先日超ハードな1日を過ごしました

先日超ハードな1日を過ごしました。しかし私にとってはとてもゆとりのある1日でした。
8月22日土曜日、朝は診療準備から午前の診療はいつも通りですが、正午に診療を切り上げ、直ちに広島駅へ向かいました。
順調に駅までついたのですが駐車場が満車、予定の新幹線には乗れませんでしたが、なんとか間に合いそうな新幹線には駅弁を買って乗れました。 
広島駅が大きく変わっていることにビックリし、さらには新幹線口も工事中で大きく変身するのだろうと思います。
 
おっと・・・どこへ向かったか、何をしに行ったかまだ述べておりませんでした。
医師会の仕事のため大阪へ出張でリーガロイヤルホテルに行きました。新幹線を降りて在来線で大阪駅へ向かい、駅を出てシャトルバスの場所に迷いなんとか警備員さんに教えてもらい28人中27人目でバスに乗れ14:40開始に間に合いました。
そして医師会病院関連の分科会に参加し聴講し、すぐに帰路に付きました。
帰りは幾分乗り換えに慣れたせいか余裕があり周囲の景色を眺めていると大阪空中庭園を発見しました!
またシャトルバスを降りて改札口に向かう時駅ビルの中を通ると様々なお店、食べる所があり足を止めたくなるところですが急いで帰りました。
ところがプラットホームに出ると電車が踏切停止で遅れていて・・・10分遅れで到着、新大阪で走ってなんとか間に合いました。
 
何故急いでいたかと言うと、高校の同窓会が広島で行われていたからです。
最後に参加してから3年以上は経っていたのだと思いますが、皆が暖かく迎えてくれました。また一緒にアメフトをしていた同級生が多く参加しており大変楽しく過ごさせていただきました。1次会では恩師の担任の先生に久々に会い、元気そうで安心しましたが、そこで多くの方に私の髪の毛が多く若いと言われました。逆に言えば多くの同級生が残念な感じになりつつあるのだと少しさみしく感じました。
2次会では介護について少し熱くなる場面もありましたが、同級生がしている串焼き屋に行き親友たちと交流を深めることが出来ました。
まだ会の途中ではありましたが遅くなるので迎えの車で帰りました。N君本当にすみません。ありがとうございました。 

日記のような内容になりましたが、2点私の思いをお知らせしておきます。
 
慌ただしいスケジュールのように思われるでしょうが、普段なかなかゆっくりできない状況の中で新幹線やバスの中で考え事や居眠り、景色を眺めることが私にはとても心地よい久々に心を休められた時間となりました。そして恩師や同級生と話が出来たことは勇気や希望を与えてくれました。
人にはこういった時間が必ず必要なのではないかと思いますが・・・しばらく容易にはこのような時間は取れそうにありません。
 
しかしこんな状況の中で職員が必死で取り組み、前に進もうとしてくれています。そして医院の隣に引っ越してきた私の同級生と同居する見た目は若者ではありませんが、将来を期待できる若者が同居しています。とても厳しい環境に飛び込んできて日々苦労と努力をしながら人間をみがいていると思います。
逃げることなく不条理と思われることにたいしても自分のためだと信じがんばっているN君、心から応援しておりますし感謝しています。
 
当法人はN君に限らず医療介護だけでなく様々な価値観を持って人の心を学んでいける組織になればと願います。 
そして誇れる仕事、誇れる組織に成長するように前進していきたいと思います。
 
今後とも引き続きご支援ご協力をお願いするとともに、平素のご厚情に感謝申し上げます。

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嚥下障害、誤嚥性肺炎に対する漢方

超高齢化社会が叫ばれる中、嚥下障害、誤嚥性肺炎を起こす患者さんは年々増えています。

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食べる楽しみが障害されるということは大変ショックなことと想像に難くないのですが、漢方ではその「食べる」ということを非常に重視しています。それは食べることが元気の「気」の源だと考えているからです。
ですから元々は、「気」という字は「氣」と表わしていたのです。
食べられるようにするには、(りっ)君子(くんし)(とう)補中(ほちゅう)(えっ)()(とう)が有名です。
さて、嚥下障害・誤嚥性肺炎に対する漢方薬は、日本老年医学会診療ガイドライン指針案にも推奨されていた半夏(はんげ)厚朴(こうぼく)(とう)です。
原典ではおよそ2000年前の書籍「金匱(きんき)要略(ようりゃく)」に、「婦人、咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)有るが如く、半夏厚朴湯、(これ)(つかさど)る」とあります。

