明けましておめでとうございます

ブログでは今年初めての記事になります。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 
正月から、子供よりも大人にインフルエンザが目立つようになって来ました。
徐々に増加しているようですし、学校も始まっていますので皆さんお気を付けください。
 
さて今年のスローガンを思い付きではありますが、「明るく元気に和気あいあい」といたしました。
当法人ではすべきこと、やりたいこと、積極的に取り組める環境を提供し、
そういう方々が増えてきている状況です。
しかしながらこの世界には限りはなく、当然に求められることが多く、ある意味未知のものです。 
今年酉年は、満ち溢れる年のようですが、頑張りすぎて燃え尽きたり、
疲弊してしまう事の無いようにとの思いで、このスローガンをかかげました。
今年一年が法人にとっても、職員にとっても、利用者さんにとっても満ち溢れ、
明るく元気に過ごせることを願っております。
引き続き、今年もご支援ご協力をいただけますようお願い申し上げます。 
 
さて先日、県内で大雪が降り、寒さも一段と厳しくなりました。
川尻でも数cm雪が積もり、スタッドレスタイヤ で移動するなどしましたが、
夜は子供の関係で黒瀬に行きましたが、気温が4度違い、マイナス2度で、
道路が一部凍結しておりました。
大学が雪国だったので、さほど慌てることもありませんでしたが、
私がこちらに帰ってきて20年近くの間で、一番雪が降ったように記憶します。
 
その帰りの冬の夜空は、星が照らしてくれるほどの多くの星が見えました。
 
しばらく寒さ続きますが、体に気を付けて良い年になられることを願っております。

h29surogan

かゆみ・皮膚掻痒症

皆様、新年明けましておめでとうございます。良いお正月を過ごされましたでしょうか?
広島県も雪が各地で降り積もり、いよいよ冬本番となってきました。
前回は咳に用いる漢方薬を紹介しました。
今回も冬の季節に特に多くなる、『かゆみ』をテーマに、紹介していきます。
冬の乾いた外気と、皮脂の欠乏、発汗の低下などが合わさって起こる皮膚の病気を
『皮膚(ひふ)掻痒症(そうようしょう)』といいます。
皮脂の分泌が低下する高齢者や妊娠中の女性に多くみられ、その名の通り強いかゆみが生じます。
外部から皮膚を守っている角層のバリア機能が乾燥によって失われる為、
知覚神経が刺激を受けやすくなり、かゆみを生じるのです。
 
一般的な治療では、皮膚の乾燥を防ぐために保湿剤のクリームやローションを塗ります。
また、かゆみがひどい場合にはステロイド剤、かゆみ止めを用いることもありますが、
十分な効果が得られない時もあります。
すぐに出来る対策としては、室内環境を整えることです。
暖房などを使う際には、加湿をし、室内の湿度を一定に保つよう心掛けて下さい。
 しかし、かゆみは痛みと違って、掻くという行為で解消できる症状です。
しかし我慢できずに掻き続けてしまうと、それがまたかゆみを強め、悪循環になってしまいます。
強いかゆみはやがて大きなストレスとなり、睡眠障害やイライラを引き起こすこともあります。
 
そんな辛いかゆみに対して、通常治療の効果を高められるような漢方薬を紹介します。

当帰飲子(とうきいんし)・・・・・・皮膚に潤いがなく乾燥して、かゆみがある慢性の皮膚疾患に!
元来、かゆみ・腫れ・かさぶた等の症状を伴う皮膚炎に使用されていました。
14世紀以降は、乾燥性の皮膚炎に良いとされ、特に虚証タイプ(高齢者などの虚弱な方)向けに
使われてきました。
この漢方薬には血流を良くし、皮膚のバリア機能の回復をはかる『四物湯』という漢方薬をベースに、
皮膚を強くしたり、かゆみ・痛み止めの役割を果たす生薬が加わっています。
皮膚のターンオーバーが出来ない状態に、外用剤の機能を高める役目をします。
 
また、精神不安・不眠症などのメンタル的な要素が加わった場合には
加味帰脾(かみきひ)(とう)という漢方薬もおすすめします。こちらには、精神を安定化させる生薬も含まれています。

