R3.8.7ブログ

猛暑が続き、コロナ感染者は増え、オリンピックの開催は賛否両論ありました。
そんな中ではありますが、今回は原爆の日がありましたので
私見を述べさせていただきます。
戦後76年が経過し、原爆を経験された方々の多くは当時幼少期で、
記憶もおぼろげであったり、強烈過ぎて消し去りたい方もいらっしゃると思います。
1年1年過ぎるごとに語り継ぐことが難しくなってきているのも現実です。
唯一の被爆国でありながら、非核化に対して積極的に行動できない日本のお国事情…
そうこうして76年が経過しました。
非核化が遅すぎると感じるのは私だけでしょうか?

私からすればすでに核の時代は終わり、これからはウイルスや化学兵器、
さらにはロボット戦争時代になるのかと想像しています。

まさしく映画「ターミネーター」が現実化するのではないかと恐怖でしかありません。

人には様々な欲と徳があります。
欲が上回れば「自己中心」、徳が上回れば「忘己利他」になるのかと思います。

核や様々な兵器は間違いなく欲であり、ボランティアなど奉仕は徳であると思います。
徳ではなく欲ばかりを求めれば、必ず争いが生じますし、地球環境は悪化していくばかりです。

一時期○○○ファーストという言葉が流行りましたが、私はそうした考えは嫌いです。
徳ファースト、奉仕ファーストなら大歓迎です。
誰かのために何かができる喜びを感じながら生きていくことを大切にできる
時代であってほしいと願います。

最後に話を戻しますが、核兵器は勿論、人の命を奪うようなものは
この世から無くなってほしいと感じる今日この頃です。


医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹


genbakudome

夏本番がやってきました!

7月に入り、梅雨も明けて熱中症になる人が増えています。

昨年同様にコロナの影響でマスクをつける機会が多いと思いますしマスク熱中症への警戒も必要です。
「まだ大丈夫!」と無理をせずに、水分補給と暑さを避ける対策を小まめにして下さいね。
しかし、それでも体調不良を避けられない場合があります。

そんな時に力になってくれるのが『補中益気湯』、『清暑益気湯』という漢方薬です。
この時期になると毎年決まって体調を崩す方、既に夏バテ傾向にある方必見です!
 
 
  1. 補中益気湯   nettyuusyoukanpou                                      
「中(胃腸機能)を補い、元気を益す」というネーミングの漢方薬です。
胃腸機能が低下して倦怠感を訴え、免疫力も低下している場合によいとされます。   
もともと体力のない方が暑い夏を乗り越えて頂くための処方です。
暑さで微熱・寝汗が出てきたら処方するタイミングとなります。
だるい、疲れた、しんどい等の倦怠感や、
食べる気も起らないといった場合に使用してみて下さい。
 
  1. 清暑益気湯
上述した補中益気湯がベースとなり、「暑さを清めて元気を益す」という夏に特化した漢方薬です。
通常は普通に過ごすことが出来る方が、暑いために体調を崩した時に使う処方です。
麦門冬、五味子が体に足りない水分を補い、黄柏が火照った体を冷まします。
また、夏に沢山水分を取ってお腹が冷えて下痢をしてしまう場合に対しても効果が期待出来ます。
真夏に肉体労働者の方々に協力を頂いて行われた報告では、肉体労働時の体温上昇を軽減しています。
じっとしていても汗がジクジク出る、のどが渇く、下痢をしやすいと言った場合に使用してみて下さい。

点滴をしてもなかなかだるさが取れないといった場合に対しても、
この2つの漢方薬をどちらか飲めばスッキリすることでしょう。

夏の季節には上手く漢方薬を利用してみて下さいね。

masknettyuusyou

			

便秘に使われる漢方薬について

今回は便秘に使われる漢方薬について紹介します。
 
便秘に用いられる漢方薬は1種類だけではなく、下剤としての強さが幅広く多くの種類が
あります。
①大腸を刺激する刺激性下剤としての役割をもつ生薬:大黄(だいおう)(主成分:センノシド)
②便を柔らかくする塩基性下剤としての役割をもつ生薬:芒硝(ぼうしょう)
③小腸の水分分泌を促進する役割をもつ生薬:()(おう)麻子(まし)(にん)(きょう)(にん)
 
