。でもこうした職業の方はいずれも鍛えているので案外、実証の方も多く、見た目だけでは判断を誤ることもあります。
まずは我が身から
社会の常識、礼儀はどこにいったのでしょうか?
最近私が感じる常識や礼儀、マナーなど失われていっていることについて述べてみたいと思います。
・車が出ようとしているのに、渋滞していても入れないように車を詰める。
・警察が居ても教えない。(まあこれは良い事か微妙ですが)
・レジに並んでいて自分の籠がいっぱいで次の人が少なくてもゆずらない。
・飲み屋に行ってマスターに一杯おごらない。
・部下や後輩が先に帰る時に上司や先輩に黙って帰る。
・時間に遅れても謝らない。
・人に迷惑や心配をかけても気付かない、謝らない。
・自分の言ったことに責任を取らない、逃げる。
・部下が失敗して上司が責任を取らない。
・何度伝えても同じ過ちを繰り返す。
・人を信じたなら最後まで信じとおす覚悟がない。
・自分のことは棚に上げ、人のことは責めたり、陰口をたたく。
・困っている人が居ても知らん顔。
・横断歩道に立っていても車は止まらない。
・伝えてもどうにもならないことを相手の時間を費やさせて報告する。
・情報がありふれており、現実からかけ離れたことでも信じる。
・相手の状況を考えずに一方的に仕事や用事を押し付ける。
ざっと思いつくままに羅列して見ましたが、この原点には皆急いでいる。相手のことよりも自分のことを最優先。人との関わりが面倒・・・
こんなことが当たり前になる世の中ならとても過ごしにくく、残念なことだと感じます。
PTAや子供会、地域の行事など世間のしがらみから逃れたい気持ちも判りますが・・・しがらみは必要だと思うのですが・・・
まずは我が身から直していこう!
先日超ハードな1日を過ごしました
先日超ハードな1日を過ごしました。しかし私にとってはとてもゆとりのある1日でした。
8月22日土曜日、朝は診療準備から午前の診療はいつも通りですが、正午に診療を切り上げ、直ちに広島駅へ向かいました。
順調に駅までついたのですが駐車場が満車、予定の新幹線には乗れませんでしたが、なんとか間に合いそうな新幹線には駅弁を買って乗れました。
広島駅が大きく変わっていることにビックリし、さらには新幹線口も工事中で大きく変身するのだろうと思います。
おっと・・・どこへ向かったか、何をしに行ったかまだ述べておりませんでした。
医師会の仕事のため大阪へ出張でリーガロイヤルホテルに行きました。新幹線を降りて在来線で大阪駅へ向かい、駅を出てシャトルバスの場所に迷いなんとか警備員さんに教えてもらい28人中27人目でバスに乗れ14:40開始に間に合いました。
そして医師会病院関連の分科会に参加し聴講し、すぐに帰路に付きました。
帰りは幾分乗り換えに慣れたせいか余裕があり周囲の景色を眺めていると大阪空中庭園を発見しました!