つまり、咽喉頭異常感症に対する治療薬として昔から使われてきたものです。
また、咽喉が塞がる感じだけでなく、気分が塞ぎ、不安感や憂鬱間のある時や、咳、吐気に対しても有効な薬です。構成生薬は、半夏、茯苓、厚朴、蘇葉、生姜の5つです。生姜、半夏、茯苓の組み合わせは悪阻(つわり)にも使われる小半夏加茯苓(しょうはんげかぶくりょう)(とう)そのものです。また小柴(しょうさい)()(とう)を合せた(さい)(ぼく)(とう)は喘息にも有用です。
他に嚥下反射を改善する薬としては、ACE阻害薬、ドパミン作動薬(アマンタジン)、抗血小板薬(シロスタゾール)などがあります。
しかしそれだけでは良くならない方もいらっしゃいます。
胃食道逆流が原因の場合には、半夏厚朴湯に茯苓飲(ぶくりょういん)を合せた茯苓飲合半(ぶくりょういんごうはん)()厚朴(こうぼく)(とう)や、半夏厚朴湯に(りっ)君子(くんし)(とう)を併用する必要があります。また腸管ガスが充満し、便秘も酷く、食物が下に輸送されず逆流が起きる場合は大建中(だいけんちゅう)(とう)の併用が必要です。
実際、誤嚥性肺炎の患者さんの胸部単純X線写真を見ますと、ほとんどのケースで横隔膜下に異常ガス像を伴っています。
更に誤嚥性肺炎を繰り返し、高熱の出る場合には、抗菌薬とともに(せい)(はい)(とう)も良く用いられる漢方薬です。

ところで、そもそも嚥下反射が低下した患者さんに漢方薬を飲ませる時どうすればいいかという問題があります。
ゼリー、ヨーグルト、ペースト食に混ぜる、お湯に溶いた後、トロミ剤を混ぜる、その他患者さんが口にできるものに混ぜるなどといった工夫が必要です。
尚、このような場合は、当然ながら、食前または食間といった指示にはこだわることはありません。
 
寝たきりで経管栄養から離脱し、最期まで食を楽しみ、人間らしく生きたいものです。

「広島」

広島、原爆投下から70年が経過しました。すなわち終戦から70年が経ちます。
 
広島の子供たちはほとんど原爆資料館を一度は見学に行っていると思います。
子供ながらに原爆の怖さ、悲惨な状況に衝撃を受けた記憶があります。
そしてそれから私は資料館に行った記憶がありません・・・ 
大きくなって学生時代に酔いさましに平和公園を散歩したり、最近では時にセミナーなど国際会議場に足を運ぶことがありますが、資料館にはどうも足が進みません。
 
今年は7月から原爆や戦争のことがメディアに多く取り上げられたように思います。
 
平和公園の式典準備でテントも早くから準備されていたように思います。
※私の勝手な思い込みでしょうが・・・
これも70年という節目だからなのでしょうか? 
安倍総理大臣が来られていましたが本心来たくないのだろうと思います。 
しかし一国を担う立場であり、逃げることをしなかった面においては立派だったと感じます。 

人間界には多くのしがらみや権力、利得争いがあって当然でこれが戦争につながるのだと思います。 
70年は長いようですが、人類の歴史からするととても短い歴史だと思います。

歴史を振り返れば日本国内でも戦争を繰り返してきました。世界を見ても同様に戦争は周期的に行われていると言っても過言ではないと思います。

一歩でも一秒でも戦争に近付くことは避けなければなりません。 
そして人類が平和で核の無い時代が来ることを願っております。

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痛みに対する漢方薬

先日7月12日(日)のNHKスペシャルで、「腰痛・治療革命」と題して放映していました。
ご覧になられた方も多いのではないでしょうか?
内容は、痛みの原因は脳にあり、痛みに対する不安や恐怖を取り除けば症状が改善する方もいるといったものでした。