漢方医学的には、
①と②の薬能をもつ生薬の分類を「攻下薬」、
③の薬能をもつ生薬の分類を「潤下薬」といいます。

ちなみにですが、大黄と芒硝の組み合わせをもつ漢方薬を、(じょう)()(とう)類といいます。
(じょう)()(とう)類は下剤の漢方薬なかでも特に強い作用をもつので、
お腹の弱い方は下しやすくなる恐れがあります。
 
1. 大黄甘(だいおうかん)(ぞう)(とう)
 大黄と甘草の2味から成る漢方薬で、切れ味がシャープ。
  西洋薬の下剤であるセンノシドにとても良く似ています。
  長期連用には注意が必要です。
 
2. 麻子(まし)(にん)(がん)
 刺激性下剤である大黄、潤腸作用をもつ麻子仁、杏仁を含みます。
  便に潤いを持たせ大腸を動かしながら出す漢方薬ですので、乾燥便や兎糞便に
  対して用います。低K血症の恐れのある甘草や胃もたれの原因になる地黄が
  含まれていないので、高齢者に優しく安全性の高い漢方薬です。
 
3. (じゅん)(ちょう)(とう)
 麻子仁丸に非常に類似している漢方薬で、乾燥便や兎糞便に対して用います。
  麻子仁丸よりも大黄の含有量は少ないので、作用は少し弱めです。
  地黄を含みます。麻子仁丸でよく効きすぎる場合は潤腸湯で様子を見ます。
 
4. 防風通(ぼうふうつう)聖散(しょうさん)
 これは肥満症の漢方薬として有名ですが、大黄や芒硝を含むので下剤としても用います。
  漢方医学的には、体内に溜まった毒素を便として排出するという考え方です。
  ですので、中性脂肪の多い肥満症の方や化膿しやすい皮膚疾患を持つ方に用いられます。
 
5. 大建中(だいけんちゅう)(とう)
 人参(にんじん)山椒(さんしょう)乾姜(かんきょう)(こう)()の4味から成る漢方薬で、下剤を一つも含みません。
  ですが、腸管の血流量を増加させるため、腸の動きがよくなることから
  便秘にも応用されるケースが多くあります。
  冷えや腹痛があるときにはお湯に溶かすとすぐに溶けるので、比較的飲みやすい漢方薬です。
  乾姜は生姜を蒸して乾燥させたものなので、味としては生姜湯のようなものです。
 
今回は便秘に使われる漢方薬について紹介しました。
ご自分の体調や症状にあった漢方薬を探して下さいね。

benpi
 

水の異常に使う漢方薬!

漢方では、生体を維持する循環要素として、
「気」、「血」、「水」といった考え方があることを以前書きましたが、
今回は「水」の異常について紹介します。

ヒトは1日に2Lもの水を体外に放出しており、それを食物や飲料によって補っています。
水は私たちが生きていく上で欠かせないものです。

その水の流れが滞り、体のどこかで過剰となったり、偏在したりすることを
漢方では「水滞」あるいは「水毒」といって治療の対象となります。

主な症候は、以下の通りです。
①   分泌異常:水様性鼻汁、喀痰、帯下、浸出液、尿利の減少・過多、水様下痢
②   停滞:浮腫、胸水、腹水、関節液貯留、腫脹、胃内停水、腹中雷鳴
③   自覚症状:動悸、めまい感、回転性眩暈、起立性眩暈、耳鳴、頭痛、口渇、嘔吐、咳嗽、喘鳴
水毒の診断基準(総計13点以上を水毒とする)
身体の重い感じ
悪心・嘔吐
拍動性の頭痛
腸のグル音の亢進
頭重感
朝のこわばり
車酔いしやすい
浮腫傾向・胃部振水音
15
めまい・めまい感
胸水・心のう水・腹水
15
立ちくらみ
臍上悸(腹大動脈の拍動が触れる)
水様の鼻汁
水瀉性下痢
唾液分泌過多
尿量減少
泡沫状の喀痰
多尿