かゆみが我慢できない、背中などがかゆくても手が届かないなどといった悩みがある方は
是非相談して下さい。

kayui

今年も後わずかとなりました

今年も後わずかとなりました。年末せわしい事と存じます。
子供さんが居る家庭にとっては、懇談会やクリスマス、年賀状や大掃除と大変なことでしょう。
仕事の方も終業までに済まさないといけないことなど、心落ち着かない日々かと思います。
 
インフルエンザも早目に出始めたものの、大きな流行に繋がらず学校も冬休みに入り
例年と大きな違いが無いように感じております。
 
リフレッシュし、充実して新年が迎えられますように心から祈っております。
 
今年一年のご支援、ご協力ならびにご厚情に深く感謝し、年末の挨拶とさせていただきます。

nenmatuaisatu2016

咳・のどの痛み

だんだんと寒くなってきました。
ニュースでは、ようやく広島県で初雪が観測されたとの報道がありました。
クリスマスも控えておりますし、いよいよ冬本番となってくることでしょう。
服装や体調管理には気をつけて下さい。
年末の多忙な時期に急な気候の変化が重なり、体調を崩されてしまっている方も多くいらっしゃるのでは
ないでしょうか?

今回は咳やのどの痛みに用いる漢方薬を紹介します。
sekinodoita

















 

1.風邪の後に咳だけが残ってしまう
風邪のつらい症状の一つである、咳。なかなか完治しないな、と思われている方も多いと思います。
咳は気道粘膜への刺激やウイルスなどの異物を除去しようとする生体の防御反応です。
しかし、炎症が長引くと、気道の乾燥を防ぐために分泌されていた痰が十分に分泌されなくなって
しまったり、粘稠度が増して切れにくくなるなどの乾性咳嗽を呈することがあります。
熱や鼻水などの症状は治まっても、
咳が残ってしまうとそれだけでも体力を消耗してしまいますよね。
そんな不快な症状を改善するのが『麦門(ばくもん)(どう)(とう)』という漢方薬です。
この薬は、気道粘膜を潤すものが不足し、気道過敏や弱い炎症が発症しているときに、
潤いを与えて痰を切れやすくし、咳を止める効果があります。
口腔内乾燥症でも用いられたりする漢方薬です。
‟咳は1回あたり、約2kcalを消費する“と言われています。
精神的・身体的な負担も多いので、無理をせずに気軽に相談して下さいね。
 
2.のどの腫れと痛み
こちらもつらい症状です。中には気になって眠れなくなるケースもありますよね。
『桔梗(ききょう)(とう)』という漢方薬は、扁桃やその周辺で起こっているのどの腫れや痛みを和らげます。
桔梗という生薬には、扁桃の炎症を和らげ、化膿を防ぐ薬能があります。
こむら返りの薬でお馴染みの『芍薬甘(しゃくやくかん)(ぞう)(とう)』と同様に、2つの生薬で構成される漢方薬ですので、
効き目もシャープです。
桔梗湯はそのまま飲んでしまうのではなく、ぬるま湯に溶かしてから口の中で軽くうがいをし、
吐き出さずに飲み込みます。
そうすると成分が患部に当たるのでより効果が増します。
出来る方は、顆粒剤のまま口の中でコロコロ転がす、という方法もありますので
好きな方でお試しください。
ドラッグストアでは桔梗湯のトローチも置いてありますので気軽に手に取ってみて下さい。
 
今回ご紹介した漢方薬はどちらも甘く、飲みやすい味になっています。

気になる症状があれば、気軽に相談して下さいね。
 

今年も残す所わずか…

今年も残す所わずか、忘年会などで飲む機会も多いのではないでしょうか!?
当法人の忘年会も12月10日に行われました。
今回は広ステーションホテルで行いましたが、年々内容が充実しているように思います。
本年度より設置したコーディネーター(委員会のようなもの)がそれぞれに役割を果たし、
充実させてくれています。
 
今回の忘年会では2つのことをお願いし挨拶とさせていただきました。
 
1つ目は地域包括ケアを来年は積極的に取り組んでいくが、これは地域の為、職員の為、利用者さんの為になる事、
多職種で協力し合わなければ真の地域包括ケアは整わないことを認識し、協力してほしい事、
まずは法人が団結することをお願いしました。
 
2つ目はコーディネーターや役職者はなって見ないと判らない、努力や苦労をしていることを知り、
協力してほしい事をお願いしました。
上述したように法人の役職者やコーディネーターは本当に自分の役割を果たそうと努力されています。
しかし職員の気付かない一言で、モチベーションを下げたり、不条理なことを感じます。
そうした負の発言になることを慎んで支え合えるようにお願いしました。
 
