花粉症に効果ある漢方薬は??

花粉症の方には辛いシーズンがやってきました。

昨年は花粉の飛散量はとても少なかったのですが、
今年は昨年よりは多く、例年に比べると少ないという予想になっています。
漢方薬では何がよく使われているかというと、
現代医学的手法であるランダム化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)によって
評価の確定している小青竜湯が用いられることが多いです。


小青竜湯の使用目標がくしゃみ・鼻水・鼻づまり(花粉症の3大症状)という点からも理解できます。
小青竜湯では効果がいまひとつという患者さんもいらっしゃいます。
そういう時に、漢方の考え方が必要になってきます。

つまり陰陽、虚実です。

分り易く言えば、
(陰証)冷えが強ければ、ブシや乾姜の入ったもの、
(陽証)熱感があれば、石膏や黄連の入ったもの、
(虚証)胃腸が弱い方には、麻黄の入ってないものとなります。

つまり、小青竜湯を基本に、
(陰証)冷えの強い方、鼻粘膜も白っぽい方には麻黄附子細辛湯、更に長期には桂枝湯や桂枝加朮附湯
  などを加えていったりします。
(陽証)冷えがなく、鼻粘膜は赤く炎症の強い方には大青竜湯(エキス剤では越婢加朮湯と麻黄湯を
  合せて飲む)や桂枝二越婢一湯(エキス剤では越婢加朮湯と桂枝湯を合せて飲む)が適応します。
さらに
(虚証)麻黄が胃にもたれるという方は、苓甘姜味辛夏仁湯となります。

更に慢性鼻炎の病態になってきますと、
葛根湯や葛根湯加川芎辛夷、辛夷清肺湯や排膿散及湯、荊芥連翹湯や柴胡を含む漢方薬も
使われたりもします。

現代病の一つ、花粉症に悩む方は年々増えています。

麻黄の入ったものは即効性がありますし、眠くなるという不快感もありませんので、
ぜひ自分にあった漢方薬を見つけてみて下さい。

kafunsyou

R3.2.16ブログ

新型コロナウイルスワクチンが国内に入りはじめ、コロナ感染症数も全国的に減少しており、
少し安堵している方が増えているのが現状かと思います。

しかし、国内を見るとオリンピック問題やワクチン接種関連、
さらには花粉症で困っている方もいらっしゃるでしょう。
そんな中で今回は、今後のコロナ対応について述べてみたいと思います。
よく聞かれるのが、ワクチンはいつ打てるのか?どこで打てるのか?
そして打ったらマスクはしなくて良いのか?などです。

順調にいけば現在メディアなどが言われるような時期に接種できるのだろうと思いますが、
ワクチンが順調に入ってくるか、実施する中で場所や接種に関係する医療材料など
問題が生じないか、そして優先順位などちゃんと守られるかなどで様々な理由により、
基本的には遅れる可能性の方が高いと思います。

接種できる場所は、地域での集団接種と手を挙げられた医療機関で行われるようになると
思いますが、ワクチンの管理や流通などでどうなるかは今のところ不透明です。

ワクチン接種後の対応としては、基本的には現状と変わらないと思います。

少なくともある程度の国民・地域の方々が接種をされるまでは、
予防の徹底は続けることになると思います。
その理由としてひとつは、ワクチン接種したことでマスクをしないとなると
周囲の方に妬まれたり、接種していないことを攻撃される可能性があること、
そしてもう一つの理由は接種したことで感染しても無症状で経過し、
他の人にうつす可能性があるからです。

順調にいって夏場、オリンピックに効果が期待できれば理想だろうとは思いますが、
沢山の試練があるのだろうと推測します。

いずれにしても一部の都府県は緊急事態宣言下です。
緊急事態宣言の解除は時間の問題のように思いますが
GO TO再開などまた同じ失敗をしないこと、
そして第4波をワクチン接種のめどが立つまでに起こさないことが大切です。

今こうして第3波が終息しつつある中でワクチン接種が開始できることは、
接種時のリスクが激減しますので接種が順調に進みやすくなります。
これがまた国民全体に接種ができる状況になった時に第4波が来ていれば
接種環境を厳重に対策しなければならずスピードが落ちる原因になると思います。