治療生薬は、茯苓、蒼朮、白朮、猪苓、沢瀉、防已、黄耆、細辛、麻黄、杏仁、半夏、木通などで、
利水薬と呼ばれます。

そして代表的な方剤は五苓散です。


今年は過去2番目の早さで梅雨入りしました。

じめじめして嫌な季節ですね!天候の変化・雨降り前に頭が痛い。

めまいがするなど、これも東洋医学では水毒と考え五苓散が使われます。

他にも二日酔い、車酔い、特に子どもに多い嘔吐下痢などに役立つ漢方薬なので
手許に置いておきたい薬です。

mizudoku

R3.5.17ブログ

過去2番目の速さで梅雨入りし、蒸し暑さとコロナ禍でのストレスが相まって、
イライラのダブルパンチです。
ワクチン接種の予約が取れないなどでもイライラしがちですが、
交通事故にあったり、体調不良にならないように注意してください。

さて以前からメディアの過度な報道に対して指摘をしてきましたが、
最近特にひどいと感じます。

また国民感情もストレスからか、平和ボケからか度の過ぎた言動が増えてきているように思います。
これからこの国はどこに向かっていこうとしているのでしょうか?
批判ばかりで、頑張っている人々の心が萎えるのではないかと心配しています。
新聞記事に当院非常勤の小林先生がそのような内容の記事を投稿しておられ、
ラジオでも取り上げられたようです。
現在はワクチン接種の予約に批判が殺到し、
電話での対応がパンク、ラインなどのSNS使用では高齢者が対応できないなど問題視されています。

行政の方々も対応に苦慮されているのでしょうが、
予約が始まる前の準備と対策が足りていないようにも感じました。
また以前より緊急事態宣言が遅いや早い、命が大事なのか経済が大事なのかで
その状況に否定的な話ばかりが取り上げられています。
ではどうしたら良いかはメディアも国民も行政もまとまらないのが現実です。
しかしそうした中でも首長などがリーダーシップを取って、
感染対策やワクチン接種の対応に成果を示したところも取り上げられています。

地域の環境、人口など様々に違うので真似をすれば良いとは言えませんが、
知恵を出し合って地域が団結し、できる協力をしてこその成果であろうと思います。
右と言えば左と否定し、左と言えば右と否定するようなことを続けていては、
コロナ禍最前線で取り組まれている医療従事者や行政、その他様々な人々の
ご苦労が報われないと思います。

不平不満を言っているのは自分主体の意見かと思います。
なんとか協力しようと頑張ってくれているのは人のためだと思います。
自己中心的な考えが、奉仕の思いをつぶすようなことがあってはなりません。

様々な不満や不安がそれぞれおありだと思いますが、
相手の気持ちになって発信し、皆で乗り切れるように協力し合いましょう!


医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹


omoiyari

R3.5.7ブログ

全国、県内で第4波が猛威をふるっています。 
そんな中でワクチン接種が早期に進むことを望むところですが、
接種による感染リスクにも注意が必要です。
5月から呉市で高齢者の集団ワクチン接種が始まりましたので、
情報を簡単に提供します。
5月1日2日、東西保健センターにて医師・看護師・救急救命士などを配置し、
合わせて約800人に集団接種が行われ、明らかな副作用は無く
順調に終わりました。
ただ数名、問診で接種延期を言い渡され接種できなかった方がいたそうですが、
その他特に問題なく、予定通りの方の接種が出来たとの報告がありました。
ただ今回打たれた方が2回目を打つ3週間後からは、接種者が倍になるので
混乱が出る可能性があるかと思われます。
今後、呉市としては7月中に高齢者の接種を終え、東西保健センターだけでなく
市町の施設などを利用して接種場所を増やし、
さらに開業医での個別接種は7月から開始の見込みで、
遅くとも8月中旬までに高齢者接種を終える予定です。
今月には当院職員・施設・在宅患者さんの接種が始まります。
個別接種なども始まれば日常診療に影響を及ぼす可能性があります。
また集団接種のように開業医では1日に多くの方を接種することは不可能であり、
2回接種を考えると当院で対応できる人数は最大で400人程度かと推測しております。

すなわち当院で打てる許容範囲を超える方々が当院での接種を希望されると
期限内に打てないことになりますので
集団接種を予約されることをお勧めします。
 
次に当院でのワクチン接種システムについてご説明させていただきます。

全国で様々な予約トラブルが取りざたされているなか、
コロナ感染も増加し接触を出来るだけ減らすため、
通常診療に影響がないように電話予約は受付けません。
呉市の広報誌にも公表せず、パンクするようなことが無いように対応を考えました。
ご理解ご協力をお願いします。