痛みに対する専門家はペインクリニックと呼ばれ、主に麻酔科に所属する先生方が担っていますが、一般には町のお医者さんとしては少ないのが現状です。
腰が痛い、肩が痛いといって皆さんが受診されるのは整形外科が多いのではないでしょうか?
例えば階段から落ちて腰を打ったという痛みがあります。骨折していなければ、湿布、さらに鎮痛薬が処方されて安静の指示が出てそれでおおよその診療は終わりです。それで普通、痛みは消えていくのですが、数週間たっても痛みが消えずお困りの方もいらっしゃいます。
そこで漢方の出番なのですが、そんな痛みに漢方が効くの?と思われるかもしれませんが、歴史を振り返ってみますと、江戸時代、世界で最初に乳癌のオペに成功した華岡(はなおか)(せい)(しゅう)が麻酔薬として使ったのは、実は「通仙散(つうせんさん)」という漢方薬なのです。さて打撲の初期は痛く腫れて熱を持ちますがそれがだんだん冷えていきます。お風呂に入ると痛みが楽になる。そういう方はまさに漢方薬が適応します。冷えて痛む時は、附子剤(ぶしざい)の出番です。附子(ぶし)という生薬は、生薬の中でも最も温める作用が強く、鎮痛作用を持った生薬です。打った、捻ったという痛みが長引いた時、具体的には、()打撲(だぼく)一方(いっぽう)と附子末、あるいは治打撲一方と桂枝加朮附(けいしかじゅつぶ)(とう)という組み合わせがよく効きます。西洋医学では冷えに対する対処法がありませんが、漢方では冷えを改善する手段があります。ですから冷えのある痛みに対しては漢方の方が優れているのです。
腰下肢痛の場合、いわゆる、ぎっくり腰なら芍薬甘(しゃくやくかん)(ぞう)(とう)桂枝茯苓(けいしぶくりょう)(がん)、あるいは、治打撲一方と()(けい)(かっ)(けつ)(とう)の組み合わせ。高齢者なら八味地(はちみじ)黄丸(おうがん)と桂枝茯苓丸、少し浮腫がみられれば牛車(ごしゃ)(じん)()(がん)と桂枝茯苓丸の組み合わせが有効です。
帯状疱疹後神経痛では麻黄附(まおうぶ)子細(しさい)(しん)(とう)などが効きますが、じっとしていれば痛みはないが、少し触れただけ、風が吹いただけでも痛みを感じるアロディニアという状態に対して、神経周囲組織が炎症後に乾いた状態になっていると考え、そこを潤してやろうという漢方薬、六味(ろくみ)(がん)麦門(ばくもん)(どう)(とう)の組み合わせが不思議なほど効果的です。
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七夕に思う…

各施設に竹があり、短冊が結ばれています。
少し読んでみましたが、いつまでも元気で・・・などが多かったように思います。 

人には出会いと別れがあり、最も重大な出会いはこの世に生を受けた時の誕生、親や世間との出会いなのかと思います。
逆に別れのクライマックスは死、家族や世間との別れとなります。 
職業柄沢山の別れを経験してきましたが、色々なことを教えていただきました。
本当にまねのできない最後を迎えられた方も少なくなかったですし、
本当にまねのできない献身的な家族も沢山見てきました。

 
七夕様は恋愛物語ではありますが、色々な意味深い気持ちが込められているのかと感じてしまいます。
 
人は悪い所ばかりでもなければ、良い所ばかりでもありません。
良い所に導かれ、悪い所に反発し生きて行くのだと思います。 
人生とは様々な出会いと別れ、様々な相性があり、社会を生きて行くのだということをこの年になって感じさせられます。
 
七夕様は年に一度しか会えないのにそれで満足だったのでしょうか?
会ってない時は何をしていたのでしょうか? 
バカなことを考えてしまいましたが・・・皆さん人に恨まれないように、人に愛されるように、大切なものを失わないように、その時その時を大事に過ごしてください。
日々全力疾走しているので少し現実逃避してしまいましたかね!?
ロマンチックでもなく本当に理事長の自由帳でした。
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すごい!