またシャトルバスを降りて改札口に向かう時駅ビルの中を通ると様々なお店、食べる所があり足を止めたくなるところですが急いで帰りました。
ところがプラットホームに出ると電車が踏切停止で遅れていて・・・10分遅れで到着、新大阪で走ってなんとか間に合いました。
何故急いでいたかと言うと、高校の同窓会が広島で行われていたからです。
最後に参加してから3年以上は経っていたのだと思いますが、皆が暖かく迎えてくれました。また一緒にアメフトをしていた同級生が多く参加しており大変楽しく過ごさせていただきました。1次会では恩師の担任の先生に久々に会い、元気そうで安心しましたが、そこで多くの方に私の髪の毛が多く若いと言われました。逆に言えば多くの同級生が残念な感じになりつつあるのだと少しさみしく感じました。
2次会では介護について少し熱くなる場面もありましたが、同級生がしている串焼き屋に行き親友たちと交流を深めることが出来ました。
まだ会の途中ではありましたが遅くなるので迎えの車で帰りました。N君本当にすみません。ありがとうございました。
日記のような内容になりましたが、2点私の思いをお知らせしておきます。
慌ただしいスケジュールのように思われるでしょうが、普段なかなかゆっくりできない状況の中で新幹線やバスの中で考え事や居眠り、景色を眺めることが私にはとても心地よい久々に心を休められた時間となりました。そして恩師や同級生と話が出来たことは勇気や希望を与えてくれました。
人にはこういった時間が必ず必要なのではないかと思いますが・・・しばらく容易にはこのような時間は取れそうにありません。
しかしこんな状況の中で職員が必死で取り組み、前に進もうとしてくれています。そして医院の隣に引っ越してきた私の同級生と同居する見た目は若者ではありませんが、将来を期待できる若者が同居しています。とても厳しい環境に飛び込んできて日々苦労と努力をしながら人間をみがいていると思います。
逃げることなく不条理と思われることにたいしても自分のためだと信じがんばっているN君、心から応援しておりますし感謝しています。
当法人はN君に限らず医療介護だけでなく様々な価値観を持って人の心を学んでいける組織になればと願います。
そして誇れる仕事、誇れる組織に成長するように前進していきたいと思います。
今後とも引き続きご支援ご協力をお願いするとともに、平素のご厚情に感謝申し上げます。
嚥下障害、誤嚥性肺炎に対する漢方
超高齢化社会が叫ばれる中、嚥下障害、誤嚥性肺炎を起こす患者さんは年々増えています。食べる楽しみが障害されるということは大変ショックなことと想像に難くないのですが、漢方ではその「食べる」ということを非常に重視しています。それは食べることが元気の「気」の源だと考えているからです。 ですから元々は、「気」という字は「氣」と表わしていたのです。
食べられるようにするには、六君子湯や補中益気湯が有名です。
さて、嚥下障害・誤嚥性肺炎に対する漢方薬は、日本老年医学会診療ガイドライン指針案にも推奨されていた半夏厚朴湯です。
原典ではおよそ2000年前の書籍「金匱要略」に、「婦人、咽中炙臠有るが如く、半夏厚朴湯、之を主る」とあります。
つまり、咽喉頭異常感症に対する治療薬として昔から使われてきたものです。
また、咽喉が塞がる感じだけでなく、気分が塞ぎ、不安感や憂鬱間のある時や、咳、吐気に対しても有効な薬です。構成生薬は、半夏、茯苓、厚朴、蘇葉、生姜の5つです。生姜、半夏、茯苓の組み合わせは悪阻にも使われる小半夏加茯苓湯そのものです。また小柴胡湯を合せた柴朴湯は喘息にも有用です。
他に嚥下反射を改善する薬としては、ACE阻害薬、ドパミン作動薬(アマンタジン)、抗血小板薬(シロスタゾール)などがあります。
しかしそれだけでは良くならない方もいらっしゃいます。
胃食道逆流が原因の場合には、半夏厚朴湯に茯苓飲を合せた茯苓飲合半夏厚朴湯や、半夏厚朴湯に六君子湯を併用する必要があります。また腸管ガスが充満し、便秘も酷く、食物が下に輸送されず逆流が起きる場合は大建中湯の併用が必要です。
実際、誤嚥性肺炎の患者さんの胸部単純X線写真を見ますと、ほとんどのケースで横隔膜下に異常ガス像を伴っています。
更に誤嚥性肺炎を繰り返し、高熱の出る場合には、抗菌薬とともに清肺湯も良く用いられる漢方薬です。
ところで、そもそも嚥下反射が低下した患者さんに漢方薬を飲ませる時どうすればいいかという問題があります。
ゼリー、ヨーグルト、ペースト食に混ぜる、お湯に溶いた後、トロミ剤を混ぜる、その他患者さんが口にできるものに混ぜるなどといった工夫が必要です。
尚、このような場合は、当然ながら、食前または食間といった指示にはこだわることはありません。
寝たきりで経管栄養から離脱し、最期まで食を楽しみ、人間らしく生きたいものです。