一部メディアでは緊急事態宣言に協力しない方がいる報道がされていますが、
発症者が減ってきている事を考えると大半の方々が協力、自粛している結果かと思います。
これまでの経験を活かして国政も経済も国民一人ひとりも少しずつブレーキをゆるめ、
ワクチンがある程度行き渡ってからアクセルをゆっくりと踏んでいくのがよいと私は思います。

私がよく言う『丁度良いのが丁度良い』で、
夏に終息のめどが立ち、感染対策を徹底してオリンピックが開催でき、
秋には世界でコロナ禍を終息させることができ、
そして年末にアクセル全開できるのが私の夢であり理想です。

そのために一人ひとりの国民は勿論、マスコミも不安をあおるのではなく国を整え、
成長させる役割を担っていただき、
それらをしっかり活かした国政を国会議員や各省庁が私利私欲でなく
必死で取り組んでくれることかと思います。

以上、私が知りうる内容と私見です。間違いや違う見解の方もいると思いますし、
強制や決めつけているわけではありませんのでご理解ください。


医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹



wakutin
 

R3.2.5ブログ

コロナ禍でワクチン情報が少しずつ耳に入るようになってきました。
少しでも明るい将来が見えてくればと願うばかりです。
また皆さんに接種して頂ける状況になる前にワクチン情報を提供したいと思います。

さて今回は私の専門外の経済・投資について、
メディアで『なるほど』と思ったことがありましたのでお知らせします。
最初に言わせて頂きますが、一言で言うとお金のために働くのではなく、
お金と共働きをする!と言うことです。

【投資専門家によると日本人はお金をためるために仕事をしている。
 すなわちお金のために仕事をしている。
 現代では貯金していてもお金は増えず、お金が有っても有効活用しなければ宝の持ち腐れ。】

ある知り合いの社長さんがお金はあの世に持っていけないと言われていました。
家族・子供や孫のために残したいという思いの方も少なくないと思いますが、
残せば場合によっては家族分裂を招く恐れもあります。

そこで専門家が言われていたのが、たまったお金は投資に回しお金にも一緒に働いてもらう。

当然に投資にはリスクも伴い、現在コロナ禍でありながら株価があがっており、
今は危険とする方も少なくないようですが、マネーゲームをするのではなく
継続的な投資をするのであれば時期なども関係ないということでした。

すなわち現在1000円の株を10株買って10000円毎月貯金する感覚で投資をすれば、
株価が2000円になったら5株しか買えないが、1000円で買った株は2000円の価値となっている。
逆に株価が500円になったら20株買えるが1000円の株が500円に価値が下がっている。
損しているわけであるがその次に1000円になるか250円になるか、
これをずっと続けていけば結果としては貯金しているよりも増えるとの話でした。
※結果的に開始時と終了時が同じであることが大原則なのだと思いますが・・・。


私は株の仕組みは知らないので無責任なことで投資をすることを勧めることは出来ませんが、
一つだけ言えることはお金を自分のため、家族のため、会社や職員のために役に立つように使う、
運用することが良いのだろうということです。
そして投資など様々な方法がありますが、
自分の生活に無理なく貯金できる程度の金額を持続的に運用することが
老後の安心につながるのではないかと思います。

私は株を全くしたことがありません。多分今後もしないと思います。

そんな私が専門家のようなことを言って、不思議な人と思われるかもしれませんが、
皆さんにとって何かのヒントになればと私がテレビで見て感じたものをお伝えしました。
日々の生活がギリギリの場合は全く参考にはならないかと思います。申し訳ありません。


医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹

munekitoushi

最も売れている漢方薬って知ってますか?

