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サイト管理人のブログです。

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H29.9ブログ

今回は、最近目にした記事で、なるほどという部分と、どうかな~?という部分を感じたので、
そのことを取り上げて書いてみたいと思います。
 
早速ですが、あなたは上司に「仕事の後付き合え」と言われたらどうしますか?
多分、年配の方であれば上司の誘いは絶対で、断れない人が多く、
若者は行く必要性がないので断る人が多いのではないでしょうか?
 
他の記事で書かれていたのは、誘われて行くだけの価値がどれほどあるか?
嫌いな上司や一緒に行って面白くなければ付き合いたくないが、
楽しく経験や情報が豊富で、その上司についていくと自分の人生や仕事の役に立つと思えば、
ついて行くどころか、誘ってくれるようになるというものです。
(すみません、少し私の主観を入れてアレンジしています。)
 
私は前者の部類で、基本誘われたら断らない方です。
ためになることなんてそんなになくても、たまにはあるし、
ためになることを気づかない人は、どんなにためになることを話してもらっても、
役に立たないと思います。
私には、若いころから多彩な経歴を持つ沢山の友人がいました。
その友人たちのしてきたことを聞いているだけで、ためになることが多く、
医師になっても、熱心にPTAや医師会、公の場に出ていったので見聞が広まりました。
 
しかし、実はわたしは奥手で人見知りです!それを誰も信じてくれません。
そう思われないことはある意味、私の努力の賜物だと理解するしか無いと思っています。
また、こんなに文章を書いておきながら、これも誰も信じてくれないでしょうが、
私は書くことが嫌いです。
 
過去の自分の言動が、今の自分の評価となり、それを現実に受け止めていかねばなりません。
それ故に、今の自分の言動を変えることで、未来の自分も変えられるでしょう。
 
まずは、今を一生懸命生きていきましょう!

H29.9

クーラー病

夏もお盆休みを過ぎ、終盤に差し掛かってきました。
この夏は猛暑のため、エアコンを使う頻度が高かったのではないでしょうか?

今回は『クーラー病』について紹介します。
 
クーラー病はエアコン使用による冷え過ぎから起こる病気で、
別名『冷房病』とも呼ばれています。

症状は、頭痛、肩こり、腰痛、腹痛、疲労感、食欲不振、不眠症、むくみ 等、
冷え症の症状と似ています。

寒さ対策をすれば大丈夫、と考えがちですが、
冷えている部屋に入るだけで症状が現れたり、
夏場を過ぎても体調が整わなかったりするなど慢性化してしまうことがあります。
特にひどくなると、頭痛や吐き気に悩まされることがあります。
頭痛(痛み)といえば、皆さんがよく使うのはNSAIDsと呼ばれる
お薬ではないでしょうか?

ドラッグストアで身近に手に取ることができるものとしては、
例えばバファリン、ロキソニン、イブプロフェン等々…。
これらは非常に親しみやすく、飲んだら比較的早期に効くお薬ではありますが、
クーラー病=冷えによる頭痛には不向きかもしれません。
実は、NSAIDsというお薬は、血管を収縮させることによって痛みを抑えます。

血管を収縮させるということはその分血行が悪くなるので、
体温が低下し、場合によっては頭痛の原因である『冷え症』や『肩こり』を
悪化させてしまうことがあります。
原因がエアコンなのですから、頭痛だけでなく、
冷えも改善できるお薬を使いたいですよね。
そういった場合に良いのが、『呉茱萸(ごしゅゆ)(とう)』という漢方薬になります。 
呉茱萸湯という漢方薬は、温めながら制吐と鎮痛に働く呉茱萸を中心に
消化吸収機能改善の人参が加わり、
手足に冷えがある虚弱な人の嘔吐を伴う頭痛に効果があり、
頭痛のファーストチョイスの漢方薬です。
 
生薬
薬能
呉茱萸、生姜
冷えにより増悪する頭痛を改善する
呉茱萸
嘔吐を伴う頭痛に多用される
人参、大棗、生姜
低下した消化吸収機能を回復
 
漢方薬は風邪の引き初めに用いる葛根湯でお馴染みですが、
『体を温める』ことを得意としています。

冷えによる頭痛で困っている方は、是非参考にしてくださいね。


kurabyou

H29.8ブログ

厳しい暑さが続く中、8月7日に台風が接近通過しました。
呉市は直撃することはなかったので、大きな被害はなかったかと思いますが、
被害に遭われた方に対しましては、心よりお見舞い申し上げます。
台風接近の前日8月6日は、広島原爆の日でもあり、その3日後、8月9日は長崎原爆の日です。
 
昨年、オバマ前大統領が核兵器の廃絶を訴えて広島を訪問されたことは
記憶に新しいところです。
今年はオバマ前大統領の妹さんが広島市にお見えになられ、オバマ前大統領の心を継がれているものと思います。
 
さて8月6日の式典で、少し感じたことを挙げてみたいと思います。
まず例年のことですが、会場の平和記念公園に白い大型テントが設置されています。
純白なイメージで心洗われるような気分になるのは私だけでしょうか?
それでも、式典の会場は、かなり暑かったと思います。
次に毎年、小学6年生の男女が、心のこもったスピーチを行います。
いつも感心するのですが、とても上手なスピーチです。
心がこもっているばかりでなく、二人の息がぴったりでどれだけ練習したのか?
元々、コンクールか何かで表彰されるような小学生を選んでいるのか?
きっとインターネットで調べると分かるような時代なのでしょうが・・・
あえて調べず、想像で留めておきます。
あともう一点、式典も終わり、夕方の灯篭流しが行われた元安川の映像を見て、
あまりの外国人の多さにビックリしました。
昨年オバマ前大統領が来られたことが大きく影響しているのかと思いますが、
関心を持ってもらえることはとても良いことだと思います。
そうした輪が広がり、世界平和にいつか繋がることを願います。
 
