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患者さん転院
私は父を継承して間もなく10年以上慢性疾患など継続して治療や検査が必要なのに受診が中断している方に手紙をおくらさせていただいております。
きれいごとを申し上げるつもりはありませんが、自己判断で中止され自己管理が出来ていない方、そして最も大きな理由は他院へ転院された方に情報提供、すなわち当院での治療や検査の経過を転院先にしらせる紹介状を書くことが主な理由です。
当然ながら当院へ他院から掛かられるときは情報提供を原則求めます。転院して情報が無ければふりだしで最初から検査をしなければならないこと、経過が判らなければこちらの判断も難しく、誤診や判断の遅れをまねき患者さん本人に不利益が生じることをお伝えしています。
なかなか患者さん側からすれば自分から掛かっていた先生に変わることを伝えるのは難しい事だということは判っているのですが、医師としての立場からすれば、医院の改善すべきこと、改善しようがないこと、患者さんの都合、理由は様々でそれを教えていただければ謙虚に受け止め改善できることはすぐに行う、そして患者さんのために他院に行かれても安心して掛かってもらえるように情報提供することが大切だと思っています。
最近の患者さんは昔に比べ受診回数が少なく、顔と名前がなかなか一致しないことが増え、信頼関係が出来ているとは言えない状況を感じます。そうなると事故の危険性も高まり、我々医療者はさらに注意し対応しなければなりません。本当に田舎であれば受診していなくても地域の人は皆知っていると言った状況もあるのでしょうが、コミニケーションが希薄化する中でなかなか難しいと感じます。
我々医療介護者は自分たちのためでなく、患者さんや利用者さんのために当たり前のことを当たり前に目配り気配り心配りしていくことが使命だと思いますし、常に当たり前に出来ているか自問自答し気付くことが大切だと思います。
人のために仕事が出来る喜びを患者さんや周囲の皆さんに教えていただきながら苦労はいろいろとありますが続けていかなければと思います。
生死
先日土砂災害がありました。まだまだ記憶に新しい東日本大震災の時のことを思い出すような後景でした。
尊い命がまた失われましたが、先日患者さんにもう覚悟しているつもりでも友達が亡くなると寂しく、憂鬱で自分も死ぬのかと思うと怖くなると言われていました。若いころはそんなことも考えたことが無いと言われてましたが・・・そんなことないですよ私も考えますと話をしました。
同級生がこれまでに何人か事故や病気などで亡くなりました。普段は死についてそこまで考えることはありませんが、そういったとき自分自身もいつどうなるか判らないと考えます。しかしいつも出てくる答えは「思い残すことは無い」「精一杯生きた」と感じます。
実際には仕事や家族を途中で投げ出すわけですから無責任であり、思い残すことが無いわけは無いのですが・・・
しかし最近はまだまだ生きたいと感じるようになりました。生きていれば必ず良い事がある。自分がしなければいけないことがある。自分の責務を終えたらしたいことがある。と思うように変わりつつあります。
人間は欲がありすぎてもいけませんが、無いと老け込んだりボケたりします。ほどほどに希望を持って、夢を持って。欲を持って生きていくべきなのではないかと思います。
その欲を持ち続ける以上は生きていたいと思います。
年齢に関わらず皆さんには是非、欲を持って希望を持ち続けていただきたいと願います。
どんなに苦境に立っても、どんなに虐げられても、どんなに重い病気になっても、どんなに生活が苦しくても、なった方しか判らないことも多いと思いますが、災害や病気、困難を乗り越えてこられた皆様に敬意を表し見習いたいと思います。
テレビに出る漢方薬
7月29日夜7時からテレビで「林修の今でしょ!講座」で帝京大学の新見正則先生が講師で
内容は
1.夏かぜ、2.肩こり、3.腰痛、4.うつ病、5.認知症、6.がん、7.肥満
に対するものでした。
1.夏かぜに対しては、葛根湯、眠くならないのがメリット!