大建中湯(ダイケンチュウトウ)という漢方薬があります。

今、日本で一番使われている漢方薬です。

構成はニンジン(人参)、サンショ(山椒)、ショウガ(乾姜(かんきょう)生姜(しょうきょう)を蒸して乾燥させたもので
温める作用がより強力になる)で非常にシンプルな漢方薬です。

但し、これにコウイ(膠飴)と呼ばれる飴が10g入りますので量が多くなります。

通常の漢方薬7.5gの倍量の1回2包、1日6包となります。

1日量15g中10gは飴ということです。


大建中湯が最もよく使われている科は外科です。

開腹術をすると、どうしても腸管が癒着しやすくなります。
これを大建中湯は防ぐ作用があるのです。

具体的には、腸管の動きを良くする、お腹を温める(腸管の血流を改善する)、
炎症を抑えるなどといった作用を持っています。

内科的には便通異常にもよく使われます。
便秘には一般的に大黄(だいおう)の主成分から抽出されたセンノシドを加工したものが良く使われます。

刺激性下剤に分類されるものです。刺激性下剤は確かに効きますが、
慢性の便秘の方では、これを常用すると次第に効きが悪くなり飲む量ばかり増えていきます。
これを耐性と言います。
こうした難治性の便秘に対して大建中湯は有効な方も多くいらっしゃいます。
また、腹診(漢方的な診察でお腹を触って診察すること)で、
お臍周りに冷えのある方では、便秘でも下痢でも効果があります。
似た名前の漢方薬で小建中湯(ショウケンチュウトウ)というのがあります。
飴が入っている点は同じですが、
その構成は桂皮けいひしゃくやく大棗たいそうかんぞう生姜しょうきょうと全く違います。

小児科でよく使われており、お腹を痛がる虚弱なこどもの漢方薬です。
名前は似て非なるものなので、合せて中建中湯として使われている先生もいらっしゃいます。

今、大建中湯は、術後のイレウスやクローン病を対象に米国でも臨床試験が行われています。
これまでの純粋な化合物に対し、多彩な作用を持つ複合物に対する期待も高まっています。

漢方薬はまだまだ解らないことだらけで、生薬一つをとっても多くの成分が抽出されます。

それを複数組み合わせているわけですから尚更複雑です。

もっと漢方薬が役に立つように、今後の研究に期待するところです。

daikentyuutou

R3.1.14ブログ

新型コロナ感染症患者が急増し、一部の都府県で緊急事態宣言が発令されております。

メディアなどで国策に疑問の声が集中し、対策も後手後手になっている状況は否めません。
そんな中で当法人も様々にリスクを軽減するために取り組みを継続強化しているところです。
最近では常勤医師としては
外来専従を菅田が、在宅を石井先生と杉本先生が対応しております。


外来は多くはありませんが発熱患者さんや不特定多数の患者さんを診ますので
リスクがある程度あります。
リスクを感じながら往診などの為に訪問することは、
家に入られる患者さんにとっても不安があると思いますので、
今回外来担当医と在宅担当医を分けることにしました。

また介護施設では新規受け入れは中止しております。
手続きなど様々な場面で接触が増えること、そして現在ご利用いただいている方々の
リスクを増やさないことを目的としております。

医院でも外来患者さんが密になることをより抑制するために
長期処方や検査と処方を一緒にするなど受診回数を減らすように努めています。

緊急事態宣言が緩いとの声はあるものの一定の効果はあると思われます。
その効果が上げ止まりなのか、微減なのか、減少なのかは現段階ではわかりません。
また減少に転じたからと言ってまたGO TOを全国一斉で再開するような過ちは
繰り返さないでほしいと願います。

ワクチンがどうなるのか問い合わせも来るようになってきました。
一刻も早くコロナ終息の光が見えてくることを願います。
寒さも厳しくなりますので健康管理を十分にしていただければと存じます。

医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹

koronataisakukyouka

 

R3.1.4ブログ

年越しには新型コロナ感染症の発症者数が全国で4000人を超え、
東京も一気に1000人を大きく超える発症者数を記録しました。
初詣や帰省などもある程度抑制され、
年末年始は比較的静かな時間を送られた方々が多かったようですので、
1.2週間後には減ってくれることを願うばかりです・・・。

しかし、一部では緊急事態宣言の発令も出そうな状況です。

世界的にも感染拡大は収まっておらず、昨年末からワクチン接種なども始まり、
その効果など春までの状況がオリンピックやこの1年のことを占う期間になるのかと思われます。

当院でも引き続き感染症対策を徹底していきますので、ご不便をおかけすることもあるかと思います。

また状況は日々変わっておりますので、予測して貯えなど様々な準備をしていければと思います。

そのなかで皆様にとりまして少しでも幸せを感じられる1年になることを願っております。


医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹


hatuhinode