コロナ危機!
皆さんはこの言葉を聞いて、何を想像しましたか?
多くの方は経済のことを想像されることでしょう。
その他学校教育や生活そのものも考えられるでしょう。
当然にそうした危機はありますが、今回少し目線を変えて、
もっとも人間の根底を失う危機を述べてみたいと思います。
これまでに様々な機会に、人付き合いやコミュニケーションについて述べてきました。
子供もクラブや子供会などではなく、パソコンやゲーム、ユーチューブなどで
人間関係が疎通になっている話をしてきました。
さて今回のコロナでどうなったでしょうか?
学校に行く機会を失い、皆で集う機会も失い、行事や大会も中止され、仕事もリモート・・・
人の話す口調や表情を読む能力も失い、絶妙な言葉のキャッチボールや
商談交渉など出来なくなります。
人が大事にしなければならない部分を失い、AIに支配される時代がコロナの影響で
加速して近付いてきているように思います。
また経済同様に一度生活を根底から変えてしまった状況を元に戻すことは極めて困難。
パソコンを知った人が昔のように手書きやそろばんをはじきますか?
インターネットを知った人が辞書を取り出し調べますか?
めんどくさい人付き合いをしなくても良くなった現状で、
新幹線に乗って出張し、気を使って接待し、お金を使うことから
リモートで会議し、価格と性能で折り合えば交渉成立。
まったくもって無駄なく、これぞ効率的と思う方は少なくないと思います。
当法人が取り組んできた地域包括ケアシステムを樹立する会も休止しておりますが、
地域包括ケアシステムそのものを作ることが極めて困難な時代になることも
加速してしまったと感じます。
目の前の楽、目の前の効率性、目の前の嫌から逃げれば、
人間界そのものが成り立たなくなると感じます。
自分ひとりで生きていると思っている人はいませんか?
自分が生きているということは必ず誰かに迷惑をかけているし、
必ず誰かのためになっているのです。
コロナの本当の怖さは、この繋がりを根底から断ち切ることかもしれません。
あなたはどう思いますか?そしてあなたはどう行動しますか?
医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