2.肩こりには、急性期には葛根湯もいいが、長引いたら肩甲骨が固まってくるので動かすことが一番、
水泳がいいですよ。
3.腰痛の急性期には勺薬甘草湯、慢性期のものには疎経活血湯
4.うつ病には漢方はサポート程度で、うつ病もどきに加味帰脾湯、人参・黄耆の組み合わせが、気力、
体力も落ち込んだ状態を回復させてくれる。
5.認知症に効く薬は、残念ながらまだ西洋薬、漢方薬にもありません。ただ漢方では興奮を抑えるのに
抑肝散が注目されています。
6.がんに効く漢方薬はありません。ただ、精神的疲労や抗がん剤の副作用を和らげるのに補中益気湯が
役に立ちます。これも人参・黄耆の組み合わせが入っているので気力・体力を回復させてくれますから、
手術前や手術後に役に立ちます。
7.肥満には、防風通聖散が有名ですが、基本はイン・アウトの問題。取るカロリーと消費するカロリー
のバランスなので食事、運動療法が基本です。
といった内容でした。
さて、かぜに対する漢方薬は保険適応のものだけでも14種類もあります。また、腰痛の効能を持った漢方薬も8種類もあります。漢方薬は異病同治(異なる病気でも同じ治療薬が用いられることがある)や同病異治(同じ病気でも人によって使う薬が違う)が当たり前です。それは漢方薬が本来、生体の持っている自然治癒力を補うように作られたものが多いからです。病名は同じ風邪でも、ウィルスを撃退しようとする反応は人様々です。その風邪に対する代表が葛根湯であり、人によっては、麻黄湯、桂枝湯、麻黄附子細辛湯などが使われることもあります。急性の腰痛に対する筋肉の緊張や痛みには、概ね芍薬甘草湯でいいでしょう。
うつ病や認知症、がんに対する効能を持った漢方薬は実はありません。ただ、その病気の症状によっては漢方薬が適応となることもあります。
人参・黄耆の入った補中益気湯、十全大補湯、清暑益気湯、加味帰脾湯などは、疲労・倦怠感を改善してくれます。夏ばて気味の方はどうぞお試し下さい。
釣り画報
おもしろおかしく漫画化されています。
医院で年間購読しておりますが、売り上げ貢献で是非購入してください(笑)
釣りは私は全然しておりませんが、好きな方は多いようです。
危険を伴うこともあるので安心安全に楽しまれればと思います。
子供のころは私も一人ででもよく近くの海で釣っていました。
夜釣りや早起きして川釣り、大物釣りなどはしたことはありませんが、釣りには釣りの魅力があるものと思います。
いつかゆっくり釣りが楽しめる時が今後あるのかわかりませんが・・・人には様々な変化、未知の未来があると思います。
本が嫌いな私も本を読むようになりました。(最近読めていませんが)
絶対に変わらないこともありますが、良い意味で進化していくことは必要だと思います。
ふるさと納税
今日の中国新聞にふるさと納税の記事が書いてありました。
多くの方が耳にしたことくらいはあると思いますが、ちょっと気になり調べてみました。
我が町、呉市は特産品も何もなく受け入れていないようでした。なぜでしょう?
少し見ただけですが特産品を出している所はふるさと納税した半額分相当の物をお返ししているようです。
納税することで控除が受けられ税金も減りますし、どうせ寄付するならふるさと納税がお得だと思いました。寄付するのにお得と考えるのもおかしな話ですが、ふるさと納税で特産品をその自治体が扱うと言う事はその町の産業の活性化にもつながります。もちろん集められた資金はその自治体のために使われます。
これから安倍総理はこのふるさと納税の枠を見直し積極的に取り組む方向のようです。この記事を見られた方は是非考えて見られてはいかがでしょうか?
私は東日本大震災があって毎年欠かさず募金をするようにしています。平成23年3月11日早いもので3年が過ぎました。この記憶は決して忘れてはいけませんし、人として継続して出来ることをしていきたいと思っています。
地球という地上、日本という国で人間として私のような個人が生きさせていただいている。生きたくても生きられなかった人達、大切な人を失った人達の思いをひとかけらでも感じ、自分のできることを続けたいと思っています。
私のような自信家で未熟な者でも人としての心は失いたくないと思っています。できれば人のためにひとつでも、少しでも何が出来ればと思っています。もちろん自分に費用や時間に余裕やゆとりがなければ無し得ないことですし、近年その余裕やゆとりは無くなってきました。それでも出来る限りのことはしていきたいと思います。
かっこいい事ばかり書いてしまいましたが、当然思うようにいかない時もありますし、汚い心、せこい心、自己本位な心など私個人にも当然あることを自覚しています。自分には判りませんがそれが8割あるのかもしれません。きれいごとばかり書けば8割良い人だと感じられるかもしれませんが、私も同じ人ですから良い所ばかりではありません。是非少しでも良い所を増やし伸ばしていければと思いますし、皆さんもそうなっていくと理想的だと思います。
ホームページが変わり久々に個人的な記事を書かせていただいたように思います。
ご意見やご要望などあればお知らせください。失礼しました。