以下のような報告が施設管理者からありました。
当施設に限らず法人内外でこのような出来事が増加することを望みます。そのためには医療介護現場の充実が不可欠と感じます。
行政には削減、削減ばかりで実の伴わない政策ばかりでなく、人に優しい、心のケア充実を考えていただきたいと思います。
読んでいただいた方の心が温まれば幸いです。

『すごい!』と感じたエピソード
 
折り紙を折ることすらも断ることが多かった、消極的な老人がある日、「このまま天井ばかり見ていても仕方が無い。皆の所に出て食事がしたい。」と介護職員に伝えました。 
ここに至るまでは、日々、介護職員たちが身の回りの世話をし、看護職員たちが健康管理と精神的なケアを行い、OTが時間を作りながらかかわりを持ち続けていました。 
実はこの介護職員は、最近、業務やスタッフとの人間関係、このままこの施設で仕事を続けられるか悩んでいました。
「皆の所に出て食事がしたい。」という言葉に反応したのは、看護師でした。朝の申し送りの時に管理者から、「部屋から出て食事をしたいと言われていたがどうなりましたか?」との質問に目がきらりと輝きました。看護師はその介護職員に詳しく状況を確認し、懇切丁寧に指導を行いました。
“そのような時はどうすればよいのか?”“その言葉は君だから言ったのか?”“そういう言葉が出たのはなぜなのか?”などを正に現場で、実例を通し情熱的に話をしていました。 
そこに、日頃かかわっていたOTとOTの実習生が現れた時、看護師が、その介護職員からOTに説明をさせました。OTたちは「オー。すごいですね。」と感動の声を挙げました。
ここでまた看護師が「その人から、あの言葉を聞いたのは君だけだ。言葉だけかもしれないが、その言葉が出たということはすごいことなんだ。その証拠に皆感動しているだろ。これをどう次に繋げていくのかが大切になる。皆でアプローチして行こう。」と話していました。 
この出来事は、悩んでいた介護職員に自信を取り戻させ、OTの実習生に貴重な体験を与え、関わった看護職員、介護職員に介護の喜びと感動、ケアの醍醐味を実感させてくれました。 
ついつい見逃してしまいそうな一つのエピソードがこんなにも発展し、利用者をはじめ、多くの人に感動を与えてくれました。 
実際の現場では、『あれがダメ。』『これが出来てない。』『あの人がどうだ。』『あの人がこう言った。』などマイナス的な言葉があふれている現状の中、しっかりとアンテナを張り、沢山の上記のようなエピソードが日々繰り広げられ、感動に満ちている施設は最高ではないかと思いました。

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女性と高齢者に多い便秘

男性に比べて「女性」に便秘が多いのはなぜでしょうか?

それは筋力の違い、生理があること(女性ホルモンとの関係)、ダイエットです。
女性のための漢方治療では、積極的に便秘を解消することが薦められています。
その代表は桃核承(とうかくじょう)()(とう)です。月経痛、月経不順、更年期障害、にきびその他の皮膚症状などのときには少しでも大黄(だいおう)の入った漢方薬を用いるとよいとも教科書には書いています。承気湯という名前がつく漢方薬には、大黄と芒硝(ぼうしょう)が含まれています。大黄は刺激性下剤でアローゼンやプルゼニドと同じ成分を含んでいます。芒硝は塩類下剤で酸化マグネシウムと似た成分を含んでいて、便を柔らかくする作用があります。西洋薬の瀉下剤は成分が純粋なだけに最初は良くても毎日連用していたら次第に効かなくなってしまいます。これを耐性(たいせい)といいます。通常量の瀉下剤で効かないという方は早めに漢方薬への切り替えをお勧めします。

