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‘よく眠れない…’が続くあなたに
暑さや湿気に悩まされる季節となってきましたね。
特に夜は空調機をつけるまでもないですが、
蒸し暑くて寝苦しいなと感じる日が多いのではないでしょうか?
今回は長期的に睡眠で悩まれている、そんな方に試して頂きたい漢方薬を紹介します。
しかし、漢方薬には、飲んですぐに眠気が期待できる『睡眠導入剤』のようなものはありません。
漢方薬は睡眠導入剤と違い、1日3包の服用により心身のバランスを整えるので『睡眠の質』を改善、
つまり『ノンレム睡眠を増やす』ということが最近明らかになってきています。
なので、『眠れないからこの漢方だ!!』という決まりの処方はありませんが、
今回は一般的によく用いられている漢方薬を例に挙げてみます。
1.抑肝散 (抑肝散加陳皮半夏)
興奮しやすい、神経が高ぶりやすい場合に用いられる処方で、最近では認知症の周辺症状に対しても
使用されることの多い処方です。元々は小児の夜泣き、いわゆる癇の高ぶりを抑えるために使用され
てきました。不安で眠れないというより、イライラして眠れない場合に有効です。
2.酸棗仁湯
心も体も疲れ切っているのに、逆に気が高ぶってしまって眠れない場合に有効です。
不眠で用いられる漢方薬のファーストチョイスといわれている漢方薬です。
ノイローゼ気味な方は良いかもしれません。
3.加味帰脾湯
上記で見られるような症状に加え、さらに不安感が強い、元気がない、食欲不振、強いストレス
などの症状が見られる場合に有効です。また顔色が悪い、もともと貧血気味な方は良いかもしれません。
以上ご参考にしていただければと存じます。
近況のお知らせ-平成28年6月
先日19時過ぎに診察室を出て外を見ると、まだ明るい事にビックリしました。
良く考えれば6月ですから当然のことも季節感を失っていたようです。
また梅雨入りしうっとうしい季節でもありますが、
明るい時間が増えると得したような気になるのは自分だけでしょうか?
さてそんな季節ではありますが、4月から診療体制が変わり、その近況をお知らせします。
診察枠が増えたことと、患者さんが多い時期ではないこともあってか、
以前のように10人以上お待たせしたり、2時間以上かかることは皆無です。
私も少しゆとりを持って診療にあたることが出来、診察の合間に患者さんと
雑談も少しずつ出来るようになりました。
時々患者さんが、今日はどうしたのか?と患者さんが少ないことを心配していただいたり、
不安を感じておられる方もいるようです。
実際問題、月にいらっしゃる患者さんの数はそんなに減っているわけでは無く、
本当に良い診療体制が整ってきたと感じております。
また診察枠が増えたことで先生が忙しくなるとご心配を頂きましたが、
以上のことに加え医師会理事を辞めたこと、法人の状態が落ち着きつつあることなどから
日々ゆとりが少し増えたように思います。
医師会病院の非常勤医師としての取り組みは木曜日から水曜日に変わり、
水曜日の午後は比較的時間が取れる状況です。
木曜日は午後伊藤先生にお任せし、施設往診に行っており夕方には終わりますので
6月からは本当にゆとりが持てはじめた感じです。
これまでため込んでいた、したいことを取り組み始めようかと思っています。
梅雨で蒸し暑く、体が慣れていない状況で熱中症や食欲不振など体調不良にお気を付けください。
誕生日
誕生日を迎え、47歳になりました。今年は多くの方に「おめでとう」という言葉を声や文字で
いただきました。
こんなに「おめでとう」と言ってもらえたのは人生で最多だと思います。
誕生日と言えば、このたび職員のおかげで法人の行事や誕生日など職員が見れるカレンダーを作成することが
出来ました。
これまでは事務の方に毎月の誕生日報告をしてもらい、誕生日の方には出来るだけメッセージを出して
職員間でも祝いが溢れることを望み、伝えてきました。
また当法人では誕生日休暇があります。実はこれにも長い歴史があります。
もともと医院の職員には誕生日にジュースを渡していました。
これが徐々に図書券やクオカードになり、現在の誕生日休暇に発展していったのです。
この誕生日休暇は、残業や有給休暇など取ったこともなく
賞与をもらったことの無い私の偏見、強い思い込みから生まれたのかもしれません。
そんな思いが医療や介護現場でサービス残業や有給休暇を取れない現状にも抵抗し、
当たり前以上の優遇処置を取り組もうとしています。
しかしこれも運営が成り行き、人員が足りてのことです。
現実問題甘くないことを今年に入って特に感じさせられています。
しかし新たな職員も入り、7月にはかなり充実した形が示せるのではないかと望みを持っています。
誕生日からこのような話になってしまいましたが、最後に当法人の自慢をして書き終えたいと思います。
法人の理念通り利用さんのケアを向上するには職員が向上心と積極性を持って取り組める
明るい環境が必要です。
それを創り上げるべくメリハリをつけて仕事をしてもらえるために様々な工夫をしています。
その一部を紹介します。
冒頭でも申し上げましたが、当法人には誕生月に有給休暇を取ってもらっています。
また就職された当月より有給休暇が取れ、年間でも労働基準法で定められている以上の有給休暇を支給しています。
その他リフレッシュ休暇やパートの皆勤手当などもあります。
また年間の福利厚生費として担当者が計画して忘年会、職員旅行、レクリエーション、さらには歓送迎会なども
施設で予算を組んで使えるようにしています。
そんな私にせめて「おめでとう」の言葉位はと職員が感じ伝えてくれる人が増えてきたのであれば嬉しい限りです。
しかし私(理事長)では無く、法人職員一人ひとりが法人を創り上げてくれるようになれば私はそれ以上の喜びはありません。
まだ道半ばですが、理想を持って取り組み続ければ近付いてくると信じ前進していきたいと思っています。
この場を借りて職員と地域の関係者に感謝申し上げます。
頭痛に使おう!漢方薬
ゴールデンウィークも終わり、だんだんと夏の季節の気配を感じられる暖かさとなってきましたね。
5月~6月にかけては季節の変わり目と言われ、特に頭痛を引き起こしやすい季節です。
ですので、今回は日常的に起こしやすい頭痛に対しての漢方治療について紹介します。
まず頭痛のタイプは、下図のように片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛に分けられます。
特に日常診療の中で多いタイプは片頭痛と緊張型頭痛です。
片頭痛の代表は呉茱萸湯です。緊張型頭痛の代表は釣藤散です。
また梅雨時、雨降り前に頭痛がする場合には五苓散に効果があります。
頭痛の原因を明らかにし、患者さん一人一人の症状やタイプ(証)によって合う漢方薬がありますから、
是非相談してみて下さいね。
運動会シーズン
少し違和感はありますが運動会シーズンになっています。
運動会と言えば10月でしたが、最近は5月に行う学校が増えています。
先日、中学2年になる長男の運動会(体育祭)を午後だけですが行ってきました。
長男は私に似ず?小柄なので騎馬の上に乗ることが多く、次男・三男も同様に小柄です。
小学校は午前中だけのところがほとんどのようで、子供の数も減り寂しい感じがします。
小学校の運動会も控えておりますが、子供にとっては記憶に残る、大事な行事だと思います。
親にとっても同様で子育て真っ盛りの方も終わった方もそれぞれに思い出があるのではないでしょうか!?
暑さも時折厳しくなってきました。
熱中症対策も準備が必要です。