近況のお知らせ-平成28年6月

先日19時過ぎに診察室を出て外を見ると、まだ明るい事にビックリしました。
良く考えれば6月ですから当然のことも季節感を失っていたようです。
また梅雨入りしうっとうしい季節でもありますが、
明るい時間が増えると得したような気になるのは自分だけでしょうか?
 
さてそんな季節ではありますが、4月から診療体制が変わり、その近況をお知らせします。
 
診察枠が増えたことと、患者さんが多い時期ではないこともあってか、
以前のように10人以上お待たせしたり、2時間以上かかることは皆無です。
私も少しゆとりを持って診療にあたることが出来、診察の合間に患者さんと
雑談も少しずつ出来るようになりました。
時々患者さんが、今日はどうしたのか?と患者さんが少ないことを心配していただいたり、
不安を感じておられる方もいるようです。
実際問題、月にいらっしゃる患者さんの数はそんなに減っているわけでは無く、
本当に良い診療体制が整ってきたと感じております。
 
また診察枠が増えたことで先生が忙しくなるとご心配を頂きましたが、
以上のことに加え医師会理事を辞めたこと、法人の状態が落ち着きつつあることなどから
日々ゆとりが少し増えたように思います。
 
医師会病院の非常勤医師としての取り組みは木曜日から水曜日に変わり、
水曜日の午後は比較的時間が取れる状況です。
木曜日は午後伊藤先生にお任せし、施設往診に行っており夕方には終わりますので
6月からは本当にゆとりが持てはじめた感じです。
 
これまでため込んでいた、したいことを取り組み始めようかと思っています。
 
梅雨で蒸し暑く、体が慣れていない状況で熱中症や食欲不振など体調不良にお気を付けください。

shinsatu

誕生日

誕生日を迎え、47歳になりました。今年は多くの方に「おめでとう」という言葉を声や文字で
いただきました。
こんなに「おめでとう」と言ってもらえたのは人生で最多だと思います。
 
誕生日と言えば、このたび職員のおかげで法人の行事や誕生日など職員が見れるカレンダーを作成することが
出来ました。
これまでは事務の方に毎月の誕生日報告をしてもらい、誕生日の方には出来るだけメッセージを出して
職員間でも祝いが溢れることを望み、伝えてきました。
また当法人では誕生日休暇があります。実はこれにも長い歴史があります。
 もともと医院の職員には誕生日にジュースを渡していました。
これが徐々に図書券やクオカードになり、現在の誕生日休暇に発展していったのです。
 
この誕生日休暇は、残業や有給休暇など取ったこともなく
賞与をもらったことの無い私の偏見、強い思い込みから生まれたのかもしれません。
そんな思いが医療や介護現場でサービス残業や有給休暇を取れない現状にも抵抗し、
当たり前以上の優遇処置を取り組もうとしています。
しかしこれも運営が成り行き、人員が足りてのことです。
現実問題甘くないことを今年に入って特に感じさせられています。
しかし新たな職員も入り、7月にはかなり充実した形が示せるのではないかと望みを持っています。
 
誕生日からこのような話になってしまいましたが、最後に当法人の自慢をして書き終えたいと思います。
 
法人の理念通り利用さんのケアを向上するには職員が向上心と積極性を持って取り組める
明るい環境が必要です。
それを創り上げるべくメリハリをつけて仕事をしてもらえるために様々な工夫をしています。
 
その一部を紹介します。
冒頭でも申し上げましたが、当法人には誕生月に有給休暇を取ってもらっています。
また就職された当月より有給休暇が取れ、年間でも労働基準法で定められている以上の有給休暇を支給しています。
その他リフレッシュ休暇やパートの皆勤手当などもあります。
また年間の福利厚生費として担当者が計画して忘年会、職員旅行、レクリエーション、さらには歓送迎会なども
施設で予算を組んで使えるようにしています。
 
そんな私にせめて「おめでとう」の言葉位はと職員が感じ伝えてくれる人が増えてきたのであれば嬉しい限りです。
しかし私(理事長)では無く、法人職員一人ひとりが法人を創り上げてくれるようになれば私はそれ以上の喜びはありません。
 