予約の要点を下記にて列記します。
1.接種希望用紙をお渡し致しますので当院までお越し下さい。
    原則、ご来院いただいた方のみのお渡しになります。
    ご来院の難しい方は87-5993へFAXください。
2.接種希望票と一緒にお渡ししました説明文を確認後、ご記入の上受付へご提出ください。
    接種可能となりましたらご連絡いたします。
3.接種希望票はお持ち帰りいただきコピーなどしご記入をいただいて構いません。
   ※接種困難な曜日時間帯には×を、絶対大丈夫な曜日・時間帯には◯をご記入ください。
   ※外来受診時の待ち時間を利用し記入し提出いただいて構いません。
4.先着順ではありません。受診が容易でない方や重度の疾患がある方など、
    優先すべき方からお声掛けさせていただきます。
5.原則6月中までにお申し込みください。
   ※16歳以上の一般の方も一緒に申し込みされることは可能です。
 接種できるのは8月ころになる見込みです。
医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹

wakutin

めまいに使う漢方薬!

めまいといっても色々なタイプのものがあります。

まずは原因の詳細な鑑別よりも、重大な疾患によるものかどうかの鑑別が大事です。

つまり命に関わるようなもの、小脳出血やくも膜下出血、脳幹梗塞などによるものかどうかの
鑑別です。

でも大半のめまいは危険な疾患には起因せず、良性発作性頭位めまい症で、
医者の力量によらず数週間で自然軽快するものです。
基本的にはめまい体操などで良くなっていくのですが、症状を軽減するために薬剤が使われる
訳ですが、西洋医学では効果不十分な場合もあり、そこに漢方の出番があります。

漢方では、生体を維持する循環要素として、「気」、「血」、「水」といった概念があります。

「水」とは血液以外の液体を差し、その水の偏在を「水毒」と言います。
代表的な病態には、浮腫、胸水など体腔内の異常な貯留、水の分布異常に伴う口渇
などがあります。

次に鼻水、水様の痰や帯下、尿利異常、水様下痢などの排泄異常があります。

そして内耳関連の症状ではめまい・ふらつき・耳鳴りなどが挙げられ、
内耳関連の病気は水の異常と捉えることが多いのです。
さらさらと流れる川の水は綺麗ですが、スムーズに流れない川の水はゴミも
溜まり淀んでいますよね。それと全く同じイメージなのが水毒です。
それではめまいの時に用いられる代表的な漢方薬について紹介します。
漢方ではめまいの症状に応じて薬が選ばれます。

まずは起立性のめまい、立ちくらみのようなめまいには苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が、
回転性のめまいでは沢瀉(たくしゃ)(とう)(エキス剤がないため五苓散(ごれいさん)で代用)、
歩く時浮動感があるようなめまいには真武湯(しんぶとう)です。
また普段から胃腸の弱い方には半夏白朮天麻湯(はんげじゃくじゅつてんまとう)が選ばれます。
五苓散は二日酔いの薬としても有名ですが、水毒の最も代表的な薬で、
体内の水分代謝異常を調節し、浮腫状態では利尿作用、脱水状態では抗利尿作用を発揮する
ことが研究で分ってきており、水毒を伴う多くの疾患に応用されています。

memai

R3.4.10ブログ

世間ではコロナ禍でワクチン接種が始まりつつも、第4波が始まり
大阪では過去最高の感染者数を認め、まん延防止措置がとられる地域もでてきました。

長期にわたるコロナ禍でなかなか効果のある特効薬的な対策が見いだせないのが現状のようです。

そのような中ではありますが、当法人の医療部門についてお知らせとお願いがございます。
多くの方がご承知かと思いますが、
昨年12月に広島市佐伯区楽々園に()(らく)しらさぎ診療所を開院しました。

なかなか職員が定着せず苦労もありますが、地域のニーズに応えるべく
山下先生を中心になんとか対応しているかと思っております。

そのような状況で特に川尻安浦地域、菅田医院の患者さんには診療体制の変更で
ご迷惑、混乱を招いてしまい申し訳ありません。

さらには年始にコロナ感染症の増加で外来担当医と在宅担当医を分け、
本来の体制を変更するなど患者さんにとっても我々職員にとっても大変でした。
そうした状況にもかかわらず、大変申し訳ありませんが
6月より再び医師体制を変更させていただきます。