その後、コーディネーターの方々が司会、準備を整えて盛会で終えることが出来ました。
理事長の突然の勝手で2次会へ行ったり、3次会まで付き合わせたりと有意義な時間が過ごせたと思います。
 
今年のご支援に感謝し、来年益々ご健勝のこととお祈り申し上げます。

sugataraine%ef%bd%8enimuke

今年は早く寒くなり…

今年は早く寒くなり、インフルエンザも流行しつつあります。
予防接種や手洗いうがい、日々の生活リズムを整えて、感染予防に努めてください。
 
さて、カープ優勝パレード・ファン感謝デーも終わり、
カープ一色だった今年も終盤となりました。
いろいろなことがあった一年ではないかと思いますが、老弱男女問わず今年を振り返り、
来年に向けて心の準備、目標設定など準備を整えましょう!
sugatasensei-susume 
年末気忙しくなり行事なども多いかと思われますが、
お体にご自愛いただき最後の最後で大きな事故や病気が無いことを願っております!

漢方医学の基本概念~寒・熱~

今回は「寒熱(かんねつ)」について紹介しますが、さほど難しい概念ではありません。
患者さん本人が寒いと感じ、温めると楽になるのか、逆に熱いと感じ、
冷やすと楽になるのかという自覚的な観点に着目します。
前者を「寒証(かんしょう)」、後者を「熱証(ねつしょう)」といい、前回ご紹介した「証」のひとつです。
kanpo-kannetu-fw

 
寒証
 冷え、冷感を訴える。風邪の引き初めに悪寒を強く感じるが熱はあまり上がらない等
熱証
 炎症、発熱、熱感、発赤等を訴える。また、精神的な興奮により熱感やのぼせを示す等 
 
1.「寒証」
「寒証」の基本治療は、温めることです(()陽散(ようさん)(かん)といいます)。
附子(ぶし)桂皮(けいひ)乾姜(かんきょう)呉茱萸(ごしゅゆ)山椒(さんしょう)等の生薬は身体の深部を温めます。
また、温めて発汗を促す(解表(げひょう)(やく)といいます)()(おう)(さい)(しん)などは、皮膚や筋肉、関節など
身体の外表部である「表」の血行を改善して温めます。
これらの治療方法は「寒証」の原因が外からの寒気である「外因」である場合、
いわゆる急性期の症状を呈する場合です。
しかし、その原因が身体内部の問題である「内因」の場合は慢性の症状となります。
そういった場合は「内因」を改善しなければ根本的な治療にはなりません。
以下のような場合が考えられます。
1611kanpo1 









2.「熱証」
「熱証」の基本治療は、冷やすことです(清熱(せいねつ)といいます)。
急性期に強い熱状を呈している場合は、石膏(せっこう)知母(ちも)黄連(おうれん)黄(おうごん)(さい)()等の「清熱薬」で
治療します。
これらの生薬は精神的な興奮による熱感にも対応します。
また、熱や、炎症が消化管に入り便秘を発症している場合は「清熱・瀉下」の薬能をもつ
大黄、芒硝を配合した「(じょう)()湯類(とうるい)」を使用します。
しかし、「寒証」の場合と同様に、「熱証」の原因が内因である場合は慢性症状となり、
根本的な治療が必要となります。
1611kanpo2
 
 
 

 






冬に近づくにつれて冷えが気になる季節となります。
この寒熱の概念を理解することが、漢方薬の処方選択に役立つことになるでしょう。

多くの方に良い思い出を…

朝晩が寒くなってきました。風邪など体調を崩されませんようにお過ごし下さい。 
さてカープの日本シリーズを尻目に、今回は今後についてお話したいと思います。 
 
11月6日には当法人秋祭りを利用者さんやご家族を招いて行います。
昨年から始めた企画ですが、今年はさらにパワーアップしそうで楽しみです。
いつかは近所の方々や関係者も招いてできるようになればと夢は広がります。 
さらに法人で言えば、忘年会がそろそろ動き始めるのかと思います。
以前から施設対抗など、出し物を期待しているのですが・・・
職員でも芸達者な方が増えてきたので静かに見守りたいと思います。
(ここに書いたら十分にプレッシャーですが:笑) 
また年末といえばイルミネーションですね!
平和大通りのようなイルミネーションとはいきませんが、
いつかそんな取り組みもおもしろいかと思います。 
また更に先の話だと思いますが、敷地内に庭園を作り植物や野菜づくりなども
チャレンジできる日が来るのではないかと思っています。  
利用者さんや家族、地域の方々と楽しめる機会が増えればと思います! 
そして多くの方々に、良い思い出が増えればと願います。