まだ道半ばですが、理想を持って取り組み続ければ近付いてくると信じ前進していきたいと思っています。
 
この場を借りて職員と地域の関係者に感謝申し上げます。

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頭痛に使おう!漢方薬

ゴールデンウィークも終わり、だんだんと夏の季節の気配を感じられる暖かさとなってきましたね。
5月~6月にかけては季節の変わり目と言われ、特に頭痛を引き起こしやすい季節です。
ですので、今回は日常的に起こしやすい頭痛に対しての漢方治療について紹介します。
まず頭痛のタイプは、下図のように片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛に分けられます。

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特に日常診療の中で多いタイプは片頭痛と緊張型頭痛です。


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片頭痛の代表は呉茱萸湯です。緊張型頭痛の代表は釣藤散です。

また梅雨時、雨降り前に頭痛がする場合には五苓散に効果があります。

頭痛の原因を明らかにし、患者さん一人一人の症状やタイプ(証)によって合う漢方薬がありますから、
是非相談してみて下さいね。

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運動会シーズン

少し違和感はありますが運動会シーズンになっています。
運動会と言えば10月でしたが、最近は5月に行う学校が増えています。

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先日、中学2年になる長男の運動会(体育祭)を午後だけですが行ってきました。
長男は私に似ず?小柄なので騎馬の上に乗ることが多く、次男・三男も同様に小柄です。
小学校は午前中だけのところがほとんどのようで、子供の数も減り寂しい感じがします。
 
小学校の運動会も控えておりますが、子供にとっては記憶に残る、大事な行事だと思います。
親にとっても同様で子育て真っ盛りの方も終わった方もそれぞれに思い出があるのではないでしょうか!?
 
暑さも時折厳しくなってきました。
熱中症対策も準備が必要です。

春の体調不良

4月も半ばに入り、どんどん過ごしやすい気候になってきましたね。
春は入学式、入社式、新しい部署に配属されたりなどと、新しい環境が訪れる季節です。
そしてあと2週間もすればゴールデンウィークがやってきますね。
春は楽しいことが沢山ある季節なので、春が好きな方も多いのではないでしょうか。
しかしその反面、疲れが出やすく体調を崩してしまうことも多々あります。
世間ではゴールデンウィーク期間周辺で見られる倦怠感などの症状を“5月病”といいますが、
実は4月はウキウキした気分で過ごすことが多い分、
気づかないうちにストレスを溜め込んでしまう場合が多いのです。
その反動として“5月病”に陥りやすくなってしまいます。
ゴールデンウィークを存分に楽しむためにも、4月のストレスは4月のうちに解消しておきましょう! 
気温が上がり始めると虚証の方は身体がついていかず全身倦怠感を訴えられることが多くあります。
漢方薬には“()()”という、元気をつけ、体力を補う作用をもつ薬があります。
その代表例が補中(ほちゅう)(えっ)()(とう)です。
この漢方薬は胃腸機能低下の改善や、免疫力を高めることから風邪の予防にも使われたりしています。
また、この時期に急にみられるイライラ感・食欲不振の場合にも有効なことがあります。
 
人参、甘草、蒼朮
食欲を改善する(それによって筋力や身体機能低下を回復する)
人参、黄耆、当帰
身体全体を元気にする
柴胡、升麻、黄耆
気を持ち上げ、活力や緊張を回復する
 
似た処方として、十全大補湯(じゅうせんたいほとう)清暑益気湯(せいしょえっきとう)人参養栄湯(にんじんようえいとう)などもあり、以下のように使い分けられています。
 
 ・十全(じゅうぜん)大補(たいほ)(とう):顔色が悪く、貧血傾向がある場合
 ・清暑(せいしょ)(えっ)()(とう):脱水を起こしやすく、夏バテの症状がある場合
 ・人参(にんじん)(よう)(えい)(とう):貧血傾向に加えて、不安や咳嗽がある場合

 