院内掲示やホームページにも掲載させていただいておりますが、
当法人は6月より新年度を迎え、長期的に継続できる体制を構築するべく
約半年間、熟慮し創り上げました。
主な変更点としては院長の午後外来を完全予約制とすることです。
詳しくは掲示や職員までお問い合わせください。

度重なる変更でご迷惑をおかけしますが、地域医療、在宅、緊急時の対応などを
効率的かつ迅速に行える体制を整えるためとご理解とご支援をいただければ幸いです。
世間では新年度になり、環境が変化し、コロナ禍での緊張、負担、不満など
ストレスが多い時期ですので、体調管理に努め、上手にストレス発散して
乗り切っていきましょう。

医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹

6henkou2

嫌な季節・・・花粉、黄砂そしてPM2.5

花粉症でツライ方も多いかもしれませんが、気になるのは花粉だけではありません。
黄砂、PM2.5も気になっている方も多いのではないでしょうか?
PM2.5とは文字通り、2.5μg/㎡以下の微粒子の総称です(1μm=0.001㎜)。
これは髪の毛の直径の1/30程度、スギ花粉の1/10程度の大きさで非常に小さく、
肺の奥まで入りやすいので、花粉症を増悪させるだけでなく、
肺がんなどへの影響が懸念されていますが、詳しくはまだ解っていません。

環境省の定める基準値は、1日平均で35μg/㎡以下となっていますが、
注意喚起のための基準値は70μg/㎡以上となっています。

漢方薬はPM2.5に効くの?なんて聞かれそうですが、
漢方薬は基本的には、病原に対する生態防御反応を支える薬です。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咽喉痛、咳、痰などの生態防御反応に有効です。
さて、花粉症のファーストチョイスは先月、お話した小青(しょうせい)(りゅう)(とう)です。

くしゃみ・鼻水・鼻づまりが使用目標となります。

平素から冷えの強い方には麻黄附(まおうぶ)子細(しさい)(しん)(とう)、逆に熱感の強い方(炎症の強い方)には
越婢加朮(えっぴかじゅつ)(とう)が使い分けられます。
これらはいずれも()(おう)という生薬が主薬となっています。
麻黄の主成分はエフェドリンですので、気管支拡張作用があり、
交感神経刺激作用もあるので眠くなりません。
むしろ元気になった気がします。

また元来、胃腸虚弱で麻黄が飲めない方には苓甘姜味(りょうかんきょうみ)(しん)()(にん)(とう)といった薬剤が
適応となります。
今年はみなさんがコロナの影響でマスクを着用されているので鼻の症状ではなく
目のかゆみを訴える方もいらっしゃいます。

その場合にも小青竜湯(アレルギー性結膜炎の効能効果あり)や越婢加朮湯が使われます。
(使用のポイントは上記記載)

また、黄砂やPM2.5の影響で鼻の症状だけでなく喉の痛みや咳が出る場合には
小青竜湯に五虎湯の併用した竜虎湯を使う場合があります。

大阪の耳鼻科の先生が考えられた処方で高い治療効果を得ていると聞いています。

花粉のシーズンはもう少し続きます。
お困りの方はご相談ください。

kousa

R3.3.9ブログ

受験も終わり、転勤などの有無もわかり、
一安心もしくは不安を抱えバタバタしているご家庭も少なくないと思います。

地方ではコロナ禍も縮小傾向であり、ワクチンが一部で始まり
少々安心感も出てきている事かと思いますが、
リスクの高い3密などは避け、予防の徹底は継続していきましょう。

さて来年度、私が気になることはいくつかありますが、
やはりカープとオリンピックです。

当然にこれら全てのことはコロナ禍の影響を大きく受けます。

日本人や広島県人に笑顔と喜びを届けてくれればと思いますが、
全世界・全国民に不幸があってはなりません。
共通のスポーツを正しく、楽しく、不安なく、観戦できるようになればと願います。
そして感染症や災害で被害を被る現代にこれらの経験を活かして、
全世界力を合わせて乗り切っていければと思います。

ただ現実は大きなことは出来ませんので、
小さなことからコツコツと努めていければと思います。

皆様少しでも良い新年度を迎えるために準備をしていきましょう。


医療法人社団たつき会菅田医院 菅田医院 菅田宗樹

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