さて、高齢者」に便秘が多いのはなぜでしょうか?
それは加齢に伴う筋力の低下、生理機能の低下(体の乾燥=水分不足)などが考えられます。
高齢者の瀉下剤の代表は、麻子(まし)(にん)(がん)です。これにも大黄が含まれています。日本老年医学会の高齢者のための薬物治療のガイドラインにも推奨されています。
最近発売された新薬にアミティーザというものがあります。これは小腸の水分分泌量を上げて便を軟らかくし排泄しやすくする薬です。実は漢方薬にも滋潤剤というものがあります。その代表的なものは、()(おう)や麻子仁、(きょう)(にん)などです。精油成分を含み、便を滑りやすくし便通を改善させる潤腸作用があると言われているものですが、最近の研究で、やはり小腸での水分分泌量を増やすことが明らかになってきています。
日本老年医学会診療ガイドラインでは、麻子仁丸をセンナや大黄末、鉱物性下剤よりもまず先に使うと推奨しています。使い方は、眠前1包で十分。もし効果が弱い時は眠前2包もしくは2包分2(眠前1包、朝1包)でもよいとしています。
もう一つ高齢者向けの瀉下剤として(じゅん)(ちょう)(とう)というものもあります。この違いは、麻子仁丸に比べて大黄の量が半分なのでよりマイルド、虚弱者向けともいえますが、甘草を含みますので長期には偽アルドステロン症への注意が必要です。甘草を含まない麻子仁丸はそうした副作用への懸念のないことも推奨理由の一つなのではないかと考えられます。

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元気が一番!

久々にでもないかな?風邪をひきました。近年風邪をひくとタバコも吸わないのに咳が長引きます。色々な所で衰えを感じます。
さらに今回は咳が長引いている所にまた風邪をひきました。大変苦しく、喀血するかと思いました。また夜中には喘息様の呼吸となり喘息の方が不安になる気持ちを知ることが出来ました。
まだ治っていないのですが、なんとか山は越えたように感じます。
患者さんは治療に来られますが、私は自己治癒力を頼りあまり薬は使いません。しかし患者さんを診る立場であまり長く風邪をひいているのもどうかと思います。患者さんにうつすこと、ずっと風邪が治らない医師だと患者さんもいろいろな意味で不安になると思います。
最近は焼肉に行っても、寿司を食べても選ぶものがさっぱり系に・・・熱いお茶を好むようになり近頃の歌も判らず、テレビと言えばニュース・・・体の様々な痛みや老化に伴う現象など色々な意味で老いているのが感じられます。
我が家にある体重計では推定年齢が出ますが・・・いつも55歳から58歳くらいの表示です。
残された余命はだれにも判りませんが、間違いなく1秒、1分と人類平等に老化しています。
前向きに捉えれば常に成長しているとも言えるのかもしれませんが、残された人生をどう生きられるのか正直考えるようになりました。
いずれにしても元気が一番!精神的にも肉体的にも元気が一番!元気があれば周囲も元気になるでしょう!
生きていれば辛いことも、体調を崩すこともあるでしょうが、楽しいこともあるでしょう。
社会では思うようにいかないこともやりがいを感じることもあるでしょう。
家庭では責任や拘束されることがあっても喜びを感じることもあるでしょう。
どうせ生きるなら不安や不満ばかり感じるよりも、前向きに感謝しながら生きる方が良い!
どうせ生きるなら暗く不健康に生きるより、明るく健康的に生きた方が良い!
そう思いながら生きて行ければと思います 。
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素晴らしい人財と挑戦します!