処方名からも、元気をつけるようなイメージがあるなとお分かりいただけると思います。
すこし疲れているなと感じたら、是非試してみてください。

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桜も葉桜と変わり

桜も葉桜と変わり、社会では新年度となり動きが出始めているのではないでしょうか!?
当法人は5月が年度末となりますが、この時期職員旅行が恒例となっております。
職員間のコミュニケーションを大事にしたいとの思いから法人レクリエーション、
福利厚生を充実させてきましたが、
どんなに環境を整えても職員一人ひとりの意識が全てと言っても過言ではありません。
 
私もこれまでPTAの役員や医師会の理事、その他様々な組織で役員をさせていただきましたが、
役割分担しそれぞれが役割を果たし、連携が取れ楽しく取り組めるように意識してきました。
 
今回医師会の理事を降りることで何人かの人に意見や思いを聞かせていただきました。
2期4年、振り返ってみると様々なことがありましたが、不完全燃焼であったと
言わざるを得ません。
しかし多くのことを学び、色々な視点で考えることを気付き、我慢することを
身に付けられたように思います。
これは法人の理事長としても同じことが言えると思います。
ケアビレッジたつきが開設し2年が過ぎ多くの職員と共に前進する中で想定外、非常識など
苦難が沢山ありましたが、
嬉しい事、明るいニュースもあり、同志が増えてきたことで希望を持つことも出来ました。
 
これから先も良い事ばかりではないでしょうが、しっかりと見失わず取り組みを進めて
行ければと思います。
 
地域の方々には安心して医療と介護が受けていただけるように広い視野を持って取り組んで
いきたいと思います。
今後ともご支援ご協力お願いします。
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平成28年4月に向けてー 

4月から診療体制を変更するにあたり、私の生活も大きく変わります。
また法人の年度末は5月ですので、ここでも変化するかもしれません。
6月頃までは落ち着かない日々が続くものと思います。
 
在宅や施設の往診、会議予定や医師会病院への褥創回診など調整しながら引き続き取り組んでまいります。
川尻安浦をちょろちょろしておりますので、お役にたてることがございましたら
遠慮なくお申し付けください。
 
皆様におかれましても様々な変化があるのではないかと存じますが、
体調にはくれぐれもお気をつけいただき、
良い季節を過ごされることを願っております。

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つらい花粉症には漢方を

だんだんと春の陽気に包まれるようになってきましたね。
それと同時に、花粉も飛び始めました。
『今年もついに来たな!?』と億劫に感じられている方もいらっしゃるのでは…?
せっかく温かくなって『春』という心躍る季節がやってくるというのに、楽しみを半減させるのが『花粉症』ですね。
桜のお花見を楽しむためにも、漢方薬を飲んで症状を和らげましょう! 
皆さんは花粉症の薬に“効き目の強さ”があるのをご存知ですか?
症状がひどい人には強いお薬が使われたりしますが、患者さんによっては眠気が起こると困る方もいますよね。
最近有名なアレグラ、ディレグラといったお薬は、眠気は少ないようですが、効果が少し弱い場合もあります。
花粉症の薬はそのようなところでコントロールが難しかったりします。 
『眠気は起きないでほしいが、よく効いてほしい!!』これが花粉症を患う人の強い願いでしょう。
そんな時こそ 小青(しょうせい)(りゅう)(とう) です!
小青(しょうせい)(りゅう)(とう)には()(おう)(主成分:エフェドリン)という生薬が含まれており、眠気を起こさず くしゃみ、鼻水、鼻づまりを改善するのです。
 
小青(しょうせい)(りゅう)(とう)は『体の中から強力に温めて、鼻に溜まった水を散らす』為に作られた薬です。
8種類の生薬で構成されていますが、主な作用は次の通りです。 
()(おう)(さい)(しん)桂皮(けいひ)半夏(はんげ)乾姜(かんきょう)
強く温め、鎮咳去痰する。
五味子(ごみし)
潤いを保持し、鎮咳する。
 