akimaturi

漢方医学の基本概念~虚・実~

 今回は漢方医学の基本概念と言われている「虚実(きょじつ)」について紹介します。
現在の日本漢方では漢方薬を選ぶ前に患者さんの現在の病態を把握すること、
いわゆる「証」を診ることが前提となっています「証」というものにもさまざまな種類があり、そのうちのひとつが「虚実」です。

皆さんのなかには、「実証」、「虚証」というワードを耳にされたことがあるかもしれませんね。

少し簡単に紹介しますと・・・ 
実証
体格がよい(腹壁が厚い)、筋肉質、免疫力が充実している、若年者に多い
虚証
痩せ型(腹壁が薄い)、免疫力が乏しい、高齢者に多い
となります。
これは大まかなイメージであり捉え方は一つに定まっているわけではありません。

中国最古の医学書である『黄帝内(こうていだい)(けい)』に記載のある2つの代表的な考え方を簡単に解説します。

1.「虚」は不足、「実」は過剰
黄帝内(こうていだい)(けい)』には“虚するものはこれを補い、実するものはこれを瀉す”と記載されています。
主語に〈栄養〉というワードで考えてみると、「虚」は栄養失調、「実」は肥満と考えます。
これが日本漢方で使われる「虚実」の一般的イメージです。また、この主語にはいろいろな
語句を入れることが出来ます。
〈温かさ〉を主語にすると、冷えや熱とイメージ出来ますよね。
これらを一般的な「虚実」のイメージと区別するために、
〈冷えが強いもの〉を「陽虚」、〈熱が強いもの〉を「実熱」と表します。
 
2.「虚」は弱い症状、「実」は強い症状
黄帝内(こうていだい)(けい)』にはもう一つ、『病気が盛んであれば実、抗病反応や生理機能の低下は虚』という
記載があります。
つまり、病気にも、生体側の抗病反応にも“強・弱”があり、そのため抗病反応としての
病態や症状に“強・弱”が生じると理解できます。
病気が弱く、患者さんの抗病反応が充実している(=実証)場合は病気が発症しませんし、
病気も抗病反応も弱い(患者さんは虚証)場合は、日和見感染として発症してしまう事でしょう。
 
 すなわち、「虚実」は、生体そのものの状態であり、病勢であり、抗病反応であり、
それぞれから生じる症状に着目した概念ということになります。
少し判断に困るかもしれませんが、こういった病態把握の方法があるから、
漢方医学はオーダーメイド医療と呼ばれているのでしょう。

kanpokyojitu

カープの優勝が決まり…

カープの優勝が決まり幾分落ち着いてきましたが、クライマックスシリーズのチケットは
10分で完売!
日本シリーズまでカープファンの気持ちは熱いままでしょうか!??
 
そんな中、長年出場しているソフトボールのシーズンも到来しております。
年々、体力と技量の低下を身に感じていますが、細々と続けております。
 
9/18は「呉市PTA連合会 50周年のソフトボール大会」ですが、悪天候で中止となりました。
9/25は「呉市医師会ナイターズ」の主催大会でサヨナラ勝ちと最終回で同点劇を演じ準優勝でした。
10/9には「県医師会ソフトボール大会」があり結果はいかに・・・
 
その後、クライマックスシリーズ、日本シリーズと続きます。
 
法人の方も、少しずつ落ち着いて、人員・体制ももう一息といったところまでたどり着きました。
実際に「よりよい介護サービス」を提供できるように、これから充実していけると思っています。
 
地域への取り組みも、中学生の職場体験や地域行事への参加など取り組み始めました。
医療介護の地域の情報交換や知識技術の向上にも取り組んでいけると思います。
 
カープの日本一と共に、法人の発展に大きな成果の年となることを期待しております。
引き続き、皆様にご支援ご協力をいただければ幸いです。
 
また日頃のご支援ご協力に感謝申し上げます。

karpyuusyou