最後になりますが、核兵器禁止条約に唯一の被爆国でありながら、
日本国として条約参加していないことには憤りを隠しきれない。
憲法改正も戦争に近づく方向であることは間違いなく、歴史が繰り返されてきたことを顧みず、
平和ボケとしか言いようがない政府の方針に日本人として情けなく感じました。
米国は同盟国で、核の傘下に守られていようと日本は非核のリーダーシップを取らなければならない
立場で、条約参加しないことは世界各国からも理解されないことは言うまでもないと思います。
米国からの観光客が増えている中で、米国人も不思議と思われるのだろうと思います。
原爆投下から72年が経過し、生存している被爆者の平均年齢も80歳を超えていますが、
非核化に向けて若者が引き継ぎ、決して忘れてはいけないことだと思います。
人はどうして争うのでしょうか?人はどうして比べるのでしょうか?
世界平和のために不要な思いは捨て去るべきではないでしょうか!?

sekaiheiwa

H29.7ブログ part2

世間では花火大会のシーズンとなりました!
梅雨も開け、夏本番となり海水浴客も増えているようです。
昔のように真っ黒に日焼けた子どもを見ることが少なくなりましたが、
夏休みになるとエアコンの効いた部屋で過ごし、暑さに弱くなっているように思います。
 
さて話は戻りますが、医院の事務職員が黒瀬で行われた花火大会を最前列で見たとの情報が入りました。
誰と行ったのか?など野暮なことは聞きませんが・・・(笑)
また新聞では宇品で花火大会があったようで、今年も大勢の見物客で賑わったことと思います・・・
以前は医師会でフェリーをチャーターして参加し、見に行ったこともありましたが、
近年、花火を見たのは子どもが外でするのを見たくらいです。
 
花火大会は費用もかかるでしょうし、景気にも左右され、
状況によっては、少しずつ規模が小さくなったり、中止されて行くのもあるかと思います。
ちなみに現在、グリーンピアせとうちが休園中となり、花火は無くなったものと思います。
安芸津でも昔はしていたようですが・・・今はどうなのでしょうか?
 
私が思い出に残っている花火大会は学生時代に行った、石川県和倉温泉の花火大会で花火のほぼ真下で、
火の粉が落ちてくるような状況でした!音の迫力と目の前で見る大きさにびっくりした記憶がありますが・・・ 
これはきっと風向きでそうなったのではないかと今更ながらに感じます。
 
いずれにしましても、夏本番で熱中症症状の方も無意識のうちに診られていますので、
十分に注意して水分補給や塩分摂取を行いましょう!
ただし腎臓や心臓の悪い方は安易に水分や塩分を摂ると問題がある場合がありますので、
主治医にちゃんと相談して指示を仰いで下さい。
 
暑さに負けず!効きの良いエアコンの誘惑にも負けず!ストレスにも負けず!夏を乗り切りましょう!

hanabineko

 

夏の暑さに負けない!Step Up ver.

梅雨の時期を越え、いよいよ暑さも夏本番に近づいてきました。
去年は7月下旬を過ぎたあたりから気温30℃を超える暑い日々が始まりました。
日中、野外で過ごすことが多い人は勿論、快適な室内で過ごす場合においても
気温の変化で体調を崩しやすいので気をつけて下さいね。

natubate

去年は夏バテ対策に、
『補中(ほちゅう)()(っき)(とう)』、『清暑(せいしょ)()(っき)(とう)という漢方薬について紹介しました!
(覚えていますか?) 

これらは消化吸収機能を改善・体に元気をつける、
『補剤(ほざい)』とよばれるグループの漢方薬です。



どちらも元気を補うための漢方薬ですが、
補中益気湯はもともと体力のない方が暑い夏を乗り越えて頂くための処方で、
清暑益気湯は汗がジクジク出る・体が熱さで火照っているような場合に使うと効果が良い漢方薬です。
 
今年は、夏に有用な五苓散(ごれいさん)(びゃっ)()加人参(かにんじん)(とう)という漢方薬について新しく触れたいと思います。

 1.五苓散
   この漢方薬は比較的よく知られているのではないでしょうか?
   五苓散は浮腫、めまい、頭痛、二日酔い、下痢など、体内の水分偏在をコントロールする薬として
   万能です。
   五苓散は、既に熱中症になってしまった場合に有用です。
   もっとわかりやすく言うと、水分補給をしっかりしているのに一向に気分が良くならない場合に
   効果を示します。
   このような人は水分をうまく吸収できない状態だと考えることが出来るので、
   五苓散で後押ししてあげます。

 2.白虎加人参湯
   白虎加人参湯は、白虎湯に人参を加えた処方です。
   白虎とは石膏(せっこう)という生薬を表します。
   石膏の生薬が白いことから中国の神話に出てくる四神の一つで西方を守護する白虎の名前が
   与えられました。
   西方には砂漠がありますので、その守り神の白虎がもつ白虎加人参湯の薬能は
   『身体の灼熱感を鎮め、乾きを潤す』
   というわけです。
   石膏は比較的、冷やす力が強い生薬です。
   体が火照ってしまって夜が眠れない、暑くて暑くて苦しいといった状態の時、
   白虎加人参湯でガツンと冷やしてあげると良いでしょう。
 
今回は熱中症になってしまった場合にもちいる漢方薬を紹介しました。
ご自身がどの状態に近いのか考え、是非参考にしてみて下さいね。