症状がひどくて、鼻水がのどに流れてしまい痰や咳が出てしまってもこの薬で対処できます。
味は酸っぱいですが、気にならない方はお湯にといて飲むとより効きが早くなります。
(通常は約30分で効果が見られます)
 
私がおすすめしたいのは、小青(しょうせい)(りゅう)(とう)補完的に使う という事です。
【服用のポイント】
① 日中⇒小青(しょうせい)(りゅう)(とう)、夜間⇒花粉症の薬(抗アレルギー剤)を。
② 抗アレルギー剤の効果を高めたい時、眠気を抑えたい時に頓服として併用する。
③ アレルギー性結膜炎にも効果があるので、目のかゆみを伴う場合に。
このような使い方が出来ますので、是非試してみてください。

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『しもやけ』に漢方を

最近は、冬の季節ならではの『しもやけ』で来院される患者さんが多く見受けられます。
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来院されずとも、毎年しもやけによる痛みや痒みで困っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
特に女性は家事で水に触れる機会が多くなるので、ハンドクリームを塗るなどの対策をとってもあまり意味がないと感じられているのでは…?
 
そんな辛い悩みも、今年で最後にしませんか?

次の漢方薬を使うと、その悩みが解消されるかもしれません!
 


そんな魔法のような漢方薬は 当帰四逆加呉茱萸(とうきしぎゃくかごしゅゆ)生姜(しょうきょう)(とう) といいます。
呪文のようなとても長い名前です。恐らく医療用の漢方製剤の中でも一番長い名前ではないでしょうか。
この漢方薬は、『四肢末梢の冷えが強く体調を崩しやすい方で、不定の疼痛を訴える場合に良い』、
いわゆる『冷え症』に用います。
 
ポイント:西洋医学では ‘冷え(自覚症状や体質を指す)’として治療対象としないことが多い
のですが、漢方医学では ‘冷え(ひとつの病気)’として重視します。
 
当帰四逆加呉茱萸(とうきしぎゃくかごしゅゆ)生姜(しょうきょう)(とう   )は10個の生薬から構成されますが、主な役割は次のとおりです。 
桂皮(けいひ)呉茱萸(ごしゅゆ)(さい)(しん)
温め、温かさを全身に巡らせる。
芍薬(しゃくやく)当帰(とうき)
血行を良くして末梢の冷えを改善する。
 
(けい)()(とう)といううまく身体を温めることができない虚弱な方にも対応できる漢方薬がベースになっています。 

当帰四逆加呉茱萸(とうきしぎゃくかごしゅゆ)生姜(しょうきょう)(とう)は、
①   服用後、30分くらいで手足が温まる
②   予防的に使えば次の年にしもやけが見られない
といったようなデータもあるので、是非お試しを。

寒波の到来です。

寒波の到来です。
 
今年は本当に暑いですね!こんなに暑い夏は今までになかった。とか、
今年の冬は寒い!去年はもっと暖かかったのにとか・・・
例年挨拶の様に聞かれます。
 
今年は本当に暖かいと思いますし、温暖化を感じています。
あり得ない暖かいクリスマスに暖かいお正月、大寒になってやっと冬らしくなりましたが・・・
1月で寒さも終わりとか・・・
 
昔に比べて長期予想や週間予報もかなり正確になってきたように思います。
また天気予報も番組によっては興味をそそるように 、一つのテレビ番組、ドキュメントのように放送されるものもあります。
 
晴れには晴れの良さや必要な日差し、
曇りには直射日光のカットで曇りの良さ、
雨には雨の空気や地面の掃除や畑の命の水、
雪には子ども心ひく楽しさや明るさ、
風には風のすがすがしさ
しかし、これら自然は時に猛威を振るい、災害を引き起こす怖さに変わります。
 
人は自然界に喧嘩を売っているのかもしれません。
そして、宇宙や地球は人のものだと錯覚しているのかもしれません。
 
こんな思いが結局は戦争にもつながるのだと思います。
取り留めのない話をしてしまいました。
 
今年は 少しでもゆとりを持って、夢を現実に、明るく元気な1年になるように願っております。
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