 5月に入り台風が接近し、カープは連勝かと思えば負け越し続き、交流戦が始まりました。
 法人にとっては年度末を迎え、とてつもなく忙しい日々が続いています。
 そんな私の姿を見て健康や生命を心配してくれる方々も少なくありませんが、過労死について正直考えます。
 過労死で亡くなられた方々はどのように過密だったのでしょうか?
やりがいを感じて仕事をしていたのでしょうか?
不摂生になったことが原因の方もおられるでしょうし、私には想像も出来ないほどの過労だった方もいるでしょう。
 やりがいを持って仕事が出来ていれば過労死にはなりにくいと思いますが、例外も沢山あるのであろうと思います。
 今、私は大きな目標をもって法人の発展、介護部門の礎の構築に奮闘しております。出来るだけ一人ひとりの職員と向かい合うように取り組んでいますが、その中で素晴らしい人財(人材)の存在に気付き、勇気と自信をもらうことが多々あります。介護部門が未熟なうえ、指示系統が上手くいかなかった現実も、今回主任や主任補佐を任命することで、かなり整うと確信していますし、これらのスタッフは近い将来、法人にとってさらに大きな力となってくれると思います。
 リーダーに昇格した方も、昇格が無かった方も、将来楽しみな逸材が少なくありません。皆がリーダー(職員の見本となり仕事を先導する役職)になれる法人が理想だと思っています。
 現在、管理者達が私を最大限バックアップしてくれています。中には雇われの立場で、ここまで自己や家族を犠牲にして尽力してくれるかと、こちらが恐縮するほどの人財もいます。
 また目の前の人だけでなく、目や耳に入らなくても、人々はあらゆる方々の支えがあり見守ってもらっているのだと感じます。
 どこまで出来るのか挑戦していきたいと思います。
 そして今年はカープの優勝と法人の安定、法人の理念に沿った施設構築の礎が築けることに自信を持って取り組んでいきたいと思います。

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日本老年医学会診療ガイドラインと漢方

診療ガイドラインとは、患者と医療者を支援する目的で作成され、臨床現場における意思決定の際に、判断材料の一つとして利用することができる、科学的根拠に基づき、系統的な手法により作成された推奨を含む文書で、診療ガイドラインの作成母体のほとんどが、その疾患領域の学会です。
最近、その診療ガイドラインに漢方薬が掲載されていることも多く、一般的な診療方法として、漢方薬による治療が認められてきたということではないでしょうか。
さて、日本老年医学会診療ガイドライン案にも9つの漢方薬が掲載されています。
(よく)肝散(かんさん)(認知症に伴う易怒、幻覚、妄想、暴力的行動など)
(ちょう)藤散(とうさん)(脳血管性障害の認知機能・日常生活動作)
麦門(ばくもん)(どう)(とう)(COPDや風邪の長引く乾性咳嗽)
半夏(はんげ)厚朴(こうぼく)(とう)(嚥下障害・誤嚥性肺炎)
大建中(だいけんちゅう)(とう)(慢性便秘、イレウス)
麻子(まし)(にん)(がん)(便秘)
(りっ)君子(くんし)(とう)(機能性胃腸症、胃食道逆流)
()黄湯(おうとう)(インフルエンザ)
補中
(ほちゅう)(えっ)()(とう)(COPDのほか、炎症性疾患や感染症が長引く場合)です。
実はこれを知ったのは新聞報道でした。
4月の某新聞に大きく、約50種「高齢者避けて」老年医学会、医療者向け指針案という見出しで、中止を考えるべき薬と副作用の例として掲載された表の中に、甘草を含む漢方薬が載っていたのでした。
しかしよくその中味を見てみると、75才以上の高齢者に1ヶ月以上長期に使う場合で、中止を考慮すべき薬剤もしくは注意すべき副作用を考慮した使い方のリストと、強く推奨される薬物もしくはその注意すべき副作用を考慮した使い方のリストから構成されています。
比較的副作用が少なく安心と考えられている漢方薬ですが、注意すべき副作用もあるんですよという意味で、生薬レベルでの注意の一部が新聞に掲載されていたものと思いますが、話題になりやすい、一般の方の関心を引きやすい部分だけをNEWSにしていたのです。
これを読まれた方は大きな誤解をされたのではないでしょうか。
日本老年医学会のガイドラインの解説では、漢方薬の懸念される副作用を考慮した使い方を記載する一方で、推奨される薬物リストに上記の9種類の漢方薬を記載しています。
またその解説では、実際の臨床経験に基づいて上記9種類以外にも服用方法まで含めて詳細に記載し、高齢者医療における漢方治療を推奨しています。
膨大な量の報告書をNEWSにしようとすると仕方ないのでしょうが、マスコミに踊らされることなく、改めて報道はその行間を読むことが必要だと感じました。
何か心配なことがあればどうぞご相